「2022年参院選に挑む党予定候補<選挙区=下>」(2021/12/ 24 3面より)
「2022年参院選に挑む党予定候補<選挙区=下>」(2021/12/24 3面より)
◆石川ひろたか 現=大阪選挙区(定数4)
幅広い視野、抜群の実現力
アラビア語に堪能な中東外交専門の外務事務官としての経験を引っ提げ、2010年参院議員に。以来11年余。期待に違わぬ実現力と視野の広さを発揮し、政治を前へと進めてきた。五体を貫いているのは「生まれ育った大阪に恩返しを」との熱い思いだ。
聴覚障がい者などから「国会中継を見ても、何が審議されているか分からない」との切実な声を聴き、政府に字幕放送の早期実現を提言。18年10月、首相の所信表明演説から初めて字幕が導入された。党バリアフリー施策推進プロジェクトチームの座長として、赤羽一嘉国土交通相(当時、公明党)が進めてきた世界最高水準の新幹線の車いすスペースの拡充を強力に後押し。一方で、返還する必要のない給付型奨学金の創設にも関わり、誰一人取り残さない社会の構築に力を注いできた。
命と暮らしを守る政策実現にも全力を傾ける。コロナの感染拡大で医療体制がひっ迫する大阪府への自衛隊医官の派遣や大規模ワクチン接種会場の開設を進めたほか、収益が大幅に減った中小企業などに給付する月次支援金の対象を拡大。18年に起きた大阪北部地震を教訓に、災害時の“開かずの踏切”解消を図る改正法の成立にも奔走した。
イラク・サマーワで人道復興支援に従事。培った広い視野を生かし、19年に大阪市で開催された20カ国・地域(G20)首脳会議の誘致を、国と自治体との橋渡し役となって推進。25年大阪・関西万博の成功に向けバリアフリー化などに力を注ぐ日々だ。
「コロナ禍を乗り越え、活気ある大阪・日本の再構築を」。意欲をたぎらせ、1956年(昭和31)以来の“伝統の1議席”死守へ突き進む。
元防衛・内閣府大臣政務官。党安全保障部会長、同大阪府本部代表。参院議員2期。外務省出身。創価大学卒。大阪府豊中市生まれ。48歳。
◆伊藤たかえ 現=兵庫選挙区(定数3)
現場の声チカラに未来開く
兵庫選挙区で24年ぶりに議席を獲得してから5年半。党員、支持者への尽きせぬ感謝を胸に、弁護士時代から変わらぬ「一人に寄り添う心」で悩み苦しむ人たちに政治の光を当ててきた。
視覚障がいのある男性から直接相談を受けたことをきっかけに、障害年金の更新手続きを改善。医師の診断書など必要書類の提出期限(誕生月の月末)の1カ月前だった本人通知を3カ月前に早め、書類作成の負担を軽減した。
家族の介護や世話を担う子ども「ヤングケアラー」。その存在が近年、社会問題化する中、今年3月の予算委員会で取り上げた。「将来のことも考えられなくなるような過度のケアは、家族思いという言葉で済まされない」と、教育や福祉の垣根を越えた行政による支援体制の構築を主張。結果、同月に厚生労働、文部科学両省の共同プロジェクトチームが発足するなど、当事者に寄り添う支援の歯車が回り始めている。
党兵庫県本部の新型コロナワクチン接種対策本部長として、地方議員と共に円滑な接種体制の構築を強力に後押ししてきた。接種開始当初、多くの自治体で「打ち手」の確保が難航していたことを受け、国会質疑を通じて国に改善を要請。医療人材が不足するへき地を除いて原則禁止となっている看護師の医療機関での派遣労働を、4月からワクチン接種会場に限って特例的に認めるよう改め、接種加速化に大きく貢献した。
コロナ禍克服と経済再生、防災・減災の強化――。山積する待ったなしの課題を前に「今こそ現場の声をチカラに、希望の未来をカタチに」と固く誓い、きょうも暮らしの最前線に飛び込む。
党女性委員会副委員長、同兵庫県本部副代表。弁護士、税理士。関西大学卒。参院議員1期。兵庫県尼崎市出身、宝塚市在住。53歳。
◆あきの公造 現=福岡選挙区(定数3)
コロナに打ち勝つ日本創る
医師や検疫官としての経験を生かし、政策を前進させた“新型コロナ対策の専門家”。
2020年3月の国会質問で、コロナの治療薬として「レムデシビル」の活用をいち早く提案し、国内初の承認をリードした。海外ワクチンの確保に向けては同年7月、国会で予算確保を訴え、政府側が「予備費の活用」を表明。これにより財源の見通しが立ち、全国民分(2回接種分)確保への道を開いた。
「“苦しんでいる一人”を救うために政治はある」が信条。胃がんの要因がピロリ菌であると政府に認めさせ、ピロリ菌除菌への保険適用拡大を実現したのは、この人。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者の“働きたい”との思いを国に届け、重度障がい者の就労支援を拡充。皮膚が鱗のようにはがれる疾患「魚鱗癬」と闘う青年(北九州市)に寄り添い、難病指定や治療費の負担軽減も実らせた。
さらに、福岡の女性から寄せられた不妊治療に関する悩みをもとに、体外受精や人工授精など生殖補助医療で生まれた子や、その母親を守るための法律(議員立法)を発案し、成立をリード。治療費の保険適用も推進した。
豪雨で被災した福岡県内を通るJR久大本線全線開通に尽力したほか、北九州空港の滑走路延伸など福岡の街の発展にも情熱を傾ける。
「命を守る政治」の実現へ――。10年の参院選(比例区)で初当選以来、医療の現場を通じ“命の重み”を肌身で知る国会議員として走り抜いてきた。多彩な実績が裏付ける“実現力”は本物。災害や感染症対策をはじめ、福祉の充実、経済・観光・産業の活性化など、新たな舞台・福岡の地から、日本の“改革”に挑む。
党新型コロナ対策本部副本部長、同九州方面本部長代行。長崎大学大学院医学研究科博士課程修了。参院議員2期。医学博士。54歳。