(29日 公明新聞)
■ 政府の推進基本計画策定に向け、社会的理解を深める教育の推進、重層的・包括的な支援を求めているよ。
コメ助 認知症施策の推進基本計画って何?
A 認知症の人が尊厳を保ち、希望を持って暮らすための施策を推進する計画だよ。政府による基本計画の策定は、公明党が成立をリードして今年1月に施行された「認知症基本法」の中で義務付けられているんだ。基本計画は認知症の人や家族など関係者の意見を反映させた上で、認知症施策の具体的な目標と達成時期を定める。今秋にも閣議決定される見通しだよ。
Q 認知症の人は増えているの?
A 厚生労働省研究班の推計では2022年時点で443万人、25年に471万人、そして40年には584万人で高齢者の7人に1人の割合になり、さらに60年には645万人に達するとされているよ。
Q 推進基本計画について公明党が提言した内容は?
A 公明党は「誰もが認知症になり得る」との認識の下、認知症の人との共生社会の実現をめざしているんだ。提言では、共生社会を実現するため、認知症の人が地域で生活を継続できるよう環境整備を訴えている。
具体的には「認知症になると何もできない」などの古い認識を改めるため、学校や地域、職場で認知症への理解を深める教育を推進することを求めているよ。また、医療や介護、障がい福祉サービス、生活支援などで複雑化・複合化する認知症の人のニーズに対応するため、重層的で包括的な支援体制を整備するよう主張しているんだ。
ほかにも若年性認知症の人が就労を継続できる環境整備、自動運転移動サービス導入に向けた自治体の取り組みの支援も要望している。
Q 認知症の人が尊厳を保って生活できる環境が整うといいね!
A 公明党は、個人や社会が認知症への理解を深め、たとえ認知症になったとしても、希望を失わない社会を築いていく決意だよ。