公明新聞「北斗七星」より 長崎原爆の日 核なき世界の実現とともに地球を沸騰させまい
連日のように、「熱中症警戒アラート」の配信メールが朝7時ごろ届く。
文面には「外出はなるべく避け……」。とはいえ、仕事がある。気合いを入れて玄関から屋外へ出る日が続く
◆気象庁によれば、今年7月の全国の平均気温が観測史上最高を記録。3カ月予報は10月まで高温傾向だという。命を守るため、喉がかわく前の水分補給、適切なエアコン使用など声を掛け合いたい。
◆猛暑に加え、台風や局地的な豪雨に伴う災害への厳重警戒も必要だ。海水温が高いことが台風の発達や大雨をもたらす原因とされる。
◆地球規模で加速する気候変動。国連のグテレス事務総長は7月27日、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と指摘した。
さらに同氏は、前へ進まない温室効果ガス削減の一層の強化を各国に訴えた。
◆環境破壊や核兵器保有をやめられない人類に対し、漫画家の故・手塚治虫さんは早くから「しっぺ返しがくる」と警鐘を鳴らしていた。「罪のないたくさんの子どもたちを思うとき、とても人類の未来をあきらめて放棄することはできません」(随筆集『ガラスの地球を救え』) とも。
きょうは、長崎原爆の日。核なき世界の実現とともに、地球を沸騰させまいと誓う。(東)