福祉企業委員会の行政視察 市営バスについて
今月の上旬、9日(木) #高槻市議会 #福祉企業委員会 として #佐賀市 を行政視察させていただきました。
テーマは「市営バスについて」大変、勉強になり関係者の皆さま、本当にありがとうございました。
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本市の市バスも70年の佳節を迎えました。以前、周辺地域の皆さまの声より、交通不便地域としての課題を改善するべく市バス路線の設置に向けて、2015年3月の本会議質疑の中で、市バス路線設置の要望をさせていただきました。
そして、忘れられない一日として、玉川橋団地線の運行経路一部変更による、「竹の内・番田方面」への運行が開始され、地域の皆さまが住みやすさナンバーワンを目指してバンブー10ラインと名付けられ喜びの声をいただき、テープカットからスタート。昨日のことのように忘れられません。
そして、時間経過と伴に地域の皆さまから増便等のご要望をいただき、一緒に取り組みを進め、更なる要望活動として、 持続可能な公共交通についてを、2022年3月定例会で一般質問をさせていただきました。(一般質問の会議録:令和4年3月25日 持続可能な公共交通について)
濱田剛史市長も当時発表されたの施政方針を踏まえ、質問の最後に前向きなご答弁をいただき、課題の多い中、未来に向けて持続可能な公共交通づくりへの決意を固めさせていただきました。
この間も、地域の皆さまから全国の公共交通情報の情報をいただきともに研鑽をしてきました。
そして、21日(火) これらのことを私自身、熱く思う出来事があり、この取り組み、この思いを今後、何としても成就させたい、そんな決意をしているところです。以下、視察の様子をご報告させていただきたいと思います。
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佐賀市で学ばせていただいたこと↓
佐賀市地域公共交通計画策定の趣旨
車社会の進展による自家用車利用の拡大や人口減少、少子高齢化、社会構造の変化に対応し、低炭素社会への移行及びコンパクトなまちづくりの推進にあたって、将来にわたり市民の生活を支える持続可能な公共交通体系の構築に向けて取り組むとされています。
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佐賀市公共交通ビジョン(令和5年度から9年度) ・佐賀市地域公共交通協議会より
基本的な考え方
◎ 利便性・効率性の高い公共交通ネットワークの構築
◎ 地域特性に応じた多様な公共交通の実現
◎ 協働と連携による公共交通施策の推進
◎ デジタルを活用した利便性と生産性の向上
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目指す公共交通の姿
◎ 公共交通でスムーズに移動できるまち
◎ 賑わいがあふれ、土地利用が効率的なまち
◎ 安全・安心に暮らせるまち
◎ 人と地球にやさしいまち
◎ 交流が活発なまち
(佐賀市地域公共交通計画 概要版より)
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市バスの役割
計画では、「住民」「交通事業者」「行政」が連携し、一体となって計画目標の達成に向けて取り組むとされています。
また、目指す将来像を実現していくために、各公共交通機関がそれぞれの役割を果たしつつ、現在構築している公共交通ネットワークを確保維持しながら、交通拠点で円滑に接続された広域移動から地域内移動まで多様な移動に対応した地域交通ネットワークの構築を目指すとされています。
市バスについては、市内の中心拠点と地域拠点の移動を支える幹線交通として市民の通勤や通学、買物等の日常生活での多様な移動を支え、利便性の高い移動環境を構築する役割を担うとともに、市内の移動需要を支えられています。
今後も、地域公共交通確保維持事業(幹線補助)を活用するとともに、利用啓発などの利用促進にも取り組みながら、持続可能な運行を目指されています。
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北部地域の移動手段の改善
北部山間地域で運行している3つのコミュニティバス・デマンドタクシーは、民間路線バス廃止に伴い、各地域に合った新たな公共交通を導入するため、地元自治会、PTA、民生・児童委員などの代表者が参画する地域の検討協議会を設置し、乗降調査やアンケート結果などを基に運行方法等を協議し、それぞれの地域の実情に合った形態で運行。
路線バスとスムーズに接続することで、市中心部へ行くことができるようにし、利用者の利便性を確保。運行開始後も各地域住民の要望等に応じて、ルートの一部見直し等を行い、利用促進策などの協議、改善を図られています。
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中部地域及び南部地域の公共交通の導入
幹線となるバス路線網に接続する地域の公共交通を新たに導入する場合、地元自治会、PTA、民生・児童委員などの代表者が参画する検討協議会を設置、地域のニーズや需要の見通し連携。協力体制、運行経費等について協議、公共交通の導入を検討していくこととされています。
平成30年に不便地域をエリア分けし、路線バスを軸としつつ、各地域において必要な日常生活の移動手段を確保するため、調査・研究し、令和元年度には、地域を主体として移動手段確保策を検討・導入するため、「公共交通空白地域等における地域内交通の導入ガイドライン」を作成、令和2年度に「地域内交通導入モデル地区」を募集、これまで3地区にモデル地区として採択。他地域でも今年8月からデマンドタクシーの本格運行を開始。現在、協議を進めている地域もあるとのことでした。
感想
佐賀市民の皆さま、民間、市バス、佐賀市(都市戦略部交通政策課) が一体となり、市域をすみ分けし課題を乗り越え、持続可能な公共交通に取り組んでこられ、さらに課題解決を継続していること。それらの取り組みに感動。改めまして、ご教示いただきましたこと心より感謝申し上げます。
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佐賀市
人口228,191人(103,957世帯)、 面積431.42平方キロメートル、人口密度528.9人・平方キロメートル、市バス1936年開業(87年)
高槻市
人口347,147人(165,012世帯)、面積105.29平方キロメートル、人口密度3,297.1人・平方帰路メール、市バス1953年開業(70年)