「防災・減災について」の研究発表
晴れの土曜日、今日は近隣地区で、「防災・減災について」講演をさせていただきました。講演といいましても「研究発表」のレベルですが、パワーポイントで事実をもとに自身が体験し感じたことの発表です。
自助・共助・公助、そして“近助”、「災害は忘れた頃にやってくる」ではなく、災害は近いうちに必ずやって来る!? の副題も。
《はじめに》
すべての自然災害において、お亡くなりになられた皆さまに衷心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。各被災地において一日でも早く復旧・復興が進みますとこをご祈念し、微力ですがご支援申し上げます。
《皆さんにお聞きしますが!?》
過去の自然災害より、これからのことを考えて、私たちは教訓として受け止めているでしょうか!? 例えば、災害に対して日頃の備えはできていますか!?
《どんな災害があったのか?》
平成年1月17日、阪神・淡路大震災(高速道路の倒壊の写真)23年前。5時46分頃、震度7の大規模地震災害。(家屋の倒壊の写真)、近畿では6千人を超える死者(約9割圧迫死)、負傷者は4万3千人超え、家屋被害では全壊10万4千戸超え、半壊14万4千戸超え、全焼7千戸超え、当時のニュース映像ににショックを受けました。(当時は物資供給のお手伝いも)
平成23年3月11日、東日本大震災(津波の脅威の写真)7年前、14時46分頃、マグニチュード9、日本の観測史上最大の地震。最大震度7、最大遡上高40mと巨大な津波の発生。(瓦礫に化したまちの写真)、震災による死者・行方不明者は1万8千人超え、死因は溺死が9割。全壊・半壊は合わせて40万2千戸超え、避難者は40万人以上。原子力発電所の事故がショッキングでした。
平成30年6月28日から7月8日 平成30年7月豪雨(西日本豪雨の写真)
河川の氾濫や浸水被害、土砂詐害が。死者数が200人を超える甚大な災害は「平成最悪の災害」と報道されました。現状も。
平成30年9月6日 北海道胆振[いぶり]東部地震(ブラックアウトの影響の写真)
1時25分頃、最大震度は震度7で北海道では初めて観測。ほぼ全域で電力が止まる「ブラックアウト」が起きるのは初めて。
《近い将来、危惧される震災》
「南海トラフ巨大地震」の発生は30年以内に70~80%のの高い確率。「災害は忘れた頃にやってくる」ではなく、災害は近いうちに必ずやってくる!? プレート境界の沈み込みにより、東海地震、東南海地震、南海地震の震源域が連動して起こることが定説。マグニチュード9の地震が起こった場合、府下の人的被害13万3千人超えになると想定。本市における最大震度予測は「震度6弱」
また、本市では有馬高槻断層帯があります。
発生確率は低いと想定されていますが、予測震度は7(大阪北部地震は震度6弱)
《本市でも》
平成30年6月18日、大阪北部地震(震源地の写真)が発災
7時58分頃、マグニチュード6.1、余震42回、 有馬高槻断層帯、生駒断層帯、上町断層帯がありますが、震源となった断層は特定されておらず、周辺の活断層と関連した可能性や突発的な地震とも。(ブロック塀の倒壊の写真)、市立小学校の事故は余りにも悲しい出来事。この時の被害は、人的被害42名、全壊8戸、半壊187戸、一部損壊1万7千戸超え、被害の大半は一部損壊。公共施設も被害に。(水道管の損壊の写真)、府道大阪高槻線(下田部町付近)に埋設してある水道管が破損し道路が陥没。水道の断水被害。関係者の懸命な対応で2日後には復旧。
平成30年9月4日、台風21号の被害(台風21号の経路の写真)
気圧配置の関係から、日本横断の経路。非常に強い台風の日本上陸は25年ぶり。伊勢湾台風にも匹敵する勢力だとか。爆風による災害は、屋根や外灯の破損、飛散、倒木、断線等による停電、等々。
(大阪北部地震・台風21号の被害、屋根にはブルーシートの写真)
《課題》
都市型災害の弱点か。老朽化したインフラ、水道・ガス・電気の寸断。役に立つ情報発信は?(給水情報など)、公助のあり方、自助・共助は?
《対策》
集中豪雨、地震、台風、情報発信については適切に対応して(きました)、(写真:土のうステーション、学校等ブロック塀の撤去、市役所本館の耐震化、2万リューベーの雨水貯留施設の建築)、情報発信では、テレビ、インターネット、防災行政無線など。しかし、防災行政無線は「聞こえない」「聞こえにくい」などの声が。「防災行政無線電話サービス専用電話番号の設置 072-674-7476」、集中するのでつながらない。(大きくうなづく方も)
他に市の支援体制として「大阪北部地震及び台風21号で一部損壊への支援制度」への支援金対応や、「ブロック塀の撤去を促進する補助制度について」の補助金など。
《自助・共助・公助、そして近助(近所)》
ここまでが「公助」、公助って?
市・警察・消防・府・国などの行政機関、ライフライン各社の公共事業が応急対策活動を行う。しかし、公助には「限界」が。財源、時間!?
《大切だと思うこと》
大切なのは自助、自助とは?
「自分の安全は自分が守る」、自分・家族・財産を助ける。
次に大切なのは共助、共助とは?
近隣の皆さんと協力して、地域を守る、備えと行動を。自治会や自主防災組織など。
そして最近の注目は近助、向こう三軒両隣
阪神淡路大震災で生き埋めになった約3万5千人のうち近隣住民が助けたのが約77%、防災関係機関が助けたのが約19%といわれています。亡くなった方の96%が地震発生後約14分以内に亡くなりました。
つまり早く助けないと助からない。それが出来るのは近くにいる人だけなのです。(阪神・淡路大震災、家屋倒壊の写真)、向こう三軒両隣(仲良くしましょう)
《備え》
日頃の備えが大事・再点検を!!(防災グッズの写真)
皆さん、ヘルメットはないにしても、懐中電灯やラジオなど準備されている方は!?(少数)
《最後に》
ご清聴ありがとうございました。私たちの地域は私たちで守ろう!!
《あとがき》
私は「防災・減災」の研究家でも専門家でもありません。しかし今までの自然災害や、本市でも被害に遭った大阪北部地震、台風21号を通じて、課題は何だったのか、対策はどうしてきたのか、何が大切なのかと、関係機関の資料から学んだことや、体験したことを発表させていただくことで、皆さんと情報が共有ができ、今後の災害に対して「備える」ことを“意識する”ことが大切だと感じています。今日から