公明、優れた現場感覚、価値観で課題解決に導く/党大阪府本部の党員研修会
(6日 公明新聞より) 公明党大阪府本部は2月27日夜、作家の佐藤優氏を招き、関西公明会館で党員研修会を開催した。「日本社会における公明党の役割」などをテーマに行った同氏の講演要旨を紹介する。
通算20年以上にわたる自公連立政権によって、日本の政治は良くなった。現場感覚に優れ、人権や生命尊厳を理念に掲げる公明党の価値観が、自民党や政府を感化した結果だと言える。
例えば、平和安全法制の制定。これによって日本の安全はより強化された。そして、高校の無償化。これも公明党がいなければできなかった。
今後も教育の無償化、給食の無償化は重要な政策課題になる。首都圏の私立大学(短大を含む) に通う大学生について、親の仕送りから家賃を抜いていくら残るだろうか。
一番多かったのが、1990年で7万3800円。それが2020年には1万8200円となった。これでは奨学金を借りるか、アルバイトをしないと生活ができない。
こういった課題解決に向けてポピュリズム政党が政策を掲げても、財源の確保や、実際に子どもたちの状況がどうなっているのかが分からない。現実的に解決できるのは、現場に根差した与党の公明党だけだ。
そして、コロナ禍で国内のワクチン接種が早く進み、世界へワクチンを供給していく国際的枠組み「COVAXファシリティー」への日本の早期参加を導いたのも、公明党しかできなかった。
全国民への一律10万円給付も役に立った。国民生活を支えようとする公明党の働き掛けがなければ進まなかったし、社会に分断も生まれていただろう。
■“ブレない立党精神”で政治の浄化を
今の政治資金に絡むさまざまな問題については、制度面で厳罰化や監督責任が盛り込まれるかが重要だ。しかし心が変わらないと、こういった問題は本質的になくならない。公明党には「大衆とともに」とのブレない立党精神がある。政治腐敗に結びつく問題についても、感化を与えるという点で頑張ってほしい。
踏み込んだことを言うならば、メディアに踊らされないこと。地方選挙で取りこぼしたから“常勝関西”が崩れた、との報道が目につく。しかしこれまでも、さまざまな苦難を克服し、一歩後退二歩前進の戦いをして、公明党は強くなった。これが“常勝”の起源だ。私は、勝利じゃ足りないと思う。大勝利することを期待している。