公明新聞 北斗七星 2023.6.15
(今日の北斗七星より) サーカスの花形は空中ブランコだ。見ていると「あんな高い所で」とはらはらする。危険な業に挑めるのは、セーフティーネット(安全網) や命綱があるからだ。
◆私たちにも、万一に備えるセーフティーネットがある。その一つが健康保険の高額療養費制度だ。ある月の医療費がいくらかかっても、所得に応じた自己負担額を払えばいい。昔は使いにくかった。高額の医療費をいったん立て替えねばならなかった。
◆「独り身の人が退院後、ふらふらの体で親戚中を走り回ってお金を集めてきたとか、友だちに借り回ったとかいうケースが多々ある」。
2004年10月、公明党の井上義久政務調査会長(当時) が国会で訴えた。その結果、交付を受けた「認定証」などを提示すれば自己負担分の支払いだけで済むようになった。
◆中低所得者の負担軽減も実現した。年収約370万円までの加入者の負担月額を、従来の約8万円から5万7600円へ引き下げさせた。
「世界に誇ることのできる優れた制度」(渡辺英克著『患者目線の医療改革』) だ。
◆庶民が綱渡りのような思いをせぬよう、制度を改善したり、作ったりしているのが公明党だ。安心をつくるセーフティーネットの党である。(直)