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市民・文教常任委員会で視察

未分類 / 2009年11月11日

11月9日から11日、我孫子市、磐田市、京都市を訪問しました。本委員会の委員長は同じく公明党岡山市議団の松田安義議員です。以下視察のポイントメモを記します。

11月9日 我孫子市

「提案型公共サービス民営化制度」について

福島前市長の発案で、平成18年3月に始まった当制度は、官が選定した事業を民営化や委託化するのではなく、例外なくすべての事業を公表して民間からの提案を募集する点に特徴があり革新性があります。(私も昨年1月に行われた「地方行革をともに考えるシンポジウムin広島」で学びました)

しかし、1次募集79件、2次募集6件で採用37件、うち実施17件という実績と推移から見えることは、提案者に旨みがない、提案者の熱意等が反映(実行)されにくいという課題です。

例えば、平成19〜20年度実施分17件のうち随意契約は3件で他14件は競争入札になっています。提案し、当局と何度も協議や検討を重ねても(この間、かなりの時間と労力が要るのですが)アドバンテージがないのでは、レスポンスが落ちるのも致し方ないのでしょう。

我孫子市では本年(21年)、3次募集にかかるようですが、このあたりの課題がどうクリアされたのかが不透明に感じられました。

また一方で、財政事情が悪化しており、サービス向上や民間活用という目標をコツコツ積み上げること以上に、大胆な事業仕分けで健全化へ早急に舵を切らなければならなくなったという事情も影響しているようでした。

ともあれ、ともすれば消極的でリスクを避けたがる行政にあって、トライアンドエラーを繰り返すチャレンジングな姿勢は評価されるべきですし、民間の視点で事業を点検し、民間の力を活用するとともに、サービスそのものを向上しようという立ち位置を標準に据えられたことは、見習いたいところです。

 

 

NPOとの協働」について

最も力を注いでおられる点は職員の側の意識改革にあると感じました。

ひとつには、協働を実りあるものとするには、行政(職員)がどのようなスタンスで関わっていく(対応する)べきなのか、そのルール(指針)づくりと教育に取り組んでおられました。

また、その過程で、若手職員の研修だけでなく、管理職へのアプローチが欠けていた点について修正をかけようとしておられました。

岡山市にも同様の課題があるのではないかと感じます。

 

11月10日 磐田市

「多文化共生の取り組み」について

磐田市の多文化共生には前提としての特徴がある。

(1)ニューカマーが多い、(2)ブラジル人が圧倒的に多い

彼らは製造業の補完労働力として急増した外国人登録者であり、磐田市での多文化共生に対する取り組みも、発端となったのは、彼らによるゴミ問題と夜間の騒音問題であった。

一方、受け入れ企業や人工集住地区がクッキリと色分けできることから企業や自治体もそれぞれ(あるいは連携した)取り組みを行ってきている。

まず、行政の取り組みで優れているのは、

(1)外国人登録の際に、外国人情報窓口を設置し、丁寧なオリエンテーションを行っている。

(2)多文化交流センターを2カ所設け、支援や交流を行っている。

(3)窓口だけでなく、乳幼児健診等に通訳を配置している。

いずれにしても、言葉の問題の解決が1丁目1番地であることは間違いない。

しかしながら企業の経営悪化が深刻な中、行政の対応も従来から方向転換を模索している。

それは、日本語が解らなくても生活できてしまうというのが却ってよくないのではないかという主題である(景気悪化の影響をまともに浴びることになるから)。フルメニューのサービスを用意するよりも日本語を習得し自立する方向へ誘導しようと考えておられるようだった。

岡山市へこれらの取り組みをそのまま持ち込めないものもあるが、積極的な対応は見習わなければならないと感じた。

 

11月11日 京都市

「不登校対策」について

京都市の不登校への対応は充実している。

不登校児は1000人弱、在籍校以外での学習(通学)を希望する場合は相談窓口が一本化されており、そこからその子に合った支援へと繋いでいる。

また、カウンセリング機能(パトナ)の充実も目立つ。年間、延べ17000人を40名を超えるカウンセラーが相談対応しており支援が厚い。

こうした相談機能とともに、受け皿施設が開設されていることも見習いたい特徴だ。

不登校になった子が登校できる中学校2校は進学希望に対応でき(学習保障)、実際に進学を可能にしている。

一方、児童相談所との連携強化策として本年度から教育相談総合センター(パトナ)との兼務辞令を出しており(1名)、縦割りのミゾの解消を意識している。

統合で空いた学校を利用している点も、岡山市の課題に符号する点を感じる。

まさに、深柢小学校跡地の活用策として(1)「不登校対応の中学校」と「教育相談総合センター」、(2)それに私が提案している「発達障害者支援センター」と「療育施設」、(3)さらに先般豊橋で視察した「こども未来館」を複合したワンストップ施設が望ましいのではないだろうか。