広島平和記念資料館「核時代・被爆78年『HIROSHIMA平和創出大会 』-核なき世界を選択する青年フォーラム-」
7月27日、広島平和記念資料館にて、「核時代・被爆78年『HIROSHIMA平和創出大会』-核なき世界を選択する青年フォーラム-」を、全国の公明党青年議員をはじめ党員、支持者の皆さまとオンラインで繋がり、党青年委員会との共催で開催いたしました。
大会は、石田祥子市議(平和創出副委員長)司会で、初めに黙とうを行い、その後、私の方(委員長)から開会の挨拶を行いました。
続いての被爆体験では、被爆者で、「原爆の子きょう竹会」会長並びに「NPO法人ステップ21」代表の早志百合子氏に、「世界初の被爆体験集 『原爆の子』 に書いたあのときの思いといま」とのテーマで、お話をしていただきました。
早志会長は、1936年生まれで、9歳(小学3年生) の時に、爆心地から1.6km の広島市土手町 ( 現比治山町 ) で被爆。中学校 2 年生の時に書いた被爆体験が、岩波書店から出版された被爆体験文集『原爆の子』に掲載されました。
8月で87歳になられるとのことで、年齢をご自身で紹介されると、会場に集ってくださった誰よりも若々しくお元気な様子に、びっくりした声が上がっていました。
早志会長は、原爆投下当時のお話から、被爆体験文集『原爆の子』に関すること、数々の大病、そしてABCC(原爆傷害調査委員会:現在の放射線影響研究所)での辛い検査のことなどを語ってくださいました。
早志会長の被爆体験は、多くの方が初めて聞く内容で、高校時代、ABCCが早志(当時:山村)さんを原爆検査へ連れていくため、学校へ迎えに来たとき、友だちが、かくまってくれたことや、お母様が毅然と守ってくれたことなど、語ってくださいました。
早志会長は、「戦争は人間が起こしたものだから、人間の良心で止めるしかない」との信念を語られ、私たちに大切なメッセージを伝えてくださいました。
また、早志会長が、原爆で何もかも無くなった時代だったけれど、「私は両親の捨て身の愛情で育った」と語られていたことがとても印象深く心に残りました。
続いて、記念講演では、エジプト特命全権大使などを歴任し、本年2月に広島平和文化センター理事長に御就任された平和首長会議・事務総長の香川剛廣氏が「G7広島サミットとこれからヒロシマが果たす役割」とのテーマで、お話をしてくださいました。
本年5月にG7広島サミットが開催され、最初に各国首脳らが訪れた場所が、ここ広島平和記念公園であり、また、この平和記念資料館でした。
香川理事長は、「核兵器廃絶」を訴え続けていく強い思いを語られ、「指導者レベルでの対話も重要であるが、市民レベルでの交流こそ重要」であると述べ、広島平和文化センターの取組を紹介してくださいました。そのお話の中で、一つのエピソードとして、アイルランドの大学が広島との交流を希望し、その大学教授が広島市と姉妹都市であるドイツのハノーバー市(1983年に姉妹都市提携)出身で、都市間の交流における平和への思いが、更なる広がりをつくり出していることを語ってくださいました。
お二人の講演終了後、質疑応答を行い、会場から「(核兵器廃絶に)無力感と闘うために必要なことは」との質問に対して、早志会長は、「小さなことでいいんです。私には何ができるかなと考え、自分ができることをやればいい。諦めずに。」と、質問した若者を包み込むように語ってくださいました。
続いて、党核廃絶推進委員会委員長の谷あい正明参議院議員が、平林晃衆議院議と日下正喜衆議院議員を紹介し、党の核兵器廃絶に向けた対話外交等について語りました。
次に、党青年委員会顧問の矢倉克夫参議院議員は、「青年の力を結集し、ヒロシマの心を胸に核なき世界へ共に闘っていく」と訴えました。
続いて、 「平和宣言」を、中国方面青年局長の相沢孝広島県議と県青年局次長の村上久美尾道市議が読み上げ、会場からの賛同を得て、採択されました。全文は下記にて。
最終に、県代表挨拶で栗原俊二県議は、核兵器廃絶を実現するため、被爆地から弛みなく取り組んでいく決意が述べられ、大会終了となりました。
オンラインを含め、会場参加の皆さま、本当にありがとうございました!
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核時代・被爆78年
HIROSHIMA平和創出大会
2023年 平和宣言
「戦争ほど残酷で悲惨なものはない」
それは、「20世紀の歴史の教訓」であり、筆舌に尽くしがたい惨状とあまりにも深き悲しみから発せられた言葉である。
未だ収束の兆しがみえないロシアによるウクライナへの侵略は、国連憲章違反であり、ロシアによる核兵器使用の威嚇は、「絶対悪」として許されるものではない。
昨年、8月6日の広島平和記念式典に初めて出席した国連のアントニオ・グテレス事務総長は、挨拶で、「核兵器保有国は、核兵器の『先制不使用』を約束しなければなりません。また、非核兵器保有国に対しては核兵器を使用しないこと、あるいは使用すると脅迫しないことを保証するべき」と述べている。
国際社会で暴力(軍事力)を使った国が優位になり、国際法が意味を成さない世界にしてはならない。
G7広島サミットにおいて、各国首脳が被爆の実相に触れ、「核兵器なき世界」の実現に向け、「我々が望む世界を実現するためには、その道がいかに狭いものであろうとも、厳しい現実から理想へと我々を導く世界的な取組が必要である。」と広島ビジョンで述べたように、唯一の戦争被爆国としての我々の責務は大きい。
本日の「平和創出大会」では、次の6点の取り組みを「平和宣言」とし、それぞれの立場において不断の努力を重ねていくことを誓いたい。
一、日本政府へ、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対して、即時停戦を訴え、ロシアはウクライナから完全撤退するよう、また、関係国政府においては一日も早い平和的解決に向けた外交努力を行うよう強く求めること。
一、日本政府へ「核兵器廃絶」に向けて、次回の「核兵器不拡散条約(NPT)」再検討会議では、「核兵器の先制不使用」の誓約など、着実な成果の前進と軍縮への尽力を求めること。
一、日本政府へ「核兵器禁止条約」第2回締約国会合へのオブザーバー参加を求めること。
一、日本政府へ「核兵器の運用におけるAI導入」の禁止や「自律型致死兵器システム(LAWS)」の開発規制など、サイバー兵器の禁止と現代の脅威に対して積極的に取り組み、また、それらに関する新たな国際機関の設置を、広島、長崎、沖縄など日本への誘致に取り組むことを求めること。
一、「核兵器廃絶と世界恒久平和」実現をめざし、「被爆の実相」をあらゆる場面を通じて、為政者をはじめ世界の人々へ伝えると共に、「物言わぬ証言者」である原爆遺跡の保存及び活用に取り組むこと。
一、平和首長会議の加盟都市は、平和への連帯を通じて“ヒロシマ・ナガサキの心”の普及に努め、核兵器廃絶への市民意識の向上に取り組むこと。
党の創立者は、 “闇が深ければ深いほど暁は近い”との言葉を通して、人類を覆う脅威への挑戦と希望ある行動を期待されている。
私たちは、新たな時代を選択するために、平和創出の先頭に立ち、それぞれの立場と地域で、平和創出への行動を展開していくことを、ここに誓い、平和宣言とする。
令和5年7月27日
HIROSHIMA平和創出委員会
