来月13日スタート 「大矢根リング」ギネス認定
(22日 公明新聞より) 2025年大阪・関西万博が4月13日に開幕する。大阪市此花区の人工島「夢洲」で10月13日まで開かれる。前売り券の販売は4月12日までだが、会期中も入場券は販売される【表参照】。当日券も発売の予定。
■ 海外パビリオン、開幕までに完成へ
会場のシンボルとなる「大屋根リング」。4日には、世界最大の木造建築としてギネス世界記録に認定された。約6万平方メートルの建築面積がこれまでで最大と認められた。
リングは1周約2キロ、高さは最大20メートルで、外径約675メートル。内側には参加国のパビリオンなどが立ち並んでおり、リングが取り囲むことで会場デザインの理念「多様でありながら、ひとつ」を表現している。
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海外パビリオンには158カ国・地域が出展。このうち自前建設の「タイプA」は47カ国で、北欧5カ国などが共同で出展するため42棟が整備される。日本国際博覧会協会によると、開幕までにほぼ全ての建物が完成する見通し。協会は19日に公式ガイドブックを発売するなど、海外パビリオンを含めたコンテンツの発信強化に努める。
■ 博覧会協会と企業が共同出展
日本国際博覧会協会は日立製作所など複数の協賛企業と、パビリオン「未来の都市」を出展する。
日立とKDDIの展示は、120人収容のシアターの大型スクリーンを活用する。10年後の子どもから受け取ったSOSに対し、来場者は画面に映された選択肢を基に社会課題の解決に取り組む。選んだ答えによって未来の都市の姿が変わっていく様子を、ゲーム感覚で体験できるという。
クボタは、無人で農作業や土木・建設作業を行うロボットのコンセプト機を展示。関西電力送配電は、未来の次世代電柱「スマートポール」を学べるようにした。
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三菱グループが出展するパビリオン「三菱未来館」は100人収容のシアター2室で構成し、来館者は大型スクリーンの映像で宇宙への旅を疑似体験できる。スクリーンは高さ9メートル、幅11メートルで天井の一部を覆う形状。宇宙船で旅をしているような「没入感」が味わえる。
■ 山口常任顧問ら現地視察
公明党の山口那津男常任顧問は3日、会場を視察した【写真】。石川博崇参院幹事長と国重徹、伊佐進一の両前衆院議員、山本香苗前参院議員が同行した。
「大屋根リング」のほか、最大規模のパビリオンで、地球を取り巻く多彩な命の「循環」を展示などで表現している政府出展の「日本館」、大気中の二酸化炭素(CO2)を回収する実証設備があるカーボンリサイクルファクトリー、大阪ヘルスケアパビリオンを見て回った。
山口常任顧問は「日本と世界の先端技術が集結し、ワクワク感のある中身を多くの人に体験してもらいたい」と述べた。