高槻市も十分気をつけて
進む下水道の老朽化 どのように点検・調査・工事をしているの?
埼玉県八潮市の「道路陥没事故」の様子が連日、報じられています。「スロープ完成、救出へ(2月2日 公明新聞記事)」一刻も早い人命救助と復旧、原因究明を祈るばかりです。
事故の原因は腐食した下水道管が破損して管の中に土砂が流れ込み、地中に空洞ができたためとみられています(2月1日 公明新聞「主張」より)
政府は、全国の下水道管理者に同じような箇所の緊急点検を要請。公明党も尽力。
*
一方、私の方は1月31日(金) 「新名神・交通体系等対策特別委員会」において、お断りした上で本市に要望をさせていただきました。↓
「テーマとは異なりますが、委員長にはご容赦いただき 関連として、埼玉県八潮市の道路陥没事故の様子が連日、ニュースで報道され心配をしています。一刻も早い人命救助と応急復旧、原因の徹底究明が重要です。
法定点検はどこの自治体もきっちりされているとは思いますが、本市においても十分に気をつけていただけますようお願いして終わります。」
高槻市の取り組みを、市ホームページから調べてみました。
*
(市ホームページ「老朽化対策」より/2023年4月1日更新記事) 昨今、公共インフラの老朽化が全国的に深刻な問題となっており、1960年から70年代の高度成長期に建設された道路や橋、上下水道が、一斉に更新時期を迎えています。特に下水道の老朽化は、道路陥没事故に繋がるリスクが高く、下水道の老朽化が原因とされている陥没事故が全国で年間約3,000件発生しています。
1960年代より進めてきた本市の下水道管の延長は約1,240キロメートルにのぼり、この内、下水道管の寿命とされている50年を超えるものが、全体の約2パーセントほど(2017年時点) です。しかし、20年後には約30パーセントを占めることになり、老朽化が一気に進むことが予想されるため、計画的に点検・調査を行い、改築・更新を進めることが重要です。
そこで、本市では平成29年度に「高槻市下水道ストックマネジメント計画」を策定し、平成30年度から、市内全域で下水道の点検・調査を行い、計画的な改築工事を行っております。
(また、) 市内すべてのマンホール蓋を開け、マンホール蓋及び内部の点検を行います。また、マンホールから目視・カメラにて下水道管の水の流れに異常がないことを確認します。
巡視・点検で不具合の恐れがある下水道管の内部を調査します。
調査は、バキューム車・高圧ジェット車で下水道管の中を清掃した後、カメラ搭載車で自走式カメラの映像を見ながら異常の原因を調べます。
点検・調査結果より、下水道管及びマンホールの不具合箇所を特定し、下水道管を入れ替えたり、内面をコーティングすることで、下水道管をリフレッシュさせます。
ストックマネジメント計画とは、長期的な視点で下水道施設全体における今後の老朽化の進展状況を予測し、施設全体を俯瞰した維持管理により、施設改築事業を平準化・最小化することを目的とするものです。
本市の下水道事業は昭和35年から整備が始まり、令和3年度末現在で下水道処理人口普及率99.7%に達しています。現在、整備から50年以上を経過した下水道管きょは全体の7.5%程度ですが、20年後には45.7%に達する見込みです。老朽管を原因とする下水道管きょの破損や、それに伴って発生する道路陥没等の事故を未然に防ぐため、適切な維持管理が今後ますます必要になっていきます。
本市では、平成29年に「高槻市下水道ストックマネジメント計画」を策定し、保有する下水道施設の種類ごとに、〈状態監視保全〉〈時間計画保全〉〈事後保全〉の管理区分に分類し、点検で健全な施設は標準的な耐用年数を超えて長く使用するなど、効率的かつ合理的な点検・調査計画と、改築事業予測を策定することで、持続可能な下水道事業の維持管理に関する投資計画を策定しました。
*
公共インフラ整備により、私たちが安全で安心して生活できる環境にあることが大切です。日頃、地面の下に何があるのか、どうなっているのか見ることはできません。八潮市の「道路陥没」については、一刻も早くとの思いがつのります。
本市の下水道も十分に気をつけていただきたいと特別委員会で申し上げましたが、65年前から進められてきた下水道の公共インフラ整備。
本市では、高槻市下水道ストックマネジメント計画を基本に、点検(カメラ搭載車で自走式カメラの映像を見ながら異常の原因を調べるなど)・調査結果より、下水道管及びマンホールの不具合箇所を特定し、下水道管を入れ替えたり、内面をコーティングすることで、下水道管をリフレッシュしてきていることがわかりました。評価。
その上で、何が起こるかわからない地面の下、十分に気をつけて・・・