全柔協と府警がタッグ/大阪・高槻市
(13日 公明新聞より) 大阪府高槻市ではこのほど、整骨院などの経営者からなる全国柔整鍼灸協同組合(全柔協) と府高槻警察署がタッグを組み、同市にある津之江北町自治会館で高齢者向けの「健康体操教室&特殊詐欺防犯教室」を初めて開催した。
同教室は、体操によって健康寿命増進を図るとともに、年々増加している特殊詐欺被害防止への啓発が狙い。
開催に尽力した公明党の吉田忠則府議と、五十嵐秀城、高島佐浪枝の両市議が参加した。
■「ふれあい喫茶」の場を活用/高齢者の健康寿命増進、特殊詐欺への啓発図る全柔協は全国約4000人の柔道整復師を擁する団体で、地域住民の健康増進などに寄与している。
全柔協と大阪府警察は2021年10月に「安全・安心なまちづくり」に関する協定を締結。特殊詐欺の被害防止や地域の防犯力向上へ連携を強化し、啓発ポスターの掲示など安全・安心なまちづくりに向けた取り組みを推進してきた。
津之江北町自治会館では、毎週月曜日の午前に地域住民の交流事業として「ふれあい喫茶」を開催しており、今回の教室は、その場を活用して行われた。市内で整骨院を経営している岩崎勝己さんが講師を務め、椅子に座りながらでも手軽にできるストレッチや体幹トレーニングなどをレクチャー。「普段使っていない筋肉を呼び起こしましょう!」と声を掛けながら参加者と一緒に汗を流した。
その後、高槻警察署生活安全課の担当者が特殊詐欺についての防犯教室を実施。
府内の特殊詐欺の被害件数が昨年、過去最多となり、年々増加していることから「被害防止に向けた対策は喫緊の課題だ」と指摘した。また、還付金詐欺やオレオレ詐欺など10種類の詐欺が存在していることを説明し、「特殊詐欺の手口は年を重ねるごとにアップデートされている。どんな手口があるのか知るだけでも被害は防げる。だまされないように、覚えておきましょう」と訴えていた。
教室の開催に当たっては今年1月、全柔協が日頃からつながりのある公明党の杉久武参院議員に対し、健康体操と詐欺防止を組み合わせ、「地域のつながりを活用した取り組みができないか」と相談。
早速、杉氏と吉田府議が連携し、津之江地区福祉委員会の髙橋恵美子委員長の協力もあって開催が実現した。
全柔協会務部の田原迫正樹係長は、「健康増進をしながら防犯対策もできる。今後も展開していきたい」と語っていた。