新名神・交通体系等対策特別委員会が開催
1月31日(金) 「新名神・交通体系等対策特別委員会」が開催され、委員として意見・質問・要望を申し上げさせていただきました。案件は下記の通り
案件1
新名神高速道路の整備促進について
案件2
新名神高速道路の沿道まちづくりについて
案件3
環状幹線道路の整備促進について
特別委員会資料 <市ホームページ/都市創造部(1月31日)
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案件1 新名神高速道路の整備促進について
(意見) 新名神高速道路の整備促進について、委員の方から同じ趣旨の質問がありましたので、私の方からは意見を申し上げさせていただきます。
平成7年の第二名神自動車道として都市計画が決定されて以来、濱田市長からもご報告がありました、神戸・高槻間の「新名神高速道路」が開通し、快適に利用させていただいております。
また、NEXCO西日本が管理する新名神高速道路では、災害発生時に名神とのダブルネットワークが代替路として機能し、交通の安定確保に寄与することが、当初のコンセプトにありることから近年の自然災害の状況を鑑みると一日も早い完成を望むところであります。
ただ現状として、令和6年12月に梶原橋他、工事に着手され、NEXCO西日本連絡調整会議が開催され、大津から城陽、八幡(やわた) から高槻が協議されたようですが、完成までの見通しについては、(NEXCO西日本の)連絡会議において、八幡京田辺(やわたきょうたなべ) ・高槻間では、用地取得、坑外設備の追加などにより時間を要していること。
大津~城陽間では、土工やトンネル、橋梁工事に着手されているが、宇治田原インターチェンジ部において、切土工事に伴うコンクリート殻等が想定以上に発現。多くの時間を要しているなど、工事の完了に少なくとも4年以上、場合によりさらに1~2年程度の期間を要する場合があるとのことでした。
私も先日、高槻市側からではありますが、現地を見て参りました。一部(橋梁) に道路が架けられていました。特には、安全第一で着実に工事を進めていただけるよう期待をしています。
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(質問) 十三高槻線エリアのまちづくりについては、令和4年11月に市と協議会が共同開催で地域の課題等に関する第1回勉強会を実施されました。また、大阪府が自治会に道路整備に関する説明会を令和5年12月に実施されています。
昨年、令和6年3月から大阪府が現地測量、10月には道路の予備設計に着手されています。市は今後の取り組みとしては、引き続き、大阪府の道路整備の動向を注視、地域主体のまちづくり活動の熟度に応じて道路整備と沿道のまちづくりに取り組むとしています。
お聞きしますが、地域の課題、勉強会の状況、大阪府の説明会など、その内容と状況をお聞かせ下さい。また、府は予備設計等に着手されていますが、課題の解消や今後の勉強会は実施されるのか、地域の熟度の現状をどのようにお考えかお聞かせ下さい。
(ご答弁) 十三高槻線エリアのまちづくりの取組につきましては、市と前島街づくり協議会が共同で「市街化調整区域での土地利用で生じている問題」などの地域課題をテーマに勉強会を開催してきたところです。
しかしながら、その一方で、まちづくりに必要な道路整備については、これまで地域の理解を十分に得られていない状況が続いていましたが、市と大阪府が、地域と協議を重ねていく中で、令和5年12月に大阪府による道路整備に関する説明会が開催される事となり、自治会から43名が参加されました。
説明会では、地域が課題とされていた、道路整備により生じる地域分断への対応として、橋梁形式などの道路構造を提案され、それらのより具体な内容を示すため、令和6年3月より現地測量や道路予備設計に取り組まれ、現在は、次回の説明会に向けた調整を行っていると伺っております。今後につきましても、まずは、まちづくりに必要な道路整備の促進が図られるよう、大阪府と連携を図りながら取り組んでまいります。
(要望) 府道といえども高槻市にある道路です。地域主体のまちづくりの視点を大切に進めていただけるようお願いしておきます。
ご答弁では、前島街づくり協議会との共同で、地域課題をテーマに勉強会を開催される一方で、これまで道路整備については地域の理解を十分に得られない状況も続いていましたが、府市と地域が協議を重ねた結果、道路整備に関する説明会が開催され、自治会からのご参加があったことは大切なことだと思います。
特には、地域が課題とされている「地域分断」への対応は、橋梁形式、道路構造の提案があったことから現地測量、道路予備設計が進められているとのことでした。今後も、府と連携を取りながらしっかりと進めていただけるようお願い致します。
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案件3 環状幹線道路の整備促進について
(要望) 特に、都市計画道路、富田奈佐原線について「JRアンダー部」の整備促進に向けて、大阪府に引き続き要望するとのことです。
私どものも要望をこれまで行ってまいりました。ご当地については、南北の分断を解消する鉄道の高架化に引き続き取り組むことや安全対策が急務となっている「JRアンダー」箇所については、関係各所、特に府市連携の強化を図り、その改善に早急に取り組むことを、改めてお願いしておきます。
テーマとは異なりますが、委員長にはご容赦いただき 関連として、埼玉県八潮市(やしおし) の道路陥没事故の様子が連日、ニュースで報道され心配をしています。一刻も早い人命救助と応急復旧、原因の徹底究明が重要です。
法定点検はどこの自治体もきっちりされているとは思いますが、本市においても十分に気をつけていただけますようお願いして終わります。
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新名神・交通体系等対策特別委員会 <あきひログ(過去ログ)
新名神高速道路のパンフレット <市ホームページ
「主張」再発防止へ点検、補修の徹底を 国交相、人命救助と応急復旧へ準備加速
(2月1日 公明新聞「主張」より) 突然、道路が陥没し、走行中のトラックが落下する衝撃的な事故が起きた。まずは運転手の救助を急ぐとともに、事故原因の究明と再発防止策を徹底することが重要だ。
事故は1月28日、埼玉県八潮市の県道交差点で発生した。陥没は周辺にも拡大しており、近隣住民が避難を余儀なくされる深刻な事態になっている。
県によると、事故の原因は腐食した下水道管が破損して管の中に土砂が流れ込み、地中に空洞ができたためとみられている。人命救助が最優先のため、下水道管の早期復旧は見込めず、県は周辺自治体の約120万人に対し、洗濯や風呂の排水など下水道の使用を控えるよう呼び掛けている。
公明党の石井啓一常任顧問や県議団が直ちに要望したように、県民生活への影響を抑えるため、政府と県は下水道の応急復旧を急いでほしい。
下水道管の破損による道路の陥没は、各地で多発している。国土交通省によると、2022年度には全国で約2600件も起きており、原因の多くは老朽化による破損だ。標準的な耐用年数を超える下水道管は今後、急増することが見込まれており、老朽化対策は喫緊の課題である。
再発防止のため、政府は下水道を管理する全国の自治体に緊急点検を要請している。速やかに対応し、リスクの“芽” を摘む必要がある。
その上で、より大切なのは、下水道管の定期的な点検と適切な補修を徹底することだ。
事故が発生した箇所は、県が21年度に実施した調査では、すぐに補修が必要とは判断されなかった。点検の頻度や手法について、改めて検討する必要があるだろう。
下水道を管理する自治体は、財政難や技術系職員の不足で、十分な点検や補修が難しいといった課題もある。政府には、自治体をサポートする十分な予算を確保するほか、周辺自治体と協力して広域的に対応する体制整備などの後押しを強化してもらいたい。
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(1日 公明新聞より「中野国交相)」埼玉県八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故を巡り、中野洋昌国土交通相(公明党)は31日の閣議後記者会見で、ドライバーの救助に全力を尽くすとともに、復旧に向け、国交省から専門家を派遣するなど「救助が完了次第、すぐに応急復旧作業に着手できるよう準備を進めている」と述べた。
事故は、老朽化した下水道管の破損が原因とみられる。中野国交相は「経済成長期以降に集中整備されたインフラは加速度的に老朽化している」と指摘。一方で「点検結果に基づく補修工事などが人的、財政的な制約から必ずしも十分には進んでいない」との認識を示した。
今後の対応については「事故原因の調査結果なども踏まえて、強靱な下水道の確保のために必要な対応をしっかり検討し、実施する」と述べた。