先日、議会運営委員会の行政視察として、神奈川県鎌倉市、千葉県柏市に訪問をした。

両市とも、議員提案の条例制定の先進地であり、その議会としての取り組みを学ぼうというものだ。

法律が国全体の規則ルールであるのに対し、条例は各自治体が独自に規則ルールや理念などを定めるものだ。

そのほとんどは市役所当局が提案をして、議会が議決をして承認する形をとってきたのだが、ここ数年、全国的に議会が自分たちで条例を提案するということが増えてきた。

田辺市議会でも昨年初めて、梅酒による乾杯と梅干の普及に関する条例を議会提案で制定した。

梅酒も梅干もまず、地元から消費の拡大を促そうという趣旨だが、制定までには多くの議論、紆余曲折があった。

鎌倉市では自転車の安全利用に関する条例、柏市ではガン対策、自殺予防に関する条例について制定までの過程、議会内の議論などをそれぞれの議員から伺ったが、その過程、成り立ちには両市の間には大きな違いがあり、大変興味深かった。

特に柏市の条例は実効性があり、しっかりと中身の詰まったもので、本当に勉強になった。

又、行政視察といえばほとんどが相手先を訪ねて、その役所の方たちから取り組んでいる政策について説明を受けるのだが、今回のように相手先の議員と議論を交わせるというのは刺激があり本当にいいことだと感じた。

相手の意見に対して、そんなやり方があったのかと、感心するところもあれば、賛同できない所もあったが、終わってみると、結果的に今の自身の立ち位置を確認できる議論となったと感じた事が何よりよかったと思った。

柔軟でなければならない時有り、頑固でなければならない時有り、しかし、確信がなく感情だけでやっているなら、ただ我を張っているだけになる。

年が明けてから生活に密着した相談が例年以上に多く、忙しい。頑張ろうと思う。

コメントは受付けていません。

Twitter
ブログバックナンバー
サイト管理者
田辺市 小川浩樹
ogawahiroki_66_1016@ybb.ne.jp