広島市議会・令和5年度決算特別委員会・こども文教関係「学校における平和教育の取組について」グローバル・ヒバクシャの学びを!
本日、「ことしのノーベル平和賞に、日本被団協が受賞決定」との速報。嬉しいです。
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◆グローバル・ヒバクシャの学びを!
本日、広島市議会・令和5年度決算特別委員会のこども文教関係で、「学校における平和教育の取組について」の質疑をいたしました。
質疑では、学校における平和教育の取組における令和5年度の決算額や内容について伺い、国の史跡に指定された本川小学校の平和資料館と、袋町小学校の平和資料館の運営について、市民局へ移管されるまで、適切な管理・運営を訴えました。
続いて、令和5年度から取り組まれ、新たに改訂され平和教育プログラム「ひろしま平和ノート」について、どういった点が改訂され、また、その「ひろしま平和ノート」を使用しての成果などを伺いました。
教育委員会側から、小学校においては、児童から、「みんなに戦争、原子爆弾がどれほど恐ろしいか知ってもらいたい。」等の感想が出され、中学校においては、復興に向けた当時の人々の様々な思いに視点を当てた教材とすることで、復興に向けて尽力した人々の思いに寄り添い、生徒間で主体的に平和への思いを発信し合う姿が見られ、生徒がより身近なものとして平和について考え、他者の思いを受け止め、自らの思いを発信することができたという報告を学校から受けているとのことが述べられました。
また、高等学校においては、身近な高校生や被爆体験者、被爆二世の平和を伝える取組やその取組に込められた思いを教材とすることで、平和へのメッセージを世界に発信することの重要性について気付き、自身の生き方と関連付けて平和を捉え、自分の言葉で平和のメッセージを発信する姿が見られたという報告を受けているとのことが述べられました。
私も、改訂前のものと、新たに改訂された「ひろしま平和ノート」を、小学校低学年用から高等学校まで、全部読んだところ、大変、わかりやすく、それぞれの年代に応じた平和の学びが、要点を絞って解説してあり、また、学んだことを自分の言葉で語れるようなノートとなっているなど、被爆体験の継承への学びとなる大切なノートだと感じました。
次に、新たに改訂された「ひろしま平和ノート」の中学校版には「核兵器をめぐる世界の現状」、高等学校版には「核兵器の現状」との章に、核兵器禁止条約に関する学びが新たに加えられましたが、これは、どういった考えで加えられ、また、そのねらいは何かを伺いました。
被爆者のことを英語では、atomic bomb survivorやatomic bomb victimと言いますが、核兵器禁止条約の学びの中に、世界共通語となっているカタカナ読みの「ヒバクシャ」という言葉があります。
核兵器禁止条約に記載されている「ヒバクシャ」との言葉は、広島と長崎の被爆者だけでなく、核兵器の製造や核実験などで被害を受けた世界の人々である「グローバル・ヒバクシャ」のことを指しています。
「核兵器をめぐる世界の現状」を生徒たちが学ぶ中で、核兵器の保有国や保有核弾頭数などを学ぶことは、世界の核兵器の現状を知る上で重要なことですが、「グローバル・ヒバクシャ」というヒロシマの被爆者と同じ核の被害者が世界におられるということを学ぶことは、とても重要で、また、世界の核兵器廃絶の実現を目指す本市として、広島の核被害だけでなく、世界のヒバクシャ、つまり、「グローバル・ヒバクシャ」についての学びは、幾重にも重要であると考えます。
その点からも、令和5年度からスタートした新たな学びですが、それらの観点が、学びとして伝わるよう、取り組んでいただきたいことを要望いたしました。
また、それら成果をはかる意味においても、令和6年第2回定例会の一般質問で、川口議員が「被爆80周年を機に、市内の児童生徒を対象に、広島・長崎の原爆投下日時を含め、平和に関する意識調査を行うべきと考えるがどうか。」と大変疑義深い質問をされたことを述べ、その意識調査をされる際には、「あなたは『グルーバル・ヒバクシャ』について知っていますか」などの設問を設けてはどうかと、要望いたしました。
最後に、この「ひろしま平和ノート」は、大変よくまとまった平和学習のテキストで、被爆の実相の学びを広く伝えるためにも、今後、本市の学校教育だけのテキストではなく、広島平和記念資料館で広く販売してほしいこと、また、日本語版だけでなく、英語や他言語版もあればと、要望いたしました。
平和への取組を、被爆地ヒロシマから弛みなく進めて参ります。
