相次ぐ線状降水帯
「主張」秋にかけて頻繁に発生、警戒を
(13日 公明新聞「主張」) 記録的な豪雨が九州地方などを襲い、土砂崩れや浸水・冠水による深刻な被害が生じている。今回の豪雨は前線の停滞に加え、線状降水帯が相次いで発生したことが大きな原因とされる。
気象庁によると、大雨が降った地域では地盤が緩んで土砂災害の危険度が高い状態が続くという。雨がやんだとしても、しばらくは厳重な警戒が必要だ。
近年は、線状降水帯が夏から秋にかけて頻繁に発生しており、今後も気象庁の発表に十分注意したい。
線状降水帯は、大気の状態が不安定な夜から朝の時間帯に発生しやすく、積乱雲が次々と連なって形成される。大雨がほぼ同じ地域で降り続けることから、災害リスクが急激に高まりやすい。台風を除く豪雨災害の6割以上が線状降水帯の影響と指摘されている。
気象庁は線状降水帯の発生が予想される場合、半日前から予測情報を発表し、注意を呼び掛けている。発生のメカニズム(仕組み) には未解明な点があり、予測の的中率については課題もある。予測精度の一層の向上に向け、政府は取り組みを着実に進めてもらいたい。
住民にとって重要なのは、線状降水帯に関する情報に注意を傾けるだけでなく、市町村が出す避難情報なども合わせて確認することだ。避難情報は5段階にレベル分けされ、数字が大きいほど災害の危険度が高い状況を示す。
例えば、警戒レベル4の「避難指示」は、高齢者らに限らず“全員”が避難することだ。このタイミングまでに避難の準備や屋内での安全確保が重要になる。
また、危険が伴う夜間の避難が予想される場合は、住民が明るい時間帯に避難を始められるよう、自治体は早めの避難を呼び掛けるべきだろう。
このほか、避難を判断する際には、気象庁のホームページで公表されている、災害の危険度を地図上で確認できる「キキクル(危険度分布)」を活用することも有効だ。命を守る備えに万全を期したい。
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避難情報の種別 <高槻市ホームページ