動物・虫の持つ 特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」/巨大な体や鋭い牙、猛毒、敵から身守る備えに注目/恐ろしい必殺技の秘密
(公明新聞 2026/05/02 6面) 国立科学博物館で開催中の特別展「超危険生物展 科学で挑む生き物の本気」が好評を博しています。
大きな動物から小さな虫までの“必殺技”を学べます。同展の見どころを紹介します。
動物や虫の“必殺技”には、鋭い牙や猛毒などがあります。これらは、弱肉強食の自然界の中を生き残るために備えられています。
場内は、“必殺技”ごとに二つのエリア、八つのラボ(研究所) に分かれています。はく製や標本などを数多く展示しています。
展示ブースの画面では、“必殺技”や体の仕組みを解説した動画も見られます。
主なラボを四つ紹介します。「パワーファイター型」は、体の大きさを武器とします。アフリカゾウやオオアナコンダ、ヒクイドリ、イヌワシなどについて学べます。
「武装型」は、鋭い角や爪、とげなど体の一部を武器としています。ヘラジカやクロサイ、オオノコギリエイ、タテガミヤマアラシ、オオアリクイなどの生態を知ることができます。
「猛毒型」では、オオスズメバチやヤマカガシ、コモドオオトカゲ、カモノハシ、オオムカデなどの理解を深められます。
「吸血型」は、マダニやナミチスイコウモリ、ツェツェバエ、アカツツガムシなどに関する展示物があります。
■ 毒ガスを噴出
イリエワニは、主に東南アジアからオセアニアに分布しています。このコーナーでは、2011年に捕獲された、世界最大級である体長6メートル超えの実寸大レプリカを見られます。また、動画で見られる“必殺技”「デスロール」は、獲物の一部に食いつき自分の大きな体を水中で回転させ、獲物をねじり切る技です。
さらに注目は、ミイデラゴミムシです。大きさは1・5~2センチで、北海道から奄美大島、中国、朝鮮半島に分布しています。“必殺技”はおならです。外部から刺激を受けた際、身を守るため、おなかにためた水溶液を化学反応させ、毒物を含む高圧ガスを出します。その温度は100度以上にも達します。
このほか、一見おとなしそうな、キリンも危険生物の一つです。過去には、振り下ろされたキリンの頭で映画製作者が犠牲になる事故があったほどです。動画では、メスを巡ってオス同士が激しく争う姿を学べます。「ネッキング」といわれる首技で、長い首をしならせお互いにダメージを与え合う光景には驚かされます。
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ところで人間の必殺技は何だろうと考えてみました。人間の「必殺技」をどう捉えるかで変わりますが、現実的にいえば一番強いのは「学習して協力できること」だと思います。
また、火を使う、言葉で知識を共有する、道具を作る、集団で役割分担する、失敗を記録して改良する。この積み重ねで地球規模の文明を作りました。
個人レベルで言うなら、意外と強い“必殺技”は、続ける力、他人の感情を読む力、信頼を作る力、「あとで効いてくる判断」を選べる力だったりします。派手じゃないけど、長期戦ではかなり強いと思います。
