公明、文科相に提言 時間外業務で「新たな手当」も
(24日 公明新聞より) 公明党文部科学部会(部会長=浮島智子衆院議員) は23日、文科省で阿部俊子文科相に会い、教員の働き方改革と処遇改善に向けた緊急提言を手渡した。これに対し阿部文科相は「しっかり頑張る」と応じた。
提言では、子どもたちを取り巻く状況が複雑化・困難化しており「学校や教職員の使命感だけでは対応できない」と指摘。働き方改革と処遇改善を両輪で進め「持続可能な働き方を確立しなければならない」と訴えた。
具体的には、働き方に応じたメリハリのある給与体系の構築を提唱。学級担任や生徒会担当といった職責を正しく評価するため「新たな役職・級」の創設を求めた。併せて、勤務時間内で業務を終えられる環境整備を前提として、やむを得ず勤務時間外に行う業務について「新たな手当」の創設を提案。対象業務の案として「PTA行事」「登校時の見守り」など約20項目を例示した。
このほか、時間外勤務手当を支給する代わりに給与月額の4%を支給している教職調整額の引き上げも要望した。
一方、働き方改革については、国や地方自治体、地域社会を挙げて取り組む「緊急改革期間」の設定を要請。勤務間インターバルの導入や支援人材のさらなる配置、教科担任制の拡大も求めた。
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同月19日の、高槻市議会12月定例会において、私は「ともに子どもたちを育む学校の環境づくりについて」と題して一般質問を行いました。そして、最後に教師の処遇改善等を国等に期待しながら、教員支援業務の早期配置を要望。子どもたちの成長を、ともに育んでいきましょうと申し上げたところです。
そして、教育長から「高槻の教育の更なる充実に向けて、全力を尽くしてまいる所存です」との力強いご決意をいただきました。
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(3問目) 本市教職員の時間外在校時間など、長時間勤務が続いている現状認識から、チームワークによる連携・分担による課題解決へ。「教員業務支援員」についての検討も進められ、教師が子どもに向き合える時間の確保や資質の向上など、教員の働く環境整備に努められていることを理解しました。
その上で、学校環境での教師の健康や相談窓口、処遇改善などは、国等にも期待をしながら、本市においては、早期に「教員業務支援員」を配置いただき学校環境の充実をお願い致します。
最も大切だと思うことは、子どもたちの成長を学校・地域・家庭などの皆さまとともに見守り、皆さまとともに育んでいくことだと思います。最後に、高槻市の子どもたちへの教育のさらなる充実について、西田教育長の、ご決意をお聞かせいただき、私の一般質問を終わります。
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(教育委員会 教育長 答弁) 高槻の教育の充実について、ご答弁申し上げます。
「教育は人なり」と言われるように、学校教育で最も重要な教育環境は教員であり、教員は教育の要であります。
その使命と専門性を十分に発揮できるよう、教員の働く環境を整えることは、学習指導、生徒指導、地域連携の取り組みを一層充実させ、より良い教育の実現につながる、と考えています。
また、これからの学校教育は、教員一人一人の専門性を高めることにあわせて、保護者や地域など、多様な専門性や経験を持つ方々との連携や協働により、子どもたちを「成熟した市民」「実力ある大人」へと育てていくことが大切であり、我々はこのことを念頭に施策を展開・推進していく必要があると考えています。
「よりよい学校教育を通して、よりよい社会を作る」という矜持をもって、高槻の教育の更なる充実に向けて、全力を尽くしてまいる所存ですので、よろしくお願い申し上げます。