すべての人間は生まれながらにして自由であり
令和6年度 人権を考える市民のつどいへ
6日(金) ご案内をいただき、高槻市立生涯学習センター展示ホールで開催されている「令和6年度 人権を考える市民のつどい」を見学させていただきました。
今年度は、「スポーツと人権」として開催され、本日7日(土) には、車いすバスケットボール男子・日本代表ヘッドコーチの京谷和幸さんが講師でこられ、「広がる可能性~事故が教えてくれたこと」を講演テーマに語られるとのことです。プロサッカー選手の夢を叶えた矢先、交通事故により車いす生活を。その後、出会った車いすバスケットボールで新たな夢を見出し、パラリンピックに出場。史上初となる銀メダルを・・・日本の強さを世界に示された方(負けじ魂がすごい)
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展示会場正面には「令和6年度 人権を考える市民のつどい」のタイトルと案内ポスター
オレンジ86とブルー89のユニフォームの写真、スポーツを通した平和への取り組み「HIFA 平和記念 2024Balcom BMW PEACE MATCH」
(パネルより) ピースマッチは2019年よりスタートし、毎年8月に広島で開催されている広島と長崎の中学生選抜チームによるサッカーの親睦試合です。
平和都市広島と長崎から、サッカーを通じてスポーツが出来る平和に感謝して、平和の大切さを発信しています。
試合に先立って行われたピースセレモニーでは、広島市の中学生が「私たちも被爆者の声に耳を傾け、原子爆弾の悲惨さを次の世代に語りついでいきます」とし、「このフィールドからすべての人々が『平和』を感じる喜びと、自由に夢を語られる世界を築くことを宣言します」と発表しました。
ユニフォームには、原爆ドームや平和記念像がデザインされ、8月6日広島、8月9日長崎を強調。原爆の記憶が風化されることがないように、一瞬で人生を失うことになった人々に思いを馳せ、スポーツが楽しめる平和が続くことを願い…
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会場入り口に高槻市条例の紹介から、スポーツのフライングディスクやドッチビー、ボッチャ、ブラインドサッカー、ゴールボール、サウンドテーブルテニス、ピロポロ、モルック、車いすバスケットボールなど、性別や年齢、体力、障害の有無などに関わらず、誰もが参加して楽しめるようにルールや用具を工夫したスポーツ、アダブテッドスポーツの提案としてパネルが紹介されていました。
中でも車いすバスケットボールの車いすの展示も。私も乗らせていただき、手で車輪を廻しながら自走してみましたが、ブレーキがなくスピードが出そうな感じで緊張、すごい体験をさせていただきました。
さらに、小中学生の作文や絵画など人権啓発入選作品展では、素晴らしいものばかりで感動をしました。
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高槻市人権尊重の社会づくり条例
すべての人間は生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利において平等であり、基本的人権を享有することが保障されなければならない。これは、人類普遍の原理であり、世界人権宣言及び日本国憲法の理念である。
しかしながら、今日でもなお、人種、民族、信条、性別、社会的身分、障害があること等に起因する人権に関する様々な問題が存在するとともに、社会状況の変化等により、人権にかかわる新たな課題も現れてきている。
このような状況において、命の尊さや人間の尊厳が大切にされ、生きがいのある人生を創造できる自由、平等で公正な社会を実現していくことが今まさに求められている。
国内外において21世紀を「人権の世紀」とする取組みが進められ、人権の尊重が国際的潮流となるなかにあって、世界人権宣言及び日本国憲法の理念に基づき、市と市民の協働による真にすべての人の人権が尊重される社会をつくるため、この条例を制定する。
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(市ホームページより) 12月4日から10日は「人権週間」です。国際連合は、1948年12月10日の第3回国連総会で「すべての人やすべての国が達成すべき共通の基準」として「世界人権宣言」が採択されました。
これに続き、1950年12月4日の第5回総会においては、世界人権宣言が採択された日である12月10日を「人権デー」と定め、すべての加盟国及び関係機関が、この日を祝賀する日として、人権擁護のための行事を行うよう要請したことが人権週間の始まりです。
日本では、法務省と全国人権擁護委員連合会が、毎年12月4日から10日までを人権週間と定め、世界人権宣言の意義を訴えるとともに、人権尊重思想の普及高揚を図るために、全国各地においてシンポジウム、講演会、映画会等を開催するほか、テレビ・ラジオなど各種のマスメディアを利用した集中的な啓発活動を行っています。
本市でも、人権の意義や重要性について考え、人権課題への理解を深める場として、「人権を考える市民のつどい」を始め、さまざまな取り組みを行っています。
皆さんもイベントに参加して、人権問題を自分自身の問題として今一度考えてみませんか。