うちの近くの芥川 堤防の除草作業がはじまって 効率ばかりじゃない
本市の最南端を流れる一級河川「淀川」、そして本市を縦断する一級河川「芥川」、この季節になると堤防の除草に関する市民要望が多く寄せられます。
私の自宅からは芥川が近く、近隣周辺の方からのお声や、また、架かる橋を渡って訪問活動する中から多くの声をいただくこともあります。
よく質問を受けるのは、堤防のり面はキレイに除草されるのに何故、道路の両端は除草せずに残ってるの? のり面と道路端を除草する時、何故、時間差があるの? 何故、一緒に除草しないの? など。
のり面は「法面」と書きます。堤防の斜面のことです。私も思うのですが、一緒に除草した方が効率的だと思いますがいかがでしょう?
理由があると思い調べてみました。一つは管理責任の範囲がありました。淀川の堤防のり面は国土交通省の管轄。この堤防を道路として市が占有しているので、道路の両端は市が責任を持ちます。ちなみに、本市・芥川の城西橋以北は大阪府の管轄ですが、府から移管された市が一括して除草作業をしているとのことでした。
淀川や城西橋以南の芥川は国交省の管轄で、のり面の除草は順次、作業され、道路の両端は市が作業します。ここで時間差が生まれているようです。その理由は?
国は毎年2回の除草を計画され実施したあと、責任を持って検証します。この検証が終わらないと次の工程に渡しません。市は国から事前に情報共有していただき、事前に計画をしますが、国の検証を待って除草作業をします。(時間差は最長で1か月ぐらいでしょうか?)
堤防の除草を行うことにより、堤防のり面の状態が把握しやすくなり、「のり面の崩れ、亀裂、漏水等」を早期に発見し、正常な状態に補修することが最大の目的です。
また万が一、堤防決壊などによる 洪水時に水防活動を容易に行うことができますし、他にも景観の維持、河川の親水性を保つ等環境保全を図ることができるとしています。さらに 害虫の発生・繁殖を防止すること、 枯れ草による火災を防止することも重要なことです。
さらに調べると、盛土による堤防のり面を芝等で覆うことは、降雨や流水等によるのり崩れ等に対して安全になるとのことでした。
河川は、私たちの生命を守る(維持する) 水源であること。そして大雨や台風などの浸水や氾濫等から命を守る堤防が必要であること。そして日常生活に密着していることから、適切に点検をしていただいていることを理解しました。
今回、調査し学んだことやさらに知るべきことを、これからも多くの皆さまにお伝えしていきたいと思います。
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本市では、大正6(1917) 年10月1日に大冠村(現在の高槻市大塚町) で台風による連日の大雨で堤防が決壊した「大塚切れ」のような甚大な水害を二度と起こさせないよう、淀川堤防にある洪水記念碑前で伝承式を行っています。
大塚切れ <あきひログ