座標軸 公明新聞2023/03/05 2面より
座標軸
公明新聞2023/03/05 2面より
今春、小学校に入学する孫へ贈るランドセルがようやく届いた。「ラン活」と呼ばれるランドセル選びのシーズンよりかなり遅い昨年11月の購入だったが、希望するものが見つかり、入学前に間に合ってホッとした◆高価な買い物だった。日本鞄協会ランドセル工業会によると、2022年のランドセル購入金額の平均は5万6425円。10年前の平均価格(3万7400円)より約2万円も上昇している◆そんな中、定額制サービスなども登場。今後の動向が気になるところだが、いずれにしても新しいランドセルを前に、子どもたちが小学校生活への期待で胸をときめかせてくれるとうれしい◆心配なのは、荷物が重すぎて身体や心に不調を来す“ランドセル症候群”だ。教科書の大判化、ページ数の増加が進み、ある調査ではランドセルの重さは軽くて5・7キロ。平均体重21~22キロの小学1年生にとって、大人(体重60キロ)が15キロ以上の荷物を持つのと同じである◆公明党の主張で文部科学省は18年、教材を学校に置いて帰る「置き勉」を認める通知を出した。が、デジタル端末などが荷物に加わり一段と重くなる傾向もあるとか。この3年間、コロナ禍で不自由した子どもたちが身も心も軽くなる周囲の配慮、励ましが今こそ必要だろう。
