熊本市議会は11月初め、3度議員辞職勧告を受けた北口和皇(かずこ)議員で有名になりましたが、今度は緒方夕佳(ゆうか)議員が、「子どもと一緒に議会に参加して発言できる仕組みを整えるよう主張したかった」と議場に子連れで参加し、話題となりました。
女性議員が議会に子連れ出席求め 開会遅れる 熊本市議会(NHK)

緒方議員は、今年の3月7日の平成29年第1回定例会での一般質問で
「今回の一般質問は出産予定日4週間前に当たるため、着座でさせていただくことを議員の皆様にも御快諾いただき、事務局の皆様にも御協力いただきまして、本当にありがとうございます。」とあり、この後生まれた7ケ月の第2子を議場に連れてきたのだと思います(上にもお子さんがいるので、保育所か幼稚園に預けているのでしょう?)。
その後で、
「子育てしやすい社会環境とは、子供同伴であることが想定され、サービスやインフラが整っていることにより、子供同伴でスムーズに社会生活を送ることができるような環境です。そのような観点から見ると、市役所は子育て世代にとって来訪しやすい場所でしょうか。例えば、乳幼児と一緒にさまざまな手続をしたり、被災者への支援メニューの説明をしっかり聞いたりできる環境が整っているでしょうか。」
と発言されていますが、
議場を音楽コンサートに例えれば、議員はプロの演奏者、傍聴される方は観客です。コンサートで演奏が始まれば、観客でさえ簡単に出入り自由とはいかなくなります。
議員議席で座っているからといっても、オーケストラで自分の演奏する個所を緊張して待っているのと同じです。
議場に子どもを連れていくとは、市役所の窓口で応対する職員が子どもを抱きかかえて応対すると同じことで、もし、そんなことをしたらそれこそ批判の嵐にさらされてしまいます。
託児所がないと言わていましたが、これも作れば議員特権だ、と批判されるでしょう。
毎日新聞に、
長男(第2子)を出産した4月以降、「出産後の体調不良」を理由に議会を欠席しており、本会議出席は約8カ月ぶりだった。
とありました。
6月、9月議会を欠席しても、議員報酬は支払われます。中小企業のほとんどが3ケ月以上休めば、収入は大幅に減ってしまうどころか、それ以上休むと解雇を言い渡されることもあります。
Facebook(緒方ゆうかとはぐくむ会)に
保育無償化誰のため?
安部首相が表明した3~5才の保育無償化によって恩恵を受けるのは高収入の世帯である。1130万円以上の収入がある世帯は、年収260万円未満の世帯の17倍もの恩恵を受ける。生活保護世帯では恩恵はゼロ。これにより更に利用者が増え、保育所不足が深刻化するのではないか。
と日経新聞の10月30日の紙面を載せていました。

熊本市議の年間報酬は1063万、それに政務活動費240万です。ご主人を含めれば、1130万をはるかに超える収入があるのではないでしょうか。
ドラマですが「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」では主人公が950万の年収目当てに市会議員に出馬して色々な困難を乗り越えていく姿を描いています。その中で、当選してからは、夫は子育てに専念しています。

働く幼い子を持った女性のほとんどがこのような恵まれた条件で働いてはいません。スーパーでレジを打ったり、休む時間もないほど働かれています。
それでも保育園に支払う余裕もない方もいらっしゃいます。
子どもを連れて働けて、十分な給料ももらえる職場など皆無に等しいです。
昼食をとる暇もないほどの保育士さんもはるかに安い給料で、しかもほとんどが自分の子は別の保育所に預けて働いています。
そうした人もいるので、無償化を推進しているのに、余裕のある人がこのように書くのはどうなかと思います。
2年前の県外視察に当時1歳のお子さんを同伴することを認めたり、熊本市議会はかなり理解があります。
問題提起はいいと思いますが、初日からテレビ局が議場を放映したり、意見が通らないからといっても、もっときちんとしたやり方でことは進めるべきではないでしょうか。