スマホではなく絵本の世界へ
特定非営利活動法人(NPO) ファミリーサポート「金の鈴」さんとの勉強会を
29日(月) 公明党議員団として、特定非営利活動法人(NPO) ファミリーサポート「金の鈴」さんとの勉強会を開催させていただき、「子どものゲーム・ネット依存の問題について」を学ばせていただきました。
今まで子育てを通して痛感すること。テレビなど普通に観てました。
年齢別のインターネット利用率(青少年のインターネット利用環境実態調査) より、2020(令和2) 年度の利用率は0歳で7.1%が、2023(令和5) 年度では15.7%、12歳では、94.6%と98.2%と年齢が増すごとに利用率が増加している実態を理解しました。(内閣府、こども家庭庁の調査結果)
また、資料(久里浜医療センター 樋口 進 先生) での、12歳以下の若年者の受診患者に占める割合の推移では、2016(平成28) 年はゼロだったものが、2022(令和4) 年には18.0%と年とともに有意に上昇しているとの見解を知りました。
問題は、若年者のSNSを通しての犯罪被害、ゲーム依存増加に伴う問題、治療エビデンス(根拠) の欠落等。だからこそ、予防が重要であり、対策が検討されるべきであるとの説明。
さらに、スマホの登場は、アプリの多様化等により依存のリスク・治療状況を一変させ、依存状況がより複雑になり、治療がより困難になったとのことでした。
予防及び対策について、国民(市民) に対する啓発、学校での予防教育、相談対応、医療サービスの充実、人材育成、ゲーム等の年齢・アクセス制限が必要とのこと。
スマホではなく絵本の世界へ
絵本の読み聞かせで身につく5つの力 ① 子どもの心が安定する ② 想像力が育まれる ③ 言語能力が向上する ④ 感情表現が豊かになる ⑤ 集中力がUPする上記5つの効果が期待できると言われています。
また、赤ちゃんと絵本を楽しむための5つの方法を学びました。① 絵本はおもちゃ! ほかのおもちゃとちがうのは、絵本の中には言葉が入っていること。② 赤ちゃんが「読んで」といったら、同じ本でも何度でも読んであげよう。③ 赤ちゃんが読んでと持ってきた本を否定しない。④ 無理に最後まで読まなくても良い。途中でやめても良い。読みっぱなしでよい。⑤ 絵本を読むときは、テレビは消して静かな環境にしょう。パパやママなどに本を読んでもらうのは、たのしい、嬉しいという気持ちを持つ赤ちゃんは、人や本が好きになる。(日本小児科医会)
読み聞かせは、子どもの自己肯定、人への信頼感を育てます。本で教えないで、一緒に楽しみましょう。
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また、片岡 直樹 先生(小児科医) の「新しい言葉遅れ」を教えていただき観賞しました。幼少期でのテレビ等の影響が成長の過程に大きく関わることを知りました。親は、子どもに対して早くからの教育を考え、映像での教育や英会話等、期待し教えようとしますが、社会的な体験・経験のない子どもにとってテレビは、ただの2次元の点と線。適正な年齢での言語にも影響が出ている症例。テレビをOFFにしての生活改善で顕著な回復を観て驚きました。
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金の鈴さんは、国会議員へも積極的に働きかけられ、杉ひさたけ参院議員が国会質疑ではじめて取り上げられたとのことでした。
国会質疑の動画は、下記のアドレスからYouTubeで見ることができます。
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高槻市議会公明党議員団に望まれること。
⑴ 妊娠がわかり母子手帳を交付される際に、子どものメディア接触への啓発
⑵ 三歳児検診、入学時検診時に、子どものメディア接触への啓発。また、検診時に、軸性近視の眼軸長視力検査の義務化
⑶ 子育て中の保護者にスマホやメディアに代わるものとして、おもちゃや絵本の読み聞かせなどの赤ちゃんとの遊び方を指導。
⑷ ブックスタートなどと併用してメディア啓発。
⑸ 母子手帳にメディアでの子育ての危険性を明記。
公明党のネットワークを生かして・・・