公明新聞 新型コロナ そこが知りたい!
現在、新型コロナウイルスの感染が増加傾向にあるといわれています。新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行して初めての夏を迎えていますが、気を付けた方がよいことはあるのでしょうか。
厚生労働省の情報をまとめました。
【感染状況】
厚労省によると、全国約5000の定点医療機関から3~9日に報告された新規感染者は計4万5108人でした。
医療機関1カ所当たりの平均は9・14人で、前週(7・24人) の1・26倍。
都道府県別の1医療機関当たりの感染者は沖縄の41・67人が最多で、鹿児島17・18人、宮崎16・00人、佐賀15・33人と続き、西日本を中心に感染が拡大傾向にあります。
■手洗い、換気など基本の取り組みを
【対策】
5類移行後の感染対策は、個人の判断が基本です。65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人と会ったり、大勢で集まったりする際は感染予防を心掛け、体調を整えるようにしましょう。基本的な対策としては手洗い、換気のほか、医療機関・高齢者施設の訪問時や混雑した公共交通機関の利用時などのマスク着用が挙げられます。
ワクチン接種を希望する場合は、居住する自治体が発信する情報を確認しましょう。
感染が疑われる場合に備えて、国の承認を受けた抗原定性検査キットや、解熱鎮痛薬などの事前準備もしておくと安心です。
【感染した場合】
発熱など症状が生じた場合の対応として厚労省は、かかりつけ医など医療機関への相談を呼び掛けています。
感染者に対する行動制限はありませんが、他人にうつさない対策が求められます。家庭での対策として、可能な範囲で部屋を分けることなども考えられます。
受診するかどうか迷った場合は、受診・相談センターなどの電話相談窓口のほか、小児科医などに相談できる小児救急電話相談(#8000) や、救急車を呼ぶべきか専門家の助言を受けられる救急要請相談(#7119) を利用するとよいでしょう。
