令和6年度 全国都市監査委員会総会・研修会へ参加
台風10号の進み方が気になる29日(木) 午後と30日(金) 午前、大阪市にある大阪府立国際会議場・グランキューブ大阪において「令和6年度 全国都市監査委員会総会・研修会」が開催され、議会選出の監査委員として参加させていただきました。
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開会の辞から大阪市代表監査委員。総会議事として会務報告、次期開催地あいさつ、令和5年度歳入歳出決算報告、議案審議、次期役員都市選出結果報告、新旧役員都市代表あいさつ。
1日目は、総会ののちAからCグループに分かれての分科会研修がありました。私はBグループでの研修。
A 「住民監査請求実務上の問題について―裁判事例を踏まえて」一般財団法人 日本経営協会 弁護士 中村健人氏
B 「定期監査における課題と実務要点について」富士市監査委員事務局総括主幹 吉野 貴雄氏
C 「3E監査事務上の課題について(事例をまじえて) ~監査委員ができること~ 文教大学経営学部 教授 公認会計士 石田 晴美氏
Bグループのポイントは、様々な課題を抱える中で、どのような監査を行えば役割を果たせるのか?
① 監査を行う上での課題(実務・学術) 監査実施体制の実態を中心に、② 監査で求められる機能、③ 定期監査の実務ポイント、④ より質の高い監査を目指して・・・
監査での隠れた課題として、監査の品質を評価する課題(モノサシ) がない。また、監査の品質を評価する第三機関がない。監査の範囲や深さが不明瞭、どのような監査を行うのか。他市ではどのような監査を。市によっての違い。大きな壁として監査実施体制の差がある。
① 職員定数の平均値では、都道府県から村単位までみると22.9人から1.8人(中核市9.3人) 、監査委員事務局の専任・兼任状況は、全体で選任433、兼任264、混合94。中核市では専任46、兼任14。人口5万人未満のまちでは、専任129、兼任117、混合45 大阪府では専任1、兼任21、混合11の実態。
② 指摘型監査の実践(限界あり) 将来的にはAIか。問題探しではなく、原因探しへの転換。不正の摘発を目的としない。業務に潜在するリスクを探す。
③ 各部署への職員定数配分の適正化、使用料の前払い金、年度末の予算消化、債務負担行為と契約の締結、請求書の不備、調定の起票忘れ、契約書の不備等々
④ PDAサイクル(Plan、Do、Announce) からPDAC(Plan→Do→Announce→Check & Action)
所感としては、3回目の議会選出の監査委員として、市民目線のチェックを果たすことが大切と“初心” を忘れずこれからも頑張りたいと、改めての決意。
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2日目は「大阪市プロモーション」からはじまりました。あと約7か月(226日) 「2025 大阪・関西万博」“いのち輝く 未来社会のデザイン” 2025年4月13日から10月13日の184日間、夢洲(ゆめしま) において開催。
大阪の都心から西へ10km 万博初の海上施設、155ha。世界最大級の木造リングは1周2km 8月21日に完成したとのこと。
万博には、時代を変える力がある。未来社会の実験場とプレゼンテーター。空飛ぶクルマ、EVバス自動運転、次世代太陽電池等の紹介。
パビリオンについては、日本館やヘルスケアパビリオン(府・市)、海外パビリオン(タイプA:47ヵ国、タイプX:5ヵ国、タイプC:109ヵ国)、シグネチャーパビリオン(8館)、企業団体民間パビリオン(18館)
Reborn=大阪ヘルスケアパビリオンでは25年後の自分を体験。等
後半は、会員都市間交流。吹田市の議会選出監査委員や京都市の代表監査委員の皆さまと交流。貴重なお話しを聞かせていただきました。
次に全体研修として「監査委員から見た内部統制について」総務省 自治行政局 行政課 課長補佐 白井 宏和氏
内部統制制度は、行政事務の適正な執行を確保するために導入された制度。地方自治法に基づいており、市町村長は事務の適正な管理・執行を確保するための方針を定めることが努力義務とされています。
最後に閉会の辞を西宮市代表監査委員からいただき閉会となりました。これからも市民目線で、市政発展に向けて全力で取り組んでいく決意をして会場をあとに。