高槻市議会議員 吉田あきひろのごきんじょニュース

“あ”したの “き”ぼうは “ひ”とりの人を思う ここ“ろ”から

不妊治療に保険適用

□公明新聞 党活動 / 2022年2月11日

4月から体外受精など対象 公明新聞(10日)より

CD01EE6D-7B0E-4885-A646-A02E0D0D37AC■公明推進、自己負担を原則3割に

中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関、中医協)は9日、4月から始まる2022年度診療報酬改定を決定し、答申した。

少子化対策の一環で、体外受精などの不妊治療に公的医療保険を新たに適用。

オンライン診療の初診料を引き上げたほか、新型コロナウイルスを受けた感染症対策として診療所への新たな加算制度も設けた。

答申を受け取った佐藤英道厚労副大臣(公明党)は「施行に向けて万全を期す」と述べた。

20年の新型コロナ感染拡大後、初の改定となる。コロナ対応で明らかになった課題への対策に加え、22年から団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となることを踏まえ、医療機関の役割分担や地域連携を促す内容となった。

不妊治療への保険適用は、人工授精や体外受精が対象となる。このうち体外受精や顕微授精は43歳未満の女性が主な対象で、回数は最大6回に設定。

自由診療でほぼ全額負担だったこうした治療は、原則3割負担に抑えられる。第三者が提供した精子や卵子を用いた生殖補助医療や、受精卵の染色体異常を調べる「着床前検査」は適用を見送った。

コロナ対策では既に入院や外来に関する特例加算が導入されており、これらの措置は当面継続する。さらに、地域で診療所が大病院と連携したり、院内の感染防止対策を強化したりした場合、報酬を上乗せする制度を創設。地域全体で感染拡大を防ぐ体制を構築する。

また、コロナ禍で特例的に認められていた初診時のオンライン診療が4月から恒久化されることに伴い、初診料を2140円から2510円にアップ。制度の普及に向け、対面の初診料2880円の9割弱の水準を確保した。

24年度から医師の残業時間規制が始まるのを前に、医師の負担軽減に取り組む医療機関を支援。紹介状なしで大病院を受診した場合に自己負担を上乗せする制度では、初診時の負担額を現行の5000円から7000円に引き上げるなどして、かかりつけ医との役割分担も進める。

一定期間に一つの処方箋を繰り返し利用できる「リフィル処方箋」も導入する。家族を介護する18歳未満のヤングケアラー対策として、病院が教育機関などと連携して支援につなげた場合、報酬を加算することも盛り込んだ。

不妊治療支援を巡って公明党は、1998年に党の基本政策大綱に「保険適用の実現」を盛り込み、国会・地方議員が長年、粘り強く前進させてきた。

2000年には、党女性委員会が人工授精や体外受精への保険適用を求める署名活動を展開。04年から始まった国の治療費助成制度では、助成金額や対象者を段階的に拡充し、自治体独自の上乗せ助成も実現してきた。

20年には菅義偉首相(当時)が「公明党から強い要請を受けている」として、保険適用範囲の拡大をめざす方針を表明。

党としても支援拡充を推進するプロジェクトチームを設置し、一層の経済的負担の軽減などを求めて政府に提言していた。

グリーンGDP

□公明新聞 党活動 / 2022年2月10日

導入の意義と課題 公明新聞(9日)より学ぶ

FB044E9B-3D5E-4560-B984-C8C962B6ABFA政府は経済成長と環境対策の両立をめざし、既存の国内総生産(GDP)とは別に、脱炭素化の進捗度合いを考慮して算出する新たな経済指標「グリーンGDP」(仮称)の導入に向けた研究を進めている。

グリーンGDPの内容を解説するとともに、導入の意義や課題について、三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部の細尾忠生・主任研究員に聞いた。

■気候変動、コロナ禍が契機/環境負荷を控除する視点で

――グリーンGDPの必要性が議論されている背景は。

細尾忠生・主任研究員 私たちは日頃、GDPや日銀短観といった経済指標の名称は耳にしても、それが自らの幸福とどう関係するのか疑問に感じている人は少なくない。

実際、GDPには弱点や矛盾がある。主婦の家事労働はどんなに立派な成果があってもカウントされない一方、環境を破壊しても経済が成長すればGDPは膨らむ。

こうした中、1970年ごろから日本をはじめ世界的に環境問題が取り沙汰され、足し算の統計であるGDPだけで評価してよいのかという議論が浮上したものの、本格的な動きには至っていなかった。

議論に動きが見られるようになったのは近年のことだ。気候変動対策として、CO2など温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に取り組むことが各国の共通認識となった。

加えて、新型コロナウイルスの感染拡大によって日常生活や経済活動のあり方を根本的に変えようとの機運が広がり、GDPのような足し算の統計だけでなく、「環境に負荷をかけた分は引き算する視点が必要ではないか」との問題意識が指摘されている。

――今回、政府がグリーンGDPを試算する方針を示したことへの受け止めは。

細尾 GDPの統一的な作成基準は国連の統計委員会で策定されている。経済活動に伴う環境への負荷をGDPから控除する方法についても、同委員会で一定の基準が設けられており、日本は95年に1度試算し、環境負荷は当時のGDP比1%と推計した。

今回、山際経済再生担当相が試算して暫定的な数値を出す方針を示したが、留意すべきは、日本独自の基準で環境への負荷を試算する訳ではなく、あくまで国連で決められた各国共通で計算できる範囲内で行う点だ。

前回の実績を踏まえると、どの程度の数字が算出されるか疑問に感じる点もある。それでも、これまでほとんど行われてこなかった観点で経済状況を分析すること自体は、確かな進歩と評価したい。

■国際的な統計改革の一環に/産業構造転換の機運を醸成

――国際的にはグリーンGDPは広がっていくのか。

細尾 統計改革の一環において環境への影響を考慮することが、国際的な潮流になりつつあることは間違いない。

国連統計委員会で決まった基準で行うことが前提なので、日本のような取り組みが今後主要先進国に広がる可能性は十分あるだろう。

中国やインドのような大排出国にとっては、自国にとって恥ずかしい結果となるようなデータを出すことに抵抗もあるだろうが、国連中心の考え方に照らせば実務的な議論には反対しないだろう。

日本は国際的な統計改革の議論に乗り遅れないよう、しっかり準備しておく必要がある。

――日本は近年、温室効果ガスの排出削減が進んでおり、グリーンGDPは上振れするとの期待もある。

細尾 まず、押さえておきたいのは、環境に負荷をかけた分をGDPから差し引く仕組みなので、仮に環境対策でアドバンテージがあってもGDPが単純に増えるわけではないという点だ。

確かに日本には、「環境に優しい国なのでGDPの引き算幅が小さくなる」という期待もある。しかし、中国やインドといった大排出国や他の先進国に比べ規模が小さく、相対的に浮かび上がるという過度な期待はすべきでない。

しかし、経済統計はその時代の産業構造を色濃く反映する特性を踏まえると、グリーンGDPに着目することで経済活動のあり方が大きく変わって新たな枠組みに切り替わっていく機運を醸成することにつながるだろう。

この点では非常にシンボリックであり、今回試算する意義は大きい。日本経済にグリーンの視点をさらに広げていく契機にすることが重要だ。

■国の後押しで民間投資を促せ

――日本におけるグリーン経済の現状をどう見るか。

細尾 今回のグリーンGDPの議論は、2020年に菅義偉首相(当時)が国内の温室効果ガス排出を50年までに実質ゼロにする「カーボンニュートラル」をめざす方針を表明して以来、実体経済まで問題意識が浸透してきたことの現れと言えよう。ただ、活発化させていくための課題は多い。

50年に向けた目標は日本に限らず各国が、実現性をいったん脇に置いてでも、気候変動対策への強い意志を表明することに重きを置いた。

実現には、膨大な投資が必要であり、官民がいかに足並みを整えて取り組めるかが問われる。まず、政府が掲げた旗を一段と具体的な政策に落とし込む姿勢を示さなければ、民間は動きづらいのが現状だ。本音ベースで言えば、企業経営者は「投資するのはまだ怖い」と思っている。

企業努力ありきでは成功しない。政府は、政策推進のための基金を設けているが、海外に比べて規模が少ない。

また、水素やアンモニアといった次世代技術の研究促進は必要だが、短期的に進める必要がある分野に対して優先順位を付けて、資金的な投資を急ぐべきだ。

――例えば、どのような分野か。

細尾 象徴的なのはEV(電気自動車)だ。購入への補助金と街中での充電スタンドの整備を、どの程度政府が後押しするのか見えてこないと、自動車メーカーは本腰を入れづらい。

トヨタ自動車が開発に踏み切れずEV競争に出遅れたと指摘されているが、仕方のない面もある。もう一つは、再生可能エネルギーの促進環境で、具体的には送電線への投資が不十分だ。

今後、日本政府が本格的にグリーンGDPの策定に着手するなら、「グリーンへの取り組みを進めるなら、こういうメリットがある」と感じられるような統計整備を心掛けてもらいたい。

ほそお・ただお 1970年生まれ。早稲田大学大学院商学研究科修了。98年に株式会社三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)入社。2013年、内閣府出向などを経て、19年より現職。専門は海外経済。

■脱炭素化を加味した経済指標

GDPは、一定期間内に国内で新たに生み出された商品やサービスの付加価値の合計を表したもので、その国の経済力の目安を測る代表的な経済指標として知られている。

これに対してグリーンGDPは、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの国内における排出量を金額ベースに置き換えた上で、実際のGDP成長率に当てはめて増減を示すものだ。

企業などの努力によって温室ガスの排出削減量が増えれば、成長率はプラスに働き、排出量が増えれば成長率のマイナス要因となる。

各国のGDPは、国連が定める国際基準である「国民経済計算体系」(SNA)などに基づき算出されている。

一方、統計手法に環境影響が含まれていないため、各国で環境影響が試算された時期もある。日本では、1998年に経済企画庁経済研究所(当時)が「帰属環境費用」(汚染物質によって悪化した環境を回復するための費用)を推計し、グリーンGDPを試算したことがある。しかし、SNAに帰属環境費用の考え方は採用されていない。

環境影響をGDPに反映することは、日本にとってプラスに働くとの試算もある。経済協力開発機構(OECD)によると、91年から2012年における日本のGDP平均成長率は、プラス0・93%だったが、この間の温室ガス削減量を反映すると、プラス1・34%になるという。

■政府、21年度中に暫定値

政府は、21年6月に策定した「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」などに、グリーンGDPの研究・整備を進める方針を明記。内閣府は同年度から民間委託して調査研究に着手しており、来年度も実施する予定だ。

グリーンGDPの導入を巡っては、公明党の竹内譲政務調査会長が1月24日の衆院予算委員会で、企業の環境保護や脱炭素への努力を「見える化」する必要性を指摘。

グリーンGDP導入に向けた研究促進を訴えたのに対し、山際大志郎経済再生担当相は「今年度中に暫定的な推計を出したい」と答弁している。

ブルーカーボンの活用

□公明新聞 党活動 / 2022年2月7日

海洋生態系が吸収する炭素 今日の公明新聞より

23B51E9B-4420-46FA-A7EA-9E53809D2BF9沿岸域に生息する海草や藻類などの海洋生態系に吸収・貯留された炭素「ブルーカーボン」――。脱炭素社会の実現に向け、この活用策を探る議論が国土交通省の有識者検討会で進められている。

その現状や先進例となる横浜市の事例を追うとともに、検討会座長を務める東京大学大学院新領域創成科学研究科の

ブルーカーボンは、2009年に国連環境計画(UNEP)が発表した報告書で命名された。

陸の植物が光合成によって吸収する大気中の炭素「グリーンカーボン」の対語で、「海の森」に広がる海草や藻類、干潟など海洋生態系の作用によって吸収・貯留される炭素を一括りにして「ブルーカーボン」と呼んでいる【イラスト参照】。

ブルーカーボンを吸収・貯留するメカニズムは、生態系ごとに異なる。例えば、砂泥質の海底に育つアマモなどの海草は、大気中から海水に溶ける二酸化炭素(CO2)を光合成により吸収して成長する。

また、海草や海藻が群生する藻場の海底には、光合成で分解されずに枯れて残った葉などが炭素成分を含んだまま埋もれる。海底の泥内は無酸素の状態にあり、有機物が分解されないため、堆積物による「巨大な炭素貯留庫」になるという。

■国交省検討会、排出権取引めぐり議論

国土交通省は、ブルーカーボンの活用を促すため、19年に有識者検討会を設置。50年のカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量の実質ゼロ)実現に向け、沿岸の主要な港湾などを対象に、ブルーカーボンによるCO2吸収量を試算したり、海辺の干潟や藻場の造成などで得られるCO2削減分をクレジット(排出権)として取り引きできる制度を構築することなどを検討している。

研究者が推計するブルーカーボンによるCO2吸収量(データの基準年は13年)は、年間130~400万トンと幅があり、正確な推計値を適宜、見直す方針。

ただ、藻場や人工干潟の造成などを進めれば、30年時点で全吸収量の最大12%に相当するとのポテンシャル(潜在力)が示されている。

公明党は1月25日、よこやま信一参院議員(参院選予定候補=比例区)を座長とするブルーカーボン利活用推進プロジェクトチーム(PT)を立ち上げ、取り組みを本格化させている。

よこやま氏は「日本は世界に例を見ないほど海藻を食べる文化がある。そうした海藻がCO2吸収源として果たす役割は注目すべきものだ。

海洋大国・日本の新たな可能性を開く調査・研究が進むよう全力を尽くしていく」と述べている。

■(横浜市の事例から)資源生かした環境保全

東京湾に面した海洋都市として、ブルーカーボンの活用を先進的に進めているのが横浜市だ。09年に国連環境計画の報告書が出されて以降、海洋資源を使った温暖化対策を模索し、活用事業を14年から本格的に開始している。

「ブルーカーボン事業」と名付けた温暖化抑制への取り組みは、CO2排出量削減などで成果を上げている。

同事業の特徴は、海草・藻類によって吸収されるブルーカーボンに加え、独自に命名した、海洋エネルギーの活用によるCO2排出削減効果「ブルーリソース」を貴重な資源としていることだ。

その柱は、CO2を排出した企業が、削減した企業のクレジットを買い取り、自らの排出量を相殺(オフセット)する取り組み。

CO2排出企業は環境対策への貢献で価値が高まる一方、削減企業は販売代金の活用により海を舞台とした環境保全策の推進などが期待できる。

20年度にクレジットを創出した企業は5団体、クレジットを活用した企業は17団体。CO2のオフセットは342トン実施したことになる。

これまで、地元産ワカメの地産地消や海水ヒートポンプ式空調機の導入などによるCO2排出削減効果を、世界トライアスロンシリーズ大会の開催で排出されたCO2と埋め合わせしたなどの実績もある。

猛威振るうオミクロン株

□公明新聞 党活動 / 2022年2月6日

新規感染、かつてない規模で/社会機能維持に重い負荷 今日の公明新聞より

0193EEC3-11A5-4FAB-89BA-00DDECE3EC2F 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が猛威を振るい、各地で感染者や濃厚接触者が急増し、社会機能の維持に深刻な影響を及ぼしています。

感染拡大の動向を紹介するとともに、求められる対応などについて、“第6波”では、これまでにない規模の感染の急拡大が進んでいます。

全国の新規感染者数は1月20日~2月3日の2週間で約100万人増加。1日当たりの感染者数の報告は10万人(3日、5日)を超え、過去最多が続いています。

感染者や濃厚接触者の増加により、社会機能維持へ負荷も重くなっています。

重症者数は4日時点で1099人と、昨夏の“第5波”のピーク時(2223人)には満たないものの、感染者の急増に比例して増加。病床使用率も全国で48・7%(1日)と上昇傾向にあり、医療提供体制への影響も深刻です。

従来に比べ子どもへの感染も広がっています。1月に発生した全国のクラスター(感染者集団)のうち学校や保育所などでの発生は1033件(28日まで)と全体の47%に。また、1月26日時点で全国の公立小中高校などの16%に当たる5841校が学校または学年・学級の閉鎖をしています。

沖縄などでは感染者減少の傾向が見られるものの、「全国で増加速度は鈍化しつつも感染拡大が継続する」(厚生労働省の専門家組織)と分析されています。

広島、山口、沖縄の3県で1月9日から適用された「まん延防止等重点措置」は現在、35都道府県まで拡大しています。

■公明、追加接種の加速へ総力

公明党は、感染収束の“切り札”とされる3回目のコロナワクチン接種について、無料化をいち早く訴え、実現しました。

その上で、自治体の接種体制の構築や自衛隊による「大規模接種会場」の開設・拡充などを推進し、接種の加速に総力を挙げています。

社会機能の維持に向けては、オミクロン株の潜伏期間が従来株より短いとの知見を踏まえた公明党の提言により、濃厚接触者の待機期間が段階的に短縮され、7日間(医療従事者などは最短5日)になりました。

軽症・中等症患者に処方されている飲み薬の確保や国産ワクチン・治療薬の開発支援も公明党の訴えにより実現しました。

9F8B4844-EFAB-43A2-A620-A420B14861E8抑制へ2月が正念場

■子どもへの拡大顕著

――オミクロン株の特性をどう見ますか。

舘田一博監事 オミクロン株は、デルタ株に比べて感染・伝播性が非常に高い上に、ワクチンの効果を弱める特性もあり、全国的な急拡大を招いています。

病原性は、重症化しにくい傾向が分かっています。特に40、50代以下で基礎疾患のない人や合併症のない人は、無症状や軽症が多くを占めます。

しかし、高齢者や免疫不全状態の人、中でもワクチンの未接種者は一定の頻度で重症化するため、油断はできません。感染者数が増大すれば、重症化に陥る人も増えざるを得ません。

従来とは違い、子どもたちの間での感染拡大が顕著であることも大きな特徴です。

――感染状況の見通しは。

舘田 厚労省の専門家組織「アドバイザリーボード」は、2月中頃までにピークを迎えるとの見解を示しましたが、急に下がっていくほど事態は簡単ではありません。

国内で先行して感染が急増した沖縄県の例を見ると、1月中旬に新規感染者数がピークを迎え、その後、減少に転じました。しかし、減少スピードは鈍いままです。子どもに広がったウイルスが継続的に大人に感染し続けているのが要因でしょう。

最近、オミクロン株のうち流行中の型とは別の型「BA.2」も国内に流入し、ピークが2段階になる恐れも出てきました。

これらの要素を踏まえると、長期戦が予想され、この2月こそ感染抑止の正念場になると考えられます。

■特性踏まえ戦略見直し不可欠/社会を動かす考え方

――社会活動に支障が出始めています。

舘田 オミクロン株の特性を踏まえた戦略の見直しが欠かせません。感染者に加え、その何倍にも当たる濃厚接触者が増え、社会インフラが回らない状況になりつつあります。

感染を完全に防ぐのではなく、ある程度許容し、社会を動かす考え方が大切です。

例えば、これまでは同居する子どもが陽性の場合、濃厚接触者になった親は最大17日間も自宅待機を求められていました。

厚労省が2日、同居家族に求める待機期間を7日間に短縮する方針を発表したのは妥当だと評価できます。

限られた医療資源の中で優先順位を付け、重症化リスクの低い人が検査や医療機関の受診をせずに自宅療養する仕組みづくりも重要です。

神奈川県では、重症化リスクの低い人が抗原検査キットなどで陽性を確認すれば、希望により医療機関の診断を待たず療養に入れる「自主療養」を始めました。一つの工夫です。

■一人一人の行動大事

――求められる対応は。

舘田 ワクチンの3回目接種が何より鍵を握ります。職域接種などで、加速させる必要があります。

メルク社製のモルヌピラビルに加えて、新たにファイザー社製のパクスロビドの飲み薬が近く承認される見込みです。

国産の塩野義製薬の薬も実用化が視野に入りました。これで見える景色はかなり変わるはずです。

その上で、基本となるのは一人一人の感染症予防です。効果的な不織布マスクを付けることが大事なのは変わりません。

食事や飲酒の席、子どもがマスクを外して遊ぶ場所などを中心に、メリハリのある感染対策が求められます。

たてだ・かずひろ 長崎大学医学部卒。日本感染症学会前理事長。東邦大学教授。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会メンバー。

党公式動画 休校助成・支援金の活用

□公明新聞 党活動 / 2022年2月5日

子どもがコロナで休んだ! 親が仕事に行けない時の支援は!? 今日の公明新聞より

88B5CF1C-4886-43F8-BE8D-742BCA0D4531動画投稿サイト「ユーチューブ」の公明党公式チャンネルで先ごろ公開された動画「子どもがコロナで休んだ! 親が仕事に行けない時の支援は!?」が分かりやすいと好評です。

約5分の動画では、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、学校や幼稚園などで休校・休園が相次いでいることから、保護者が休暇を取得しやすいよう事業主を支援する「小学校休業等対応助成金・支援金」について、公明党の竹谷とし子(参院選予定候補=東京選挙区)、伊藤たかえ(同=兵庫選挙区)の両参院議員が解説しています。動画での発言(要旨)を紹介します。

3B233088-489C-4B6D-8E7B-74B0D8ACA17E■1人当たり最大1.5万円補助

――子どもを世話するために保護者が仕事を休む場合、受けられる支援は?

ぜひ使っていただきたいのが小学校休業等対応助成金・支援金です。子どもが新型コロナにかかったり、濃厚接触者になったり、また小学校などが休校となって、お父さん、お母さんが仕事を休む場合に使っていただく制度です。

対象期間も昨年末までだったものが、今年3月末までに延長されました。

――助成金・支援金の対象は?

小学校や幼稚園、保育園、認定こども園だけでなく、学童クラブや障がいのある子どもが通う放課後デイサービスが休みとなり、保護者が仕事を休む場合も対象になります。

その上で、助成金は事業主に支給されます。例えば、子どもの保育園が休園となり保護者が仕事を休んだ場合、保護者の会社に対して国が支援する仕組みです。

フリーランスや個人事業主なども申請できます。

――支給額は?

支給額には上限があり、休暇の時期によって金額が変わります。例えば、1~2月は最大1万1000円で、3月については9000円です。

ただし「まん延防止等重点措置」が出ている地域は、期間中は最大1万5000円になります【具体的な金額は別掲】。

――事業主の協力が得られない場合は?

利用してほしいのが、都道府県の労働局に設置された「特別相談窓口」。

パートの方も制度の対象になりますので、事業主と相談するか、分からない場合には労働局に問い合わせてください。

コロナ下で働きながら子育てをするのは、かなりの負担です。公明党はこれからも現場の声を受け止めて政策に反映していきます。

YouTube 党公式動画 休校助成・支援金の活用
子どもがコロナで休んだ! 親が仕事に行けない時の支援は!? 

危機克服へ国際協力を

□ホームページ □公明新聞 / 2022年1月28日

池田SGI会長が平和提言

A82B93AB-A218-475D-98E6-276E26844F79(公明新聞26日付けより)公明党創立者である創価学会の池田大作名誉会長は、きょう26日の第47回「SGI(創価学会インタナショナル)の日」に寄せて、「人類史の転換へ 平和と尊厳の大光」と題する平和提言を発表した。

全文は26、27日付の聖教新聞紙上で上下2回にわたり掲載される。平和提言は1983年より毎年行われ、今回で通算40回目となる。

提言ではまず、世界が新型コロナウイルス感染拡大に伴う危機に苦しむ状況の中、健康や幸福とは何を意味するのかを巡り、他の人々が直面する窮状から離れて自分だけの安穏は存在しないとする仏教の「同苦」の精神に言及。

困難を抱える人のために自らが“支える手”となり“生きる喜び”を分かち合える社会を築く重要性を訴えている。

また、創価学会の戸田城聖第2代会長が70年前に提唱した「地球民族主義」の意義に触れ、今後の感染症対策も含めた国際協力を強化する「パンデミック条約」のような国際ルールの早期制定を呼び掛けている。

続いて、昨年秋に行われた国連気候変動枠組み条約の第26回締約国会議(COP26)での成果文書を踏まえ、日本と中国が国交正常化50周年を迎えることを機に「気候危機の打開に向けた日中共同誓約」を策定することを提案している。

最後に、核拡散防止条約(NPT)の第6条で定められた核軍縮義務を履行するための決議を国連安全保障理事会で採択することや、明年に日本で開催されるG7サミット(先進7カ国首脳会議)の時期に合わせて「核兵器の役割低減に関する首脳級会合」を広島で行うことを主張している。

また、核兵器禁止条約の第1回締約国会合に、日本をはじめとする核依存国と核保有国のオブザーバー参加を呼び掛けるとともに、核兵器禁止条約に基づく義務の履行や国際協力を着実に推し進めるための「常設事務局」の設置をめざすことを提唱している。

体制強化を

□公明新聞 党活動 / 2022年1月25日

国会 衆院予算委員会24日 2022年度予算案に関する基本的質疑

15CDEEAD-2A2C-4DA3-A025-12BA78C9AD8F衆院予算委員会は24日、岸田文雄首相ら全閣僚が出席して2022年度予算案に関する基本的質疑を行い、公明党から竹内譲政務調査会長、浮島智子氏が質問に立った。

竹内氏は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染が急拡大していることから、地域と連携して自宅療養者への支援体制を強化することが極めて重要だと強調した。

浮島氏は、子どもの教育環境の改善に向けて中学校の学級編成基準の引き下げを求めたほか、コロナ禍における文化芸術支援を訴えた。=詳報は後日掲載

■男女間賃金格差の縮小図れ

竹内氏は、自宅療養者に対する適切な健康観察や医療を提供できる体制強化を強調。その上で医療関係者による訪問診療など地域の実情に応じた重層的なネットワークの構築を促した。

岸田首相は、パルスオキシメーターといった医療機器の増産などに取り組み、「在宅療養への対応力をさらに強化する」と答えた。

また竹内氏は、臨時休校などで仕事を休まざるを得なくなった保護者を支援する「小学校休業等対応助成金」について、対象期間が3月末まで延長されたが周知が不十分だと指摘。手続きの簡素化を含め、助成金の活用推進を訴えた。

非正規雇用の処遇改善では、公正な待遇や正社員化の後押しを要請。「求職者支援制度」については、コロナ禍で対象を拡大した特例措置の延長・恒久化を求めた。岸田首相は非正規の待遇改善へ再就職を含む正社員化や職業訓練を強力に支援すると述べた。

一方、竹内氏は男女間の賃金格差を縮小させるため、「女性活躍推進法の枠組みを活用した男女間賃金格差の開示を検討すべきだ」と主張。岸田首相は「(開示できるよう)制度の見直しを具体的に検討し、速やかに着手していく」と応じた。

女性のデジタル人材育成に関して竹内氏は、スキルアップ講座や企業とのマッチングなど育成から就労に至るまでの総合的プランが必要だと強調。

子育て世帯などを訪問して家事・育児支援を行う「子育て世帯訪問支援臨時特例事業」に関しては、妊産婦やヤングケアラーなども含めて幅広く対象とするよう訴えた。

■教員増へ定数を改善/舞台芸術スタッフの支援も

浮島氏は、教職員定数の改善について「子どもたちと向き合い、学ぶ心に火をともす教師の確保が不可欠だ」と述べ、中学校を含めた学級編成基準の引き下げを訴えた。岸田首相は「中学校含め学校の望ましい指導体制のあり方を検討するなど、一層の教育環境整備に努めたい」と応じた。

浮島氏は、舞台公演を支える音響や照明などのスタッフについて、日本標準産業分類で「その他」扱いとなっていることから、「特定業種に絞った国や行政の施策が行き届きにくい」と指摘。

舞台芸術スタッフを新たに分類指定するよう求めた。これに対し萩生田光一経済産業相は、適切な政策の立案に向けて「明確に位置付けることが重要だ」と検討する考えを示した。

また文化芸術団体支援に関して浮島氏は、活動を支援する補助金「J―LODlive(ジェイロッドライブ)」の継続を要請した。

改革進め 日本に活力

□公明新聞 党活動 / 2022年1月23日

今日の公明新聞 山口代表、石井幹事長の代表質問から

883547DE-95EB-4A55-8F70-9C2745D81E93公明党の山口那津男代表と石井啓一幹事長は20、21の両日、衆参両院の本会議で岸田文雄首相の施政方針演説などに対する代表質問を行いました。

活力ある日本に向け「取り組みが遅れていた構造改革を本格的に進める年にしなくてはならない」(山口代表)との観点から公明党が訴えた主張のポイントと、識者の声(を紹介します。

■(コロナ対策)飲み薬、国内開発の整備を/医療・療養体制、確実に強化

最重要課題である新型コロナ対策で山口代表と石井幹事長は、感染が急拡大する新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への万全な対応を政府に迫りました。

山口代表は、3回目接種で使用するワクチンについて自治体が希望する供給量を確保した上で、自衛隊による大規模接種センターを早期再開するなど、前倒し接種に総力を挙げるべきだと強調しました。

ワクチンや経口治療薬(飲み薬)を巡っては「海外に依存せざるを得ない状況を直視すべきだ」と指摘し、国内での開発・生産体制の整備を訴えました。

石井幹事長は病床、宿泊療養施設の確保や自宅療養者の健康観察、往診の体制強化を確実に進めるよう要請。飲み薬も「患者に確実、迅速に届けてもらいたい」と力説しました。

3月末で期限を迎える緊急小口資金や雇用調整助成金の特例措置について石井幹事長は、一層の延長を主張しました。また、売上高が減少した中小企業に給付する「事業復活支援金」の円滑な執行を求めたのに対し、岸田首相は今月31日の週にも申請の受け付けを開始する意向を示しました。

■(経済再生)女性活躍へ新プラン

デジタル基盤の強化の一環として石井幹事長は、命を預かる医療施設に対する「サイバーセキュリティー総点検」を提案。地方のデジタル化を図る「デジタル田園都市国家構想」の実現に向けてもセキュリティー対策が急務だと指摘しました。

岸田首相は「全国の病院で実態調査を行う」と答えました。一方、山口代表、石井幹事長は、マイナンバーカードの普及や活用を政府に求めました。

山口代表は「女性の経済的な自立が重要」と述べ、人材不足のデジタル分野で雇用を確保する「女性デジタル人材育成10万人プラン」を提案。岸田首相は女性活躍を柱とする「女性版骨太の方針」を今年夏までに策定する考えを示しました。

■(社会保障)子ども政策、中長期で

子育て・教育について山口代表は、「国家戦略に据え、恒久的な支援策を中長期的に充実するべきだ」と政府に要請しました。「こども家庭庁」設置に関連し石井幹事長は、子ども政策の基盤として子どもの権利を保障する「子ども基本法」制定などを求めました。

山口代表は、党の提言を踏まえて政府が初めて策定した「孤独・孤立対策の重点計画」を取り上げ、住まいのセーフティーネット(安全網)などの体制整備が課題だと指摘し、「早期に検討を」と訴えました。また、医療や介護の提供体制の再構築に向けて明確なビジョンの提示を迫りました。

■(防災・減災・復興)「流域治水」加速せよ

山口代表は、河川の流域全体で水害被害を抑える「流域治水」の加速化を求め、斉藤鉄夫国土交通相は、「浸水頻度を示した水害リスクマップを新たに整備する」と答えました。

また、地域防災力の強化へ、気象災害予測などを専門で行う「気象防災アドバイザー」の積極的な活用を要望。岸田首相は「自治体トップへの働き掛けを行う」と明言しました。併せて山口代表は、昨年の土石流災害を踏まえ、確実な盛り土対策を要請しました。

石井幹事長は、現在の「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」後も、「5カ年ごとに予算措置の仕組みを創設するなど継続的・安定的に進めるべきだ」と主張しました。

■(外交)

山口代表は、核廃絶に向けた各国政治指導者らによる「国際賢人会議」について見解をただしました。岸田首相は、核保有国にも会議への参加を求めていく考えを示しました。

また、アジアの平和安定へ、日米同盟を基軸とした上で、中国やロシアなども参加する形で「多国間の安全保障対話の枠組みづくりを日本が主導して検討してはどうか」と提案しました。

石井幹事長は、日中関係について質問。今年が北京冬季五輪の開催、日中国交正常化50周年という節目であることに触れ、首脳間での対話を推進し、相互理解を深めるよう訴えました。

■(バリアフリー)

石井幹事長は、障がい者の声を受け公明党が強く要望してきた、公共交通機関における障がい者用ICカード導入や精神障がい者割引などを政府が着実に進めている点を評価しました。

一方、鉄道駅のバリアフリー化に際し、都市部の利用者から薄く広く負担してもらう利用料金制度について、国民の理解を丁寧に進めるよう要望。

また、自動運転を活用した移動サービスなど、交通弱者のための移動支援パッケージの策定を提案し、斉藤国交相は「関係省庁と十分な連携を取りながら、さまざまな政策を効果的に実施したい」と答えました。

リュウグウの砂

□公明新聞 党活動 / 2022年1月22日

土曜特集 小惑星の砂は何を語る

46A42A08-A426-4370-9FCC-B8E9EE357773(今日の公明新聞より)地球から約3億キロ離れた小惑星「リュウグウ」の砂を採取して持ち帰るという、日本の探査機「はやぶさ2」のミッション成功から1年がたった昨年12月、砂の分析結果に関する初の論文が発表された。

リュウグウは、46億年前に太陽系が形づくられる際、大きな天体が衝突・破壊するなどしてできたと考えられる小惑星の一つ。

その砂は、何を語るのか。論文の主著者であり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の地球外物質研究グループで主任研究開発員を務める矢田達氏に聞いた。

■(「はやぶさ2」で地球に)初の“物的証拠”5・4グラム/望遠鏡観測での推定を裏付け

――リュウグウの砂を採取し、分析する理由は。

矢田達主任研究開発員 私たちが住む地球は、どのようにして生まれ、生命が宿る今の惑星になったのか。

地球や水星、金星などの八つの惑星や、小惑星をはじめ大小無数の天体が連なる太陽系は約46億年前、どんな形成の過程をたどったのか。こうした人類最大の謎を解き明かす手掛かりを、リュウグウの砂が握るからだ。

リュウグウは、太陽ができて間もない頃の古い情報をとどめた小惑星であると考えられ、その砂の中には水や有機物が残されている可能性が、望遠鏡観測によって推定されていた。それを裏付けるための物的証拠を初めて地球に持ち帰ることに成功したのが、「はやぶさ2」だった。

1年前、リュウグウの砂を収めたカプセルがオーストラリアの砂漠に帰還した際には、「ついに帰ってきた!」との期待で胸が高鳴った。

――砂の帰還から分析へとプロジェクトの舞台は移った。この1年の経過は。

矢田 真空密封された状態で日本に空輸されたリュウグウの砂は、私たち地球外物質研究グループが用意した設備「クリーンチャンバ」で受け入れた。この設備は、地球の大気に汚染されることなく、砂を小惑星と同じ真空環境下で取り扱える。

何度もリハーサルを重ねて容器の開封作業に臨んだところ、そこには5・4グラムの砂が入っていた。期待していた量の50倍を超えており、この瞬間を迎えるために準備を重ねてきた苦労が全て報われる思いだった。

その後、高純度窒素環境で開封した試料を砂ごとに仕分け、サイズや重量、形状などを測定した。さらに赤外線を当てた時の吸収や反射の度合いから含水や有機物の有無などを調べた。こうして得られたデータを論文にまとめ、先月20日付の科学誌ネイチャー・アストロノミーで発表した。

■(現時点で分かったこと)太陽系初期の情報を保持/水を含む鉱物や有機物に富む

――砂の特徴は。

矢田 赤外線を用いた分析から、水素と酸素が結びついた水酸基(OH)が検出され、水を含んだ鉱物がリュウグウに豊富に存在していることが示唆された。砂の中には有機物に含まれる炭化水素や、鍾乳石などの成分で知られる炭酸塩の存在も認められた。

顕微鏡による観察では、宇宙から地球に落ちてきた始原的な隕石の多くに含まれる「高温包有物」が全く確認されなかった。高温包有物のうち、高温で凝縮してできたと考えられるカルシウムやアルミニウムに富んだものは、見た目が白っぽい。これらがないことや、水を含む鉱物が含まれることから、リュウグウの砂は水分が蒸発したり、鉱物が溶けたりするような高温を経験せず、低温な状態を保持し続けていると考えられる。

――他に言えることは。

矢田 リュウグウの砂の特徴を、これまでに発見されている隕石と比較すると、「CIコンドライト」と呼ばれる隕石と非常に似ている。CIコンドライトは隕石の中でも特に希少で、太陽に最も近い元素組成を持つ。太陽の元素組成に近いということは、それだけ元の状態からの変化が少なく、太陽系の初期の情報を多く保持している。

以上の分析結果を踏まえて結論すると、リュウグウは水と有機物に富み、太陽系の始まりからの情報を保持する小惑星であることが明らかになった。

■(これからの展開)生命の起源が解明か!?/内外6チームで進む詳細分析

――今後の展開は。

矢田 現在、国内外の研究者が参加する六つの初期分析チームが、リュウグウの砂のさらに詳細な分析を進めている。遅くとも今年の夏までには結果が明らかになる。非常に面白い成果が上がってくるはずだ。期待してほしい。

――詳細な分析が進めば、どんなことが分かるか。

矢田 例えば、砂に含まれる炭酸塩が、どのくらいの時間をかけてできたのかも明らかにできる。これは、リュウグウの親となる天体(母天体)につながる重要な情報だ。太陽系の歴史上、リュウグウの母天体がどこで形成され、どのように現在のリュウグウの軌道にもたらされたかの解明に役立つ。

地球の生命の起源論にも大きなインパクトを与えるだろう。

地球上の生命については、太古の地球の海にCIコンドライトのような隕石が落下し、生命の原材料物質(アミノ酸など)がもたらされたことで誕生したとの仮説がある。リュウグウの砂に含まれる有機物の分析が進めば、こうした仮説の裏付けとなる基本的な情報が得られるはずだ。

どのように地球の海が形成し、生命が誕生したか。そして地球をはじめ太陽系がどんな歴史を刻んできたか――。今後の分析によって、これらを説明するための、たくさんの情報が得られることを期待している。

――多くの子どもたちが宇宙に関心を向けている。

矢田 私自身、子どもの頃に望遠鏡で土星の輪を見たときの感動が今も強く残っている。「面白い」という純粋な気持ちが原動力となって、この世界に入った。今回のプロジェクトが、子どもたちの情熱をかき立てる一つのきっかけになればと願う。今後の分析結果についても、いろいろな情報を、できるだけ分かりやすく発信していきたい。

やだ・とおる 理学博士。1971年、福岡県生まれ。九州大学大学院理学府地球惑星科学専攻博士課程修了。学術振興会特別研究員として東京大学大学院、米ワシントン大学に在籍。台湾・中央研究院を経て、2006年にJAXA研究員として着任。専門は始源惑星物質科学、同位体宇宙化学。

音声言語と歌唱力の獲得など

□公明新聞 党活動 / 2022年1月19日

難聴の早期発見・療育へ 新生児全員に聴覚検査 都道府県での体制整備を要請

D8AE2C7B-60C6-4570-9308-D2B273CD01E2政府は昨年12月、都道府県が難聴児の早期発見・早期療育を総合的に推進するための計画作成の指針となる基本方針案を取りまとめた。

近く正式決定する予定。基本方針案は、2019年3月に発足した厚生労働、文部科学の両省によるプロジェクトチームが取りまとめた報告に基づき作成されたもので、公明党の提言が反映された。

全新生児が新生児聴覚検査を受検できるよう同検査費用の公費負担を進めることや、切れ目のない支援に向けた療育などの体制構築が柱だ。

「歩こう~ 歩こう~♪」。アニメ映画のテーマ曲を元気に口ずさむA君(6)だが、出生後の新生児聴覚検査では難聴が見つかった。

生後4カ月で補聴器を装着した後、同11月で右耳、2歳7カ月で左耳の人工内耳の手術を受け、豊かな音を感じられるようになった結果、他の子どもと遜色がない音声言語と歌唱力を獲得できた。

静岡県立総合病院「きこえとことばのセンター」(センター長=高木明医師)で治療などを行った先天性難聴児の一例だ。

先天性難聴児は、1000人に1~2人とされる。厚労省の調査によると、19年度で新生児の少なくとも1割が聴覚検査を受けておらず、難聴に気付かないまま成長することが懸念されている。

同検査への公費助成を実施している自治体は、公明党の推進で拡大しているが、19年度時点で全体の52・6%に当たる916市区町村にとどまる。

難聴は、早期に発見され適切な支援が行われた場合、より有効に音声言語の発達を促すことが可能であり、難聴児への早期支援の促進が重要になっている。

このため、公明党のリードで策定されたのが、政府の基本方針案だ。この中では、支援が必要な子どもの療育は遅くとも生後6カ月ごろまでの開始が望ましく、「生後1カ月までの新生児聴覚検査の実施と、3カ月までの精密検査の実施が望まれる」と明記した。

■切れ目ない支援めざし「協議会」も

その上で、都道府県に対し、「全ての新生児が新生児聴覚検査を受検できる体制の整備」を求め、検査費用の公費負担や検査に関する情報提供を市区町村に働き掛けることを要請。

検査から診断、治療、療育、教育に至るまでの切れ目のない支援に向けて、都道府県に「協議会」を設置し、難聴児支援を担当する部局を明確にすることや相談体制の強化なども打ち出した。

■公明、国・地方で対策リード

先天性難聴対策に、国会議員と地方議員が連携しながら取り組んできたのが公明党だ。各地の地方議員が01年ごろから議会質問などで、新生児聴覚検査費用への助成を提案し実現。東京都、静岡県などでは、都県内の全自治体で助成を実施している。

また、大口善徳衆院議員、あきの公造参院議員(参院選予定候補=福岡選挙区)が18年から、質の高い新生児聴覚検査を行う医療機関や、人工内耳を装着した後の教育を担う、特別聴覚支援学校などへの調査を精力的に実施。

19年4月に党として難聴児・者支援を推進するプロジェクトチーム(PT)を設置して議論を重ね、同6月5日には政府に対し、全新生児への聴覚検査に向けた公費による負担軽減の促進など対策強化を提言した。

政府側でも、厚労副大臣に就いた大口氏が浮島智子・文科副大臣(公明党)と共に共同議長となった難聴児支援に関する合同プロジェクトが19年3月に発足。同6月7日には、党の提言を反映した報告書が発表され、今回の基本方針案につながった。

現在、党PT事務局長を務める、あきの参院議員は「公費負担などに必要な財源の確保とともに、人工内耳などを導入した難聴児に対する療育・リハビリの体制整備を進めたい」と強調。

「成長してから難聴になる人も多く、手話などが重要な情報伝達手段であることに変わりはない。安心して使える環境整備にも取り組みたい」と語る。

私の一般質問から

障がい福祉について/健康福祉部障がい福祉課/2016年3月28日(障がい福祉について会議録)