あきひろ日記 「地球大進化」を観て 第5集
46億年前の地球誕生から、生命の誕生・進化がはじまりました。それは、バクテリア(生命・コラーゲン・大型化・目のようなもの)⇒魚(脊椎・目・肺・手足)⇒両生類(肋骨)⇒哺乳類(横隔膜・胎盤)と、祖先は生き続け、子孫を残すためなのか、時間とともに確実に進化してきたようです。
今回は第5集、「地球大進化・人類の旅・大陸大分裂・目に秘められた物語」です。(写真は息子からの年賀状)
6千500万年前、地球を支配していたのは、巨大な恐竜でした。1億5千年以上、私たち祖先は、ひっそりと生き延びてきました。しかし、隕石の衝突により、一斉にその時代は終わりを告げ、祖先は、運良く生き残り、ついに哺乳類繁栄のチャンスが訪れました。しかし、新たな苦難も待ち受けていました。それは、大陸の大分裂です。大陸は常に、衝突と分裂を繰り返しました。最も激しかったのは、恐竜絶滅から今日に至るまで…だとか
大陸の分裂とともに、気候も大変動し生物の運命を揺さぶります。大陸大分裂の時代、祖先は「霊長類」への誕生を迎えます。そして、数々の苦難で進化させたもの、それは「目」、高い視力と「立体視」を進化させ、かろうじて命をつなぎ止めます。地球大進化・第5集・大陸大分裂・目に秘められた物語をリポートします。
山崎努さん、「とうとう猿になる。哺乳類は1億5千万年、耐え続けた。そして、80%の情報を得る、目を持った。しかし恐竜が消えても…」
恐竜の支配が終わりを告げた時、祖先は…
アメリカ・ワイオミング州で、そのことを教えてくれる化石が、恐竜絶滅から900万年後に見つかりました。祖先は、「カルポレステス」、全長約15cm、霊長類で猿の仲間の祖先と考えられています。親指は内側を向いて、物を握る形をしているのは、霊長類の共通の特徴。
5600万年前、「カルポレステス」の生活の場は、森の中、活動は夜だけ、天敵を避け樹の上に、餌は果実。暗闇でも見える目。恐竜の支配の時代と変わりなく、恐竜が絶滅しても怯え隠れる生活を、何故?
ある化石の正体、それは、祖先のおよそ10倍、30cm以上の足跡。その生物は、太い足、長い首、大きな頭とクチバシ。巨大な鳥「ディアトリマ」、全長およそ2m、当時の最大級の生き物。生態系の頂点に立ち、いち早く君臨しました。恐竜研究者は、その頭に注目します。頭をCTスキャン、クチバシを動かす筋肉の大きな穴を見つけます。ライオンのように肉を噛み切る力を…どう猛な肉食動物。哺乳類には恐ろしい動物、しかし飛ぶことはなく、人間が走るぐらいの速度で森の中に暮らします。馬の祖先、「ヒラコテリウム」など、格好の獲物。恐竜のあとの新しい支配者です。
「ディアトリマ」は、ヨーロッパから北アメリカに生息、他の大陸でも巨鳥が、巨鳥繁栄の時代。しかし、アジア大陸だけは例外でした。化石が見つかっていません。進出していないのは何故なのか? 当時、ヨーロッパとアジアは「ツルガイ海峡」で分裂、アジアと北アメリカは、陸地「ベーリング陸橋」で結ばれていましたが、北に位置しており、氷河に覆われていたため、生物は行き来できなかったのです。
大陸分裂の時代、アジアは孤立した大陸でした。巨鳥に脅かされないため、哺乳類は急速に進化していきます。そのために肉食の哺乳類「ハイエノドント」が出現しました。足の関節は丸く滑らかな形状で素早い動きを。
哺乳類の覇者「ハイエノドント」と鳥の頂点に君臨する「ディアトリマ」はやがて対決の時を迎えます。
恐竜絶滅から1千万年後、地球全体を温暖化が襲います。アメリカとアジアを閉ざす氷河が溶けて、自由に行き来できるようになりました。「ハイエノドント」は進出します。「ディアトリマ」の住む北アメリカへ、「ハイエノドント」の体重は45kg、「ディアトリマ」の1/40しかありません。しかし動きは素早く、集団で行動。「ハイエノドント」は、遂には、「ディアトリマ」を全滅させたと考えられています(まるで、水谷豊さん主演のバンパイアみたいです。バンパイアは一匹狼でしたが)、そして哺乳類の時代が幕を明けました。
猿の仲間は、まだ、暗黒の時代です。巨鳥がいなくなっても「ハイエノドント」の恐怖に怯える時代が続きます。この頃も、祖先「カルポレステス」は樹の上です。
5千500万年前、多くの針葉樹の間に、実を付ける広葉樹が繁茂していました。祖先は、一本の樹を食べ尽くすと、一旦、地上に降りなければ、別の樹に行けません。極めて危険な瞬間です。
北の海に異変が…祖先の暮らしを一変させます。
グリーンランド沖合で海底の探査、不思議な地形を発見します。直径数キロもある巨大な穴が800個。穴の深さは3000m、穴がつくられたのは5千500万年前、海底で起きた大異変が原因とされています。きっかけは、大陸大分裂、地球内部では、激しいマントルの対流が起きました。陸続きのヨーロッパとグリーンランドを引き裂きはじめました。分裂でできた海の底には、地下からマグマの上昇が、このマグマが海底にあった堆積物の中に入り込み、そして、そこには「メタンハイドレード」が大量に含まれていたのです。メタンハイドレードは温められると分解をはじめ、強力な温室効果を持つメタンガスを発生させます。そして、激しい爆発が起きたのです。海底にはメタンガスの柱が何本も立ちました。高さ数キロはあったとのことです。このメタンガスは地球の気温を10~20℃引き上げ、ベーリング地域の氷河が溶けました。「ハイエノドント」と「ディアトリマ」を対決させたのは、この温暖化のはじまりが原因だったのです。
その後、温暖化は500万年続き、当時の地球環境を一変させました。
アメリカ・オレゴン州「ジョンディ化石層国定公園」、当時の地球環境の化石が眠っています。樹の幹の化石を発見、4千400万年前の広葉樹の化石です。地球温暖化で、巨大化したことが、霊長類に大きな進化をもたらします。広葉樹は、針葉樹と違い、枝を横に張り巡らせます。このことが、祖先を一気に繁栄へと導きました。
アフリカ大陸・東部、マダガスカル島。ここで、その理由を知ることができます。広葉樹が広がる森で、原始的な猿が変わらぬ暮らしを続けています。餌を求めてキツネザルが移動をします。広葉樹の森では、枝が重なり合い、そのお陰で猿たちは地上に一切降りなく移動をすることができます。このような場所を「樹冠」と呼び、この世界が霊長類にとっての楽園となりました。天敵の多い地上に降りることなく、果実などの栄養が豊富にあります。霊長類は繁栄していきます。
樹冠での暮らしが、霊長類の体に大きな進化をもたらしました。樹冠で暮らす前の祖先「カルポレステス」から500万年後、「ショショニア」へ、元々、顔の横にあった目は、正面に並ぶようになりました。全体の視界は狭くなりますが、そのかわりに両目の視界が重なり合うようになり、距離感がつかめます。「立体視」という能力です。飛び移る樹までの距離わかるのです。
大陸大分裂によって、生まれた樹冠、祖先に立体視という進化をもたらしました。温暖化が広がり、樹冠も広がりました。地球は緑に覆われる星に変わっていったのです。緑の絨毯の上で、かつてない繁栄が広がりました。
山崎努さん、耐えに耐え、忍びに忍び1億5千万年…樹の上に楽園を見つけた、今度は、目を手に入れた。しかし永遠は存在しない。
またまた、大陸分裂、南極大陸。内陸は厚さ2kmの氷、1年の半分以上、太陽が登りません。平均気温-10℃、極寒の地。霊長類、繁栄の500万年前、まったく違う風景が広がります。南極は、同じところに位置しながら、当時は亜熱帯で温暖な大地。5千500万年前、ヨーロッパとグリーンランドの反対側、南極も南アメリカとオーストラリアと陸続き。赤道から暖流が陸続きに南下、南極を温めていました。ところが、南アメリカとオーストラリアは北上します。孤立した南極を深い海が覆います。そして、自転の影響で、「周極流」という海流が生まれます。これが赤道からの暖流を遮り、そして氷の大陸へと変貌し地球全体を冷やしはじめました。メタンガスの噴出により、急上昇した気温は、南極が孤立した3千300年前、気温は30℃も低下しました。
5千万年前、寒冷化によって世界中に広がった森は急速に姿を消していきます。残ったわずかな森で、祖先は命をつないだ末、新たな進化を遂げます。
その舞台は、エジプト西部・サハラ砂漠。かつて亜熱帯が広がり霊長類が生き延びた数少ない場所の一つ。霊長類の化石は、22種類、新たな化石も見つかりました。1992年、「カトピテクス」の頭蓋骨の化石を発見、まったく新しい猿の誕生、それまでの霊長類との違いは? 目に注目、頭蓋骨の目の部分はただの空洞だったのですが、目のうしろに骨の壁があります。「眼か後壁」(ガンカコウヘキ)といわれるものです。現在の猿が特徴的に持っているもの。テナガザル、チンパンジー、そしてヒト。一節には、目そのものの大きな変化。ヒントは現在の霊長類、カニクイザル、眼か後壁を持つ猿、一方、アフリカ生存の「ガラゴ」、眼か後壁を持たない原始的猿。眼球の網膜比較をすると、「フォベア」という黒い点が集中している場所があります。これは、光を感じる「視細胞」、眼か後壁を持たない猿は、「視細胞」は全体に広がっています。
「カトピテクス」は、視細胞を増やし、その多くを一箇所に集中させてフォベアをつくりました。このことで、視力は大きく変化。科学者はシュミレーションします。映像は不明瞭でぼやけ、フォベアがあると周囲はぼやけていますが、中心ははっきり見えます。
目の前の風景は、目のレンズを通して、網膜に映し出されます。網膜では、視細胞が多いほどきめ細かく捉えることができるのです。フォベアに対応した部分では、はっきり見ることができます。眼球がゆれると安定しないので、眼か後壁が支える役割を果たします。これがあるため、視界の中心ではっきり見えるのです。
急激な寒冷によって減少する森、その危機を生き抜くため高い視力を存分に活かしたはず…森が減ると果実を巡る競争が激しくなります。目が良ければ、他の猿に先んじて果実を見つけることができる。切り札なのです。
また、人だけが持つ目には、「白目」があります。動物は弱肉強食の中で、どこを見てるかわかれば攻撃に不利になります。人は、争いのない世界をつくったので、白目のデメリットは消え、逆に白目を使って誰を見てるかハッキリさせました。より深いコミュニケーションをとるために…深い絆を持った人間社会の協調。だったはず…
いっぱい書いてしまいました。お付き合いありがとうございました。今日はここまで…次回は第6集・ヒト・果てしなき挑戦者です。あと2回で終わります。少し寂しさが…
バックナンバーですヽ(・∀・)ノ
46億年前から(4) 第4集・大量絶滅・巨大噴火がほ乳類を生んだ 2億5千万年前
46億年前から(3) 第3集・大海からの離脱・そして手が生まれた
46億年前から(2) 第2集・全球凍結・大型生命誕生の謎
46億年前から(1) 第1集・生命の星・大衝突からの始まり