芥川城跡整備事業について
総務消防委員会が開催 公共用地先行取得(債務負担行為) について質問と要望
7日(月) 総務消防委員会が開催されました。私からは、議案第77号・令和8年度高槻市一般会計補正予算(第3号) 公共用地先行取得(債務負担行為) について質問と要望を行いました。
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芥川城跡整備事業として、土地開発公社への公共用地先行取得依頼内容を変更するため補正予算額3億6千万円が提案されています。
この事業は、令和8年度の施政方針の成長基盤の強化の一つ摂津峡周辺の再整備事業として重点項目となっており、補正後の限度額として8億5千560万円と大きな予算規模となっています。
特に、芥川城跡の三好山は標高約183メートルで、北・西・南の山すそを芥川の渓谷が限る天然の要害で、山頂からは生駒山地から大阪市内まで、大阪平野が一望でき、三好山に築かれた芥川山城跡は、戦国時代屈指の山城として、平成29年3月に公益財団法人 日本城郭協会が「続日本100名城」に選定された本市の貴重な文化財であります。
質問⑴
まず、お聞きしますが、なぜこの9月定例会において公共用地を追加で先行取得する議案を上程したのか、その理由をお聞かせください。
答弁⑴ アセットマネジメント推進室
ご質問の内容が他部局に及びますため調整の上、ご答弁申し上げます。
9月議会に本議案を上程した理由についてですが、当該地を所有する地権者に対しましては、これまで事業協力に向けた協議を粘り強く繰り返してきた結果、今年度に入りまして、当該地権者より所有地の史跡指定についてご理解とご同意をいただくことが出来たため、現在、文化庁と当該地の史跡の追加指定に向けた協議を実施しているところでございます。
本市としては、この機会を逃すことなく当該地権者に対して史跡の公有化についてもご理解を求め、用地取得に向けた具体的な協議を進めるため、今般、追加補正を提案させていただいたものでございます。
質問⑵
9月議会に計上する理由については理解しました。
今回の補正については、土地開発公社への公共用地先行取得依頼内容の変更ですが、本市が買わずに土地開発公社が購入するメリットはどのように考え検討しているのかお聞かせください。
また、資料の図を見るとかなり地権者との協議も進展しているように伺えます。史跡芥川城跡における同意の状況についてもお聞かせください。
答弁⑵ アセットマネジメント推進室
ご質問の内容が他部局に及びますため調整の上、ご答弁申し上げます。
まず、土地開発公社が先行取得する理由として、地権者との交渉を継続的に行い、用地取得を確実にしようとするもので、将来的に公社から市が買い戻すことにより、国庫補助金の獲得が見込めるものです。
なお、現在の補助制度は文化庁の「史跡等購入費国庫補助」で、補助率は80%となります。
次に、史跡芥川城跡における史跡の同意状況についてですが、保存と活用を図るべき区域において、今回頂いた史跡の同意を含めると約99.6%になります。
質問⑶
市の史跡指定に向けた同意状況が進んでいることも理解しました。それでは、芥川城跡の今後の予定をお聞かせください。
答弁⑶ 摂津峡周辺整備推進室
3問目についてお答えいたします。
引き続き、芥川城跡の公有化については、スピード感を持って進めるとともに、着実な整備に向けて、今年度中に(仮称) 芥川城公園を歴史公園として都市計画決定する予定としており、現在、各種手続きを進めているところです。
また、現在策定を進めている史跡芥川城跡整備基本計画は、区域全体の適切な保存と活用を図るため、史跡の整備方法を示すことを目的としており、学識経験者等で構成される芥川城跡保存活用検討委員会から指導・助言を受けながら、策定に取り組んでいるところです。
整備基本計画を策定した後、設計を行い、整備工事へと進めることで、本格的な保存整備と公開活用の実現に向けた取組を具体化してまいります。
質問⑷
最後に、いよいよ芥川城跡の整備に向けた期待が膨らむなか、芥川城跡をはじめその周辺の将来像についてもお聞かせください。
答弁⑷ 摂津峡周辺整備推進室
4問目についてですが、摂津峡公園とその周辺エリアについては、青少年キャンプ場や史跡芥川城跡も含めた摂津峡全体のリニューアルに向けた基本構想に基づき、四季折々の豊かな自然と悠久の歴史が織りなす観光拠点となるよう取り組むものとしております。
この中で、史跡芥川城跡ゾーンとして、「芥川城跡の価値を大切に守り、歴史の魅力を発信し、地域が誇る戦国時代の山城をいかし伝える拠点」として位置付けていることから、摂津峡公園などの再整備と連携を図り相乗効果を高めることで、本市のさらなる魅力向上と地域の活性化にもつながる、本市を代表する観光拠点の実現に向け積極的に取り組んでまいります。
(意見・要望)
最後に、史跡芥川城跡の保存と活用について、要望を申し上げます。
これまでのご答弁にもありましたとおり、市は地権者の皆様と粘り強く協議を重ね、史跡指定についてご理解とご同意をいただきながら、指定区域の拡大に取り組んでこられました。
今回の同意を含めると、保存と活用を図るべき区域の大部分が、史跡指定地となる見込みとのことです。これは、芥川城跡を将来にわたって守り、後世に残していくための大きな前進であり、これまでの市の取組を高く評価いたします。
また、土地開発公社による先行取得を活用し、国庫補助金の獲得も見据えながら、着実に公有化を進めていくとのことです。限られた財源の中で、国の補助制度を積極的に活用し、貴重な史跡を将来に残すための取組を、ぜひ進めていただきたいと思います。
今後は、区域の公有化や歴史公園としての都市計画決定、そして整備基本計画の策定へと進み、本格的な保存整備と公開活用に向けた取組が具体化されます。
さらに、摂津峡公園とその周辺についても、「四季折々の豊かな自然と悠久の歴史が織りなす観光拠点」として整備し、その中で芥川城跡を重要なゾーンの一つに位置付け、摂津峡公園との連携を図っていくとのことです。
私は、これらの取組が、将来にわたって全国に誇れる高槻をつくるものとなることを大いに期待しております。
その理由の一つは、高槻市が持つ「シビックプライド」です。
読売広告社都市生活研究所が今年1月に発表した「シビックプライドランキング2025」において、高槻市は全国第3位、関西第1位という、非常に高い評価を受けました。
高槻市が全国第3位に選ばれた理由としては、交通や生活の利便性の高さから、「住み続けたいまち」として評価されていることに加え、歴史資産を活用してまちの魅力を伝える「ストーリー性」が高まったことが挙げられています。
高槻市がこのような評価を受けたことは、本市の大きな財産であり、市民の皆様が高槻に感じている「愛着」と「誇り」の表れであると考えます。
このシビックプライドをさらに高めるためには、高槻で暮らす人々が、「高槻にはこのような素晴らしい歴史がある」と実感できる、目に見える歴史資産を大切にしていくことが重要です。
高槻には、安満遺跡公園、高槻城跡、そして芥川城跡があります。古代から戦国時代、近世へと続く歴史が一つのまちに残されており、さらに、摂津峡をはじめとする豊かな自然にも恵まれています。
このように、自然と歴史が一体となったまちづくりは、高槻ならではの大きな魅力であり、全国に誇ることのできる地域資源といえます。
中でも、芥川城跡は、特に大きな歴史的価値を持つ史跡です。
三好長慶(ながよし)が居城とした芥川城は、戦国時代の畿内政治を語る上で欠かすことのできない重要な城です。三好長慶は、織田信長が台頭する以前に畿内を広く掌握し、当時の政治の中心であった京都を含む畿内の政治に、大きな影響力を持っていました。
その三好長慶が居城とした芥川城跡には、曲輪(くるわ)、堀切(ほりきり)、土塁など、戦国時代の山城の姿を伝える貴重な遺構が残されています。また、全国の城郭ファンからも高い評価を受け、「続日本100名城」にも選ばれています。
つまり、芥川城跡は、単に高槻市にある山城ではなく、日本の戦国史や畿内の政治史を語る上で重要な歴史の舞台といえます。
だからこそ、芥川城跡を単に「高槻市にある国史跡」として保存するだけではなく、従来の保存・活用にとどまらない取組を進めていただきたいと思います。
三好長慶は、この山城から見る風景をどのように感じたのでしょう。例えば、芥川城跡の歴史を分かりやすく伝えるガイダンス施設を整備するとともに、摂津峡公園の桜広場を起点として、実際に山城を攻略してみたくなるような仕掛けをつくるなど、市民をはじめ、多くの方々が訪れたくなる工夫にも取り組んでいただきたいと思います。
そして、芥川城跡の歴史を実際に見て、歩いて、体験できるようにすることで、これまで以上に市民が高槻に誇りを持ち、全国から歴史ファンが訪れ、日本の歴史を学ぶ人々が一度は訪れてみたいと思うような、「日本が誇る歴史遺産」としていく必要があります。
芥川城跡がそのような場所となるよう、保存と活用に向けた取組を積極的に進めていただくことを要望し、今回、新たに地権者より史跡の追加指定について、ご理解とご同意を得られましたが、用地買収を完了するまでが、今後の高槻市の未来を築く一つの取り組み期間だと感じます。今後も地権者への丁寧なご説明・ご対応をお願いして、私の質問を終わります。
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正式には高槻市議会発行(後日) の会議録をご覧願います。