増え始める熱中症 暑さが本格化する前から警戒を
ゴールデンウィークの2日(土) 18時28分頃、奈良県でM5.7の地震、高槻市においても震度3との報道。
3日(日) 夜からバケツをひっくりかえしたような雨が降る見込みとニュースは伝えています。
防災・減災。自然災害から私たちはどのように身を守っていくのか? 関心を持つことからはじめるのが大切なことだと思います。さて、今の季節を過ぎると熱い夏がやってきます。
*
(公明新聞 2026/04/29 2面) 熱中症にかかる人は今ごろから増え始める。気象庁が23日に発表した向こう1カ月の予報では、全国的に平均気温が平年より高くなる見通しだ。本格的な夏を前に熱中症への警戒を強めたい。
消防庁によると、昨年5~9月に熱中症で救急搬送された人は過去最多の10万510人で、5月は2614人だった。今の時期は体が暑さに慣れていないため体温調節がうまくできず、熱中症のリスクが高まる。
熱中症を防ぐ上でポイントとなるのが、体を徐々に暑さに慣らす「暑熱順化」だ。例えば、30分程度のウオーキングや、シャワーではなく風呂に漬かるなど、意識的に汗をかく習慣をつけることで、体温を調節する機能が向上する。今のうちから心掛けることが大切だ。
小まめな水分補給や冷房の使用、服装の工夫など基本的な対策も重要だ。熱中症は重症化すると命の危険を伴うが、特に子どもや高齢者は自身の体調の変化に気付きにくい。周囲も気を配り、暑さへの注意を促すことが求められよう。
熱中症は軽症の段階で早めに応急処置をすることが重要だ。政府は応急処置のポイントとして ▽ 冷房が効いた室内や風通しの良い日陰など涼しい場所へ避難 ▽ 衣服を緩め、保冷剤などで体を冷やす ▽ 水分や塩分の補給――を挙げる。自力で水が飲めなかったり意識がない場合は、すぐに救急車を呼ぶ必要がある。
熱中症は気温と湿度に加え、地面や建物からの放射熱も関係する。暑さの感じ方にも個人差がある。熱中症の危険度を可視化した指標である「暑さ指数」を日頃から確認したい。
また、暑さ指数が一定の水準を超えると予測される場合、政府が都道府県単位で強い注意喚起を行う仕組みとして「熱中症特別警戒アラート」がある。今年は22日から運用が始まった。
今月には、最高気温が40度以上の日の名称が「酷暑日」に決まった。熱中症のリスクが一段と高まっていると受け止め、備えを怠らないようにしたい。
