議会運営委員会としての行政視察 関係者の皆さまお世話になりました。
9日(水)、10日(木)の2日間、高槻市議会議会運営委員会として行政視察を実施致しました。
1日目は静岡市、2日は東京都目黒区を視察させていただき、両市区とも、歓迎をいただき丁寧なご説明をいただきました。
議長等、関係者の皆さまに大変お世話になり、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
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今回の議会運営委員会としてのテーマは「防災」と「議会運営」について学ばせていただきました。
9日(水) 静岡市
◎ 災害に関する議会の対応等について
◎ 開かれた議会への取り組みについて
面積:1,411.93㎢/人口:689,079人/議会定数:48名
静岡市議会基本条例に「大規模地震等の災害対応については、議会として迅速かつ的確に行動する」との規定を基に定められた「大規模地震(災害) に関する静岡市議会の対応」についてご教示いただくとともに、市民と議会、議員との距離を縮め、議会に興味を持ってもらうことを目指し、子ども模擬議会など開かれた議会を目指し、取り組まれていることについてご教示をいただきました。
〔他にも議場の見学〕
防災ヘルメット等を見学。また、質問などのため登壇する机が上下の昇降式になっていることや議場内は階段ではなくスロープとなっていること。車イスの方にも対応していることに感動。
静岡市役所本館は昭和9(1934) 年に建設、89年の歴史を持つ風格ある庁舎(スペイン風を基調)
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10日(木) 東京都目黒区
◎ 議会のBCP(業務継続計画) について
◎ 議会運営について
面積:14.67㎢/人口:278,276人/議会定数:36名
目黒区議会において、災害時における議会運営の具体的な行動や判断など網羅されている目黒区議会BCP(業務継続計画) やNPO法人日本防災士機構が認証される防災士の資格を多くの議員が取得されていることなどについて、また、議会運営でのICT化によるペーパーレス化の取り組みをご教示いただきました。
〔都政新報より 平成31(2019) 年2月15日発行〕
東京23区で初となる大規模災害発生時などの業務継続計画(BCP) を策定した。区議会と区側の連携方法について情報を一元化することを定めている。
計画では、災害の発生時に設置する区の災害対策本部設置と連動し区議会で災害対策会議を設置。
執行機関側が初動対応に専念できるよう、執行機関に対して議員が個別に要望を伝えるのではなく、同会議で意見を集約し、必要に応じ議会事務局を通じて執行機関に伝えることとした。
また、災害復旧期には、がれきの撤去や避難者支援などの予算執行に向けた迅速な議決が求められるため、被災による議員の欠席を想定した具体的な議会運営方法も明文化した。(本会議の定足数を満たしても、欠席が所属議員の3分の1を超えた会派がある場合は議会運営委員会で開催日を変更など)
〔他にも総合庁舎の見学〕村野藤吾の建築意匠
目黒区総合庁舎は、平成14(2002) 年まで千代田生命保険相互会社の本社ビルで、日本の高度成長期における建築家村野藤吾の代表作の一つ。改修後は開かれた庁舎として15(2003) 年に再生。南口玄関棟は高い天井のエントランスホール。白い天井には、モザイク・フレスコ作家の作野旦平が制作したガラスモザイクによる四季や室内池、階段の魔術師といわれた村野藤吾の螺旋階段等も見学。
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高槻市は、平成30(2018) 年6月大阪府北部を震源とする「大阪府北部地震」で、本市の観測史上最大となる震度6弱を経験。尊い命を失い、負傷者や多くの住家に被害などが生じる未曾有の災害を経験を。
その後、「高槻市議会災害時等初動及び平常時における行動マニュアル」を整備。災害発生から5年が経過し、災害発生時において、議会運営や議会活動等が滞ることなく機能を果たすため見直すことが大切であると考え、さらに行動マニュアルを実効性あるものにするため、他市における事例等の調査・研究を行い本市、取り組みの参考としたい。(市制施行80周年/中核市移行20周年)