素顔 ウクライナにも供与し支援 世界にも類を見ない最先端 の地雷探知機「ALIS」を開発した佐藤源之さん 公明新聞2023/0 7/02 3面より
素顔
ウクライナにも供与し支援
世界にも類を見ない最先端の地雷探知機「ALIS」を開発した佐藤源之さん
公明新聞2023/07/02 3面より
ロシアによるウクライナへの侵略に伴い、ロシア軍は多くの地雷をウクライナの土地に埋設している。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、地雷が住宅や農地などにもあり、生活を再建できずにいるウクライナの住民は1450万人に上るという。日本は4月、世界にも類を見ない最先端の地雷探知機「ALIS」をウクライナに供与した。ALISを開発したのが佐藤源之さんだ。
ALISは金属探知機と地中レーダーを組み合わせた地雷探知機で、カンボジアやコロンビア、ボスニア・ヘルツェゴビナといった国で既に使用されている。
地雷の発見は従来、金属探知機を用いて行われるが、地雷以外の大量の金属片にも反応するため、その中から地雷を見つけ出すのは至難の業だ。ALISは金属探知機が反応した物体の形状を地中レーダーで画像化し、持ち手に取り付けられたスマートフォンのモニターで確認できる。高度な信号処理を施すことで、どれが地雷なのか容易に見分けられる画像になっている。
「住宅で地雷を探す場合、金属探知機では鉄筋コンクリートにも反応する。ALISであれば地雷を見つけやすい」と佐藤さんは説明する。肥料などを爆薬の原料にし、金属を一切使わず製造された即席爆発装置(IED)もALISで発見できたという。「ウクライナでの地雷除去は10年以上かかる。ALISを有効に活用してほしい」と佐藤さんは語る。(隆)
東北大学名誉教授。2019年に株式会社ALISysを設立し、ALISを商用化。より多くの地雷埋設国での導入をめざす。
