8月18日、和気町へ芝生吹き付けによる環境整備事業を視察

河川の土手や道路の法面の草刈りに要する行政コストが次第に増加していることから、解決策としてグランドカバープランツによる法面等の維持管理手法を調査することにしました。
今回はその1回目として、センチピードグラスを利用した環境整備事業を行っている和気町を視察させていただきました。
和気町では、上下水道局所管の排水機場3か所の空き地の維持管理(雑草対策)として、従来はシルバー人材センターに委託して年2回の草刈りを実施していたが、年2回では実態は伸び放題であり、近隣住民からの苦情、空き缶等ゴミの投げ捨てが散見されていたため、維持管理及び環境整備の手間とコストの低減方法について検討した結果、
①芝生の中でも雑草を被圧する効果が高く、また乾燥に強いため水やりに手のかからないという理由で「センチピードグラス(ムカデ芝)」を採用。
②また、植え付けるよりも簡易な吹き付け法を採用。
2010年6月に、曽根、本荘第二、初瀬の3排水機場(計4600㎡)で実施されていました。
種子吹き付け作業は愛媛県西条市の㈲だるま製紙所、経費は1000㎡当たり35万円とのこと。
拝見したのは、本荘第二、初瀬の2排水機場の約1年たった状態の芝生です。
遠目からはきれいに生育しているように見えましたが、排水機場に入ってみると、まだ地表を覆うまでには至っておらず、一部では雑草が芝に勝って伸びているところもありました。
経緯をお聞きし判ったのは、種子の吹き付けの前後で思った以上に準備・管理が必要なこと。
まず準備では、前年秋、春、吹き付け直前と、3回にわたり多年草の雑草を除去するための除草剤の散布が必要(前年秋と春の除草後は焼却も)。事後には、1年目と2年目はセンチピードグラスより背丈の高い雑草が繁茂した場合は高刈り。そしてセンチピードグラスが地表を覆うまでは春先・梅雨時期・秋雨前の施肥が有効との情報(手間がかかるということです)。
成果をどう見るかですが、コスト面だけで見れば従来手法よりもコストダウンとなるには10年以上のスパンで考える必要がありますが、課題解決の視点で言えば、順調に生育すれば、明らかにメリットがでてきそうです。
これを岡山市でやるとすれば、同様の広場や空き地については検討しても良いと思われますが、視察目的である河川の土手や道路の法面への整備事業となると、すでに生えている雑草や低木の処理などの課題が(平地よりも)あるため、法面での事例等の調査・研究が必要と感じて帰りました。また、視察の道中で教えていただいた同町都市建設課の事業で、河川の法面の除草に際して、和気町が乗用草刈り機を購入し、区(自治会)に貸し出して刈っていただいている現場と草刈り機を見てきました。ボランティアですので、今後地域にお世話になりながらということではありますが、こういう事業もベンチマーキングの価値があると思われます。