今日から一般質問が始まったが、その前に道路特定財源の確保についての論争が議場であった。私は地方にとって道路特定財源は必要だと思っているが、賛否両論からの意見が相次いだ。
この問題がマスコミ等で連日取り上げられているが、私は、道路特定財源がどれだけ必要なのかという問題と、暫定税率を廃止してガソリン代を25円安くするという話はたて分けなければならないと思っている。国道168号線という道路について旧本宮町、十津川村の方々の陳情で、妊婦がいよいよ子供が生まれよという時に病院まで1時間以上かかる事や、行き違いも出来ない箇所ががけ崩れでふさがると迂回に1時間半かかるなどの話を聞いたことがあり、全国の地方にはこういうか箇所がまだまだあることを知った。道路財源が地方にとって必要なのは間違いないと思う。
しかし、道路中期整備計画の中味の精査やその10年という暫定税率の延長期間、又一般財源枠を増やそうとする努力などは当然与党も修正を考えるべきだ。ましてや国土交通省内の無駄を削る努力などというのは当たり前の話だ。
そして、その上で、それらの議論と全く違う次元で今すぐに暫定税率を廃止しガソリン代を安くすれば言いというのは無責任だ。不景気な世相を反映して世論を二分しているが、それなら、先ほどのような本当に必要な地方の道路についての詳しい財源を示した上で述べるべきだ。道路特定財源の中味ををどうするかという建設的な意見と、すぐにガソリン代が安くなるような話を混同させてしまう事には、その様に思わせているマスコミ報道も含めて疑問を感じている。