教育 児童虐待防止を推進する月間に考えたい「親の言葉の選び方」 公明新聞2024/11/14 4面より
久しぶりに家族のお話しを少し
新聞記事の「親の言葉の選び方」で思い出したことで、息子が小学5年生になったとき、コロナの影響で新たな担任の先生にお会い出来ず、自宅学習で新学期がスタートしました。
担任となった先生から電話があり、初めてお話しをする息子は緊張していたと思いますが、先生が「田中君は努力家だと聞いているよ」と仰ってくださり、息子は心の底から嬉しかったようです。
息子は「その言葉を思い出すだけで、元気がでて、がんばれる!」と、自主学習の時間が倍以上に増え、勉強することの楽しさを体験することができたようです。先生の万の励ましに今でも感謝です。
——————–
教育
児童虐待防止を推進する月間に考えたい「親の言葉の選び方」
公明新聞2024/11/14 4面より
毎年11月はこども家庭庁の「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」期間です。子どもを守るため、特に家庭内で気を付けたい「言葉の虐待」について、子どもの虐待防止センターの奥山眞紀子理事に教えてもらいました。
■(二つの悪影響)自己肯定感が低くなる/「私」ができない
虐待とは強者としての大人から弱者としての子どもへの重大な権利侵害です。具体的には、たたく、蹴るなどの身体的虐待、ポルノの被写体にするといった性的虐待、適切なケアを与えないネグレクト、罵声を浴びせたり、兄弟間で極端な差別をするといった心理的虐待の四つがあります。中でも心理的虐待は近年増え続けていて、「言葉の虐待」は特に気を付けなければいけません【グラフ参照】。
言葉の虐待が子どもに与える影響は大きく二つあります。一つ目は自己肯定感が低くなることです。「おまえはダメだ」「産まなければよかった」といった言葉を掛けられることで、自分は生きている意味がなく、誰からも認められない人間だと思い、存在を否定されたと感じます。このような状態で自己肯定感が育つはずはありません。
人間は生きている意味を感じられないと、自分を大切にできなくなります。空虚感から勉強も手に付かず、うつ病や摂食障害、薬物依存に陥ってしまうケースもあります。そして、自分の存在意義を感じるために自傷行為やオーバードーズなどの命に関わる行動をしてしまう子もいます。
二つ目は「私」ができないことです。「自己」が育たないとも言い換えられます。
人間は自己が育たないと自身のアイデンティティーを上手に構築できません。本来は親が自分の存在を認めてくれるということが大前提としてありますが、言葉の虐待により、この前提が崩れることで、私の中核が分からない人間になってしまいます。その結果、人との接し方や社会生活に問題を持つこともあります。
■「あなたのせいで」は禁句
家庭の事情や親と子どもの関係性などにより、具体的に使ってはいけない言葉を規定することは難しいものです。しかし、「あなたのせいで親がつらい目に遭っている」というニュアンスの言葉は避けた方がよいものです。
これは子どもに、「自分の存在が否定された」「自分の存在は害なんだ」と思わせる言葉です。子どもは親からこうした言葉を浴びせられた場合、全て自分が悪いのだと思ってしまいがちです。
現代社会では共働きの家庭も多く、親に余裕がない状況があり、ついきつい言葉を使ってしまうことがあります。言葉だけで子どもの行動を変えようとしてしまった結果かもしれません。子どもと接する時間が少なくても、その少ない時間を大切にし、気持ちを切り替えて、心の余裕を持って子どもに接することが必要です。
その中で、子どもを褒めることを意識してください。「この子のここがすごい」「こんな考え方が面白い」など、いいところに気付いて、褒めてあげることで、子どもの自己肯定感が育ちます。「あなたは私たち親にとって大切な存在」ということを伝えるのが最も重要です。
しかし、親の自己肯定感が低いと子どもを褒めることは難しいものです。子どものいいところを見つけた自分自身を褒めることで、親子ともに自己肯定感が高まるので、意識して取り組んでください。