バックナンバー 2012年 6月

今日は6月議会の一般質問初日で、午前、自身の出番があった。

今回は3点、避難所としての学校施設機能についてと、津波被害が予想される沿岸部の保育所の将来について、介護保険の保険料返戻サ―ビスについて を質問した。

新しい質問方式が今議会から導入されたため、時間配分がうまくいかず、用意していた原稿を急きょ削るなど、すこしバタバタしてしまった所はあるが、概ね、自分の主張は理解してもらえたのではないかと思っている。

先日、旧市内、西部地域において、大規模な防災訓練があったが、沿岸部保育所の中でも、最も津波被害の危険の高い牟婁保育所が上野山の第三小学校に避難する訓練があると聞き、市、保育所に無理を言って参加させてもらった。1歳児、2歳児などの低年齢児保育を行う保育所がどのように避難するのかをどうしても見ておく必要があると思ったからだ。

朝9時、地震発生と想定、園長がマイクで地震発生を伝えると、保育士が全ての子供を机の下にもぐらせる。保育士さんたちは本番さながら、体を抱えてやり、机の下からはみ出さないように大声で「動いたらあかん」と叫んでいた。マイクで揺れが収まったと伝えられると、すぐに、防災ずきんをかぶせた後、1歳児は保育士がおんぶ紐で背負い、2歳児、3歳児は大きめの避難用の乳母車に乗せ、順次、上野山に向けて出発。

第三小学校下の坂道は狭くて、本番は通れない可能性が大きいため、江川町内から御所谷団地横の整備道路を避難路としており、乳母車を先頭にその坂道を一気にかけのぼっていった。

第三小学校へ全員到着まで11分という道のりだったが、その光景は相当な臨場感で、又、実際の本番、こうスムースに行くものだろうかとの思いも強くした。そして、又、他の沿岸部保育所にいる、生後半年の0才児を避難させる事は、並大抵ではないとも想像した。

終了後、保育士さんや園長とも懇談したが、私が感じたのと同じように、実際、本番でもこうスムースに行くかどうかの不安や、普段の業務中から、いつ起こるかもわからない地震を思うと、いつも大きな荷物を背負っているような不安感があるなどの話もあった。

幼稚園や保育所に通う子供たち、特に低年齢児を含む保育所については、いざ本番、大人が子供を守る以外にないという状況にあり、果たして、保育士さんがその責任を全て負う事が出来るのだろうかと強く思った。

この訓練を見た事は大変、意義が大きかったと思っている。

今日の質問では、低年齢児を含む市内保育所に通う子供の安全を確保するため、又、沿岸部保育所で勤務する保育士さん達の、平素からの、大きな荷物を背負っているような不安感を払しょくするために、行政としては、思い切って高台移転をさせる所や、又、安全を確保できる保育所との合併、又、その入所可能数を他の保育所に振り分け、閉所を考えなければならない所など、将来計画を持つべきだと投げかけた。

昨日、6月議会が開会した。今日は一般質問の通告日だったが、質問内容に確信がなかったり、議会質問としてとりあげるべきか迷った項目が何点もあったりと、通告締め切りの16時ギリギリの提出となった。

今回の質問は、避難所としての学校施設の機能、備蓄などの充実についてや、沿岸部の保育所の今後について、介護保険事業の返戻制度の要望等とした。それぞれ、ここ何カ月か、地域でお話を聞いたり、資料を取り寄せたり、アンケート調査をしたりとその必要性からの取り組みを行ってきたものだ。結局、最も確信のもてる3点について聞くことになった。

先日、田辺市街地の西部地区防災訓練の中で、江川沿岸部にあり、最も、津波被害が心配される牟婁保育所の、うえの山高台への避難訓練があるときき、市当局と保育所に無理をいって参加させて頂いた。0歳児、1歳児を含む子供たちを懸命に避難させる保育士さん達を見ながら多くの事を感じ、その後、他の沿岸部保育所を訪問し、お話を聞いたりもした。沿岸部保育所の今後をどう考えて行くかは喫緊の課題だと感じている。

他の2点の質問も含め、又、今から組み上げようと思う。出番は、22日になりそうです。

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田辺市 小川浩樹
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