人間中心の中道政治を
|| 主張 || 公明、新体制で出発 小さな声を聴くチカラこそ大衆とともに
(12日 公明新聞「主張」より) 公明党は、先の衆院選で示された自公連立政権への厳しい審判を受け止め、9日の臨時全国大会から斉藤鉄夫新代表を先頭に、決意新たに戦いを開始した。
17日には結党60年を迎える。斉藤代表は就任あいさつで「人間で言えば還暦。新しく出発するとの意味がある」と述べ、「大衆とともに」の原点に立ち返り前進しようと呼び掛けた。
反転攻勢を期し、強靱な党の構築に向け立ち上がろうではないか。
まずは少数与党となる国会で、あらゆる政策判断の場において、できるだけ多くの政党と協調していかなければならない。
公明党は野党時代から、「何でも反対」ではなかった。論争的な政府案であっても、国民目線で検討し、より良い修正案を提示するという責任ある姿勢で合意形成の政治に努めてきた。これが公明党の中道政治である。
斉藤代表は、協調の政治が今や国際的にも時代の要請になっていると指摘。さらに、協調の政治への流れをいかに作り出せるかが「全政治家に課せられた最大の使命だ」とも訴えた。公明党らしい政治力、政策力をさらに磨き上げていきたい。
次に党の足腰をさらに強くする必要がある。
「小さな声を聴く力」と「国と地方とのネットワークによる政策実現力」で国民の声を政治に生かしてきた歴史は党の誇りである。これは「大衆とともに」の立党精神そのものである。
政治が将来直面するさまざまな「問題の芽」も「解決の糸口」も、現実社会の中にある。公明党はそれを大衆とともに語り学ぶ中で、いち早く発見し政策として形にする覚悟だ。
そのためには、多様な人材がリーダーシップを発揮することが重要だ。臨時全国大会では竹谷とし子参院議員が代表代行に就任し、斉藤代表は「新しい時代に女性の力は欠かせない。代表と同格の立場で戦ってもらう」と期待を寄せた。
この新体制で団結をし、人間中心の中道政治を貫いていこう。