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11月3日「にっぽん芝生化大作戦inとっとり」が芝生の上で開催

未分類 / 2011年11月5日

芝生と紅葉のコントラストが美しいスポーツ公園入口

晴天の文化の日、昨年に続きコカ・コーラウェストスポーツパーク県立布勢運動公園へ行ってまいりました。昨年は川淵キャプテンや平井知事をゲストに体育館での開催でしたが、なんと今年は陸上競技場。好天の下、天然の芝生の上です。会場に到着してみれば、親子連れがいっぱいで鳥取のゆるキャラ、カニータやナシータたちや風船があちこちに浮かんでいる中、アトラクションでは陸上短距離界から福島千里、北風沙織両選手が参加して「ダッシュ王決定戦(30メートル走)」が行われていました。

ダッシュ王決定戦で小学生を追う福島選手と北風選手

ハンディを設けて小学生と競争、「今年、初めて日本人に負けました」とは福島選手の弁でした。

競技場は遊びのワンダーランド状態で、ちゃんと開催されるのかちょっぴり心配しましたが、申し込み時に電話で話をしていた鳥取県の担当者・寺杣さんを見つけてひと安心。開催時間前には全国からの熱心な参加者が思い思いに裸足になって芝生に腰を下ろしてスタンバイ。芝生化アカデミーが無事スタートしました。以下その模様です。

こちらに来るまではちょっと「鳥取」をなめてました。校庭の芝生化は素晴らしいですと小宮山氏

◆基調講演
(元プロ野球投手 小宮山悟さん)
「アメリカに渡って、芝のにおいの中で野球できることに最高に幸せを感じた。37歳のおっさんが野球小僧に変わった。」と。
また、「子どもの頃からこういう芝生の上でプレーしたかった。是非これからの子どもたちのために校庭の芝生化に尽力したい。」

◆パネルディスカッション
(鳥取市立美保小学校 校長西尾幹雄さん)
教育目標は「夢・学・遊」とのこと。遊ぶことを評価していらっしゃるのが「エライ」です。
同校は平成21年の6月にポット苗で校庭を芝生化。
3年目で、子どもたちの変化について校長は次のように。
「校庭に出て遊ぶ子供たちが増えた(何しろ1日3回校長はその人数をカウントしていらっしゃる)」。そして「欠席率が減った。怪我が減った。給食の残量が減った。」と話されました。

熱のこもったディスカッション、壇上のおふたりは裸足です。

(NPO法人グリーンスポーツ鳥取 代表ニール・スミスさん)
芝生を特別扱いしないで欲しい。(芝生化を)やらない言い訳は山ほどある。やる理由はひとつでいい。子どもたちのため。でもこれをやらなかったら日本はおしまい(子どものことを未来のことを優先しない社会になってしまうという意味)。
(日本海テレビ放送 アナウンサー福浜隆宏さん)
進行役をしながら芝生のうえで遊ぶことで土踏まずの形成が促進された事例を紹介されたり、スポーツをする子としない子の2極化が進んでいる今、芝生の校庭に子どもたちがどう反応しているのかを西尾校長に尋ねたり(もちろん着実に外遊びをする子が増えていました)。

◆ワークショップ(テーマ2、行政が取り組む鳥取方式の芝生化) 
(鳥取県教育委員会教育環境課 課長 田嶋健一さん)
・学校は何もしない。業者との契約をはじめ維持管理など窓口は全て教育委員会。
・維持管理業務は平成22年度から民間事業者へ委託(1校あたり年間約27万円)。
・芝生化については、今までいくら予算要求しても蹴られたことはない(知事が推進)。
・どこの自治体もそうだが、昔、高麗芝でやったところは全部ダメになった。これがトラウマになっている。ティフトンじゃないとムリです。つまり過去の失敗は芝の種類を間違えたため。
(鳥取県未来づくり推進局鳥取力創造課 副主幹 寺杣祐以さん)
・鳥取県内の幼稚園39園のうち14園(35.9%)、保育所192園のうち94園(49.0%)、小学校140校のうち26校(18.6%)が芝生化。
・芝生化した私立幼稚園・保育園では約90%が満足。公立幼稚園・保育園では約78%が満足と回答している。
(鳥取市児童家庭課 主任 清水高則さん)
・保育園26園のうち、すべてポット苗の鳥取方式で芝生化している訳ではなく、園庭の広さ、園児数を勘案し、約1/3の園はロール芝で芝生化した。
・初期投資で①ポップアップ式のスプリンクラー設置、②専用芝刈り機を購入、③園庭に盛土による勾配をつける、の3点セットを導入したので、水遣りは蛇口をひねるだけという風に、維持管理の負担を軽くした。
・芝生化によるこどもの変化についての保育士の意見(感想)では、進んで裸足で外に出る、外遊びの時間が増える、全身を使って遊ぶ、群れ遊びが増える、足指を使って草を踏みしめる、などが挙がっている。
・周辺環境への効果では、園舎への砂塵の吹き込み、民家への飛散がない(床の痛みが緩和)、側溝、周辺道路への土砂流出がなくなる、などが挙がった。
(鳥取市都市環境課 主幹 米原和昭さん)
・平成20年度から「はだしで遊べる公園づくり」に取り組んでおり、4年間で26か所、約3.6haをポット苗で芝生化した。
・この事業は、①協働:地元で植え付けや管理。行政はポット苗・肥料の支給や芝刈り機を貸出。②常緑:秋に冬芝の種まき(オーバーシーディング)をすることで一年中緑を保つ。③低コスト:植え付けは100円/㎡、維持管理は初年度150円/㎡、2年目以降50円/㎡。
(地域の公園ですから、仮に500㎡だと初年度125000円、2年目以降25000円というコストになります。)

スタンドの一角がワークショップ会場。バックにはファミリーで賑わうスタジアムの芝生が。

◆ワークショップ(テーマ3、園庭・校庭芝生化の効果) 
(前出の西尾校長、福浜アナウンサーと私立のぞみ保育園 園長山本克宝さんの3人)
ここのワークショップはやっぱり維持管理の話になって、山本園長が園庭が900㎡なので、芝刈りはだいたい50分で1年間に20回程度と現状を話された。一方福浜アナウンサーは小学校のPTA会長として芝生化を行った体験から維持管理について次のように。
校庭が5000㎡あるうち、まず1年目に1000㎡(100m×10m)だけ芝生化したところ好評で、2年目に残りを全部芝生化した。去年が3年目で、あの猛暑だったが水遣りは年間で6回しただけ。今年は1回しか水遣りをしていないが大丈夫です。これは結構衝撃的な話だったので、補足をしていただいたところ、3年目は芝生に厚みがでてくるので保水力が高くなり、ほぼ天然雨水だけで乗り切れたとの説明でした。かなりチャレンジングな感じはしましたが(ニールさんよりも大胆でローコスト、ローワークなので)ひとつの手法ではありそうです。
それでも、岡山は晴れの国で降水量が少なく、参考になるかどうか気になりました。福浜さんから、夏場は山陽も山陰も大差はないのではないですかと聞かれ、これは帰ってすぐに調べました。確かに、夏場を中心に気温が高い7ヶ月間を比較すると、降水量は鳥取市の90%前後と思ったよりも近い数値でしたし、気温や日照時間も同様でした。どうやら鳥取の水遣りは参考にできそうです。
ちなみに、グリーンフィールドの芝には水遣りはまったく行いませんし、7年目からは冬芝のオーバーシーディングをしなくても自生するようです(芝はホントに強い)。
そしてもうひとつ。今年から鳥取市は芝刈りを業者委託。ますます先生方は負担を気にせずすむことになりました。

私にとって芝生化というのは、基本的には子どもを取り巻く課題を解決するためのアプローチです。今年も、芝生化を信念持って推進する決意を固めて特急いなばに乗り込みました。