東日本大震災10か月後の現状と今後の課題
1月26日(木)
仙台市:南蒲生浄化センターの被災及び復旧状況と蒲生搬入場での震災廃棄物の処理について
人口1,045,903人、面積783.54平方kmの仙台市。江戸時代は伊達62万石の城下町(伊達正宗)。都市部で市街地と緑が共存する「杜の都」として有名な仙台。昨年3月11日の東日本大震災での死者は691名(5月現在)、建物や道路、交通機関、ライフライ等に大きな被害を受けられた地域です。
今回、沿岸部に位置する南蒲生浄化センター及びセンターに隣接する蒲生搬入場(震災廃棄物の処理場)を視察させて頂きました。発災当日、15mの高さのある南蒲生浄化センターの主ポンプ棟が最大高10.5mの津波の襲撃で東側壁面が大きく湾曲している爪痕を見学。また屋上に避難した職員がビデオカメラで撮影した当日の映像を見せて頂き、津波の恐ろしさとその威力を改めて感じさせて頂きました。

こちらの施設は仙台市人口70万人分の下水、汚泥を沈殿方式により1日398,900立法メートル処理する浄化施設(昭和39年開始)
災害査定がこの1月に終了するとのことで、本格的な復旧作業は始まったばかり。4年間程度の復旧期間を要するとのことですが、1日に150トンの汚泥が発生する状況で処分場所が少なくその処理に苦労をされている状況。現状は応急仮復旧で簡易処理ルートは確保されていますが、これから段階的に本復旧を目指して行かれます。現地では津波に襲撃された他の施設の様子も見せて頂きました。




生活する中から出てくる下水や汚泥の処理。市民全体の理解と協力が不可欠と感じました。
次に隣接する仙台市環境局所管の蒲生搬入場(震災廃棄物の処理能力90t/日)を見学させて頂きました。他には荒浜搬入場300tと井土搬入場90tの計3か所で100haの広さを持つ搬入場を確保されていました。被災家屋の棟数などから発生量を約135万トンと推計。発災後迅速に処理方針を決定され自己完結型の処理を目指しての破砕・焼却の設備を整備されての取組となています。

運用面では、撤去現場で可燃物、不燃物、資源物に粗分別。搬入場内では環境への配慮をされながらコンクリートくず、木くず、金属くず、廃家電製品、自動車等に細かく分列、最終的には50%以上のリサイクルを目指しておられました。それぞれの廃棄物の山は自然災害の恐ろしさをと人々の復興への思いの強さを感じさせられる分別状況でした。


仮設焼却炉も賃貸として昨年10月から26年3月までの30ヶ月を期間として作業は進行中でした。
仙台駅から現地搬入場までの経路で行きましたが、地元企業のトラックが搬送している姿を何度も見ました。また視察の案内を担当して下さった方々の復興への熱意の強さをすごく感じ一日も早く復興できますようにと祈る思いです。

東日本は、今なお震度3程度以上の地震が毎日のように起こっています。一日も早い被災者の皆様の心の復興を、街の復旧・復興を心からお祈り申し上げます。