高槻市議会議員 吉田あきひろのごきんじょニュース

明日の 希望は ひとりの人を 思う心から

市民の声をしっかり受け止め

□総務消防委員会 議会活動 / 2023年3月10日

令和5年3月定例会 総務消防委員会 安全なまちづくり事業等について質疑要望

07BEF9E2-2D47-4B3B-ABAB-053D296DA0048日(水) 総務消防委員会において質疑・要望をしました。

(意見) 危機管理室にお聞きします。まずは、危機管理室より「安全なまちづくり事業」について、市が設置したカメラ810台を適切に管理運用すること。

また、自治会等が設置する防犯カメラへの補助を実施することなどの継続事業につきましては私どもも、要望してきたことであり、これらの取り組みを評価をしているところです。

加えて、今回は防犯カメラ設置に関する啓発板を新たに配布することになっています。これもある意味、抑止力になると思います。

特に、市内防犯カメラ増設に関しては、通学路を中心に全体で自治会補助を含めて1,125台を設置した結果、犯罪認知件数が1/3 に減少している実績は大きな抑止力になっています。

今後も警察との連携をしっかり取りながら適切な運営をお願いしておきます。

(質問-1) 次に、同じく危機管理室より、防災事業、地域防災力強化事業、防災設備等充実事業について、お聞きします。

防災事業については1千156万5千円の内、924万8千円を委託事業として地域防災計画の修正を計上されています。災害対策基本法の改正、国の防災基本計画、府の地域防災計画の修正を踏まえ、本市の取り組みを盛り込むとしています。

地域防災計画に盛り込まれる本市の取り組みのポイントとして、今年度実施された市全域大防災訓練に関する内容も挙げられると思いますが、1月23日(月)から1月28日(土)の大規模風水害・土砂災害訓練、29日(日)の総合防災訓練フェスについては、目標とする訓練ができたのか、しっかり総括して計画に盛り込まれるのかお聞かせください。

また、計画修正に関して、どのような内容を委託されるのかお聞かせ願います。

(ご答弁) まず、市全域大防災訓練についてですが、全国各地で大規模風水害・土砂災害が頻発している状況等を踏まえ、淀川等の氾濫を想定した大規模水害・土砂災害訓練を企画いたしました。

特に、水害への対応につきましては、柳川地区でのコミュニティタイムラインや、市災害対策本部各対策本部及び防災関係機関が参画する多機関連携タイムラインの作成を進めるとともに、浸水想定区域から浸水想定区域外への広域避難についても、避難を呼びかけるタイミングや避難手段等を検討し、時間軸に沿った訓練シナリオを作成いたしました。

市民の皆さまには、台風の発生から数日間に渡る訓練において、防災情報の取得、避難場所や避難するタイミングなど、正しい知識を身につけていただくことができたと考えております。加えて、広域避難として、一部地区では市営バスを利用した避難者輸送訓練を実施することにより、避難ルート、避難先での受け入れ、職員の対応手順を確認するなど、当初計画していた訓練目標を達成することができ、今後、課題等を検証しながら地域防災計画に反映していくこととしております。

次に、地域防災計画修正の委託内容についてですが、現行の市地域防災計画は、阪神淡路大震災後の地震を中心としたページ構成となっていることから、水害にも重点を置いた内容に修正するとともに、国の防災基本計画や、府地域防災計画と整合性が図れた内容とするための修正作業などに関する委託を予定しております。

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ご答弁をいただき、市全域大防災訓練については、訓練の手順など確認することができ、成果が得られたとのこと。また、地域防災計画修正の委託内容については、構成を一致させ、水害にも重きをおいた内容にするとのことでした。

今回の防災訓練当日、私も市議会の防災服を着用し、両日とも参加させていただきました。地域防災訓練では、役員の皆さま、方面隊の皆さまにご尽力いただき、改めて自助と共助の重要性を感じました。

今回の訓練は大型台風の接近による被害想定よりタイムラインを軸に進行され風水害での自助・共助・公助の訓練だったと思います。

地域での防災訓練では、朝から地元、桜台小学校体育館に三々五々、避難される方々が集まって来られました。

受付訓練の後、地域の代表者から「今回は、大型台風接近による風水害での避難訓練ですが、皆さんが集ったこの体育館は風水害では避難場所になりません」と説明がありました。災害の種類によって避難場所が異なるため、市民への周知は大変、重要だと感じました。

また、災害の映像鑑賞、暖房設備のない体育館では大変、冷え込み、災害時の厳しさを実感するような貴重な体験をすることができたと思います。

体育館での寒さを述懐すると、突然来る自然災害はもっと厳しいものがあるのだろうと感じるところです。阪神淡路大震災も同じ1月でしたが、今回のご意見、教訓を今後、しっかり生かせるようにお願いしたいと思います。

特に、  今回は市バスを活用しての避難訓練もあり、車いすで避難する方もおられました。後日談として、行きのバスではスロープが緩やかで、乗りやすかったが、中継地のJR高槻駅周辺からの乗り継ぎはスロープが急で不安を覚え、バスの中や避難所までの道のりも歩道が凸凹で、もう少し歩道の改良をしてほしいとのご意見をいただきました。

避難訓練から数日経ちますが、今後も市民の皆さまからの声をしっかり受け止めていただきたいと思います。

(質問-2) 次に、地域防災力強化事業(780万1千円)について、今後発生が予想される南海トラフ地震などの大規模災害に備えるため、行政による公助力の強化に加え、自助・共助の連携強化が不可欠です。

市民防災協議会において、各地区の状況に応じた防災活動のサポート、人材育成などを市と協働推進することで、各組織・団体間の連携を強化し一層、災害に強い人づくり、まちづくりを進めるものです。

市民防災協議会の取り組みについては重要で、各組織・団体間の連携強化が確たるものになるよう期待をしています。そこで、補助金内容についてお伺いしますが、どのような取り組みに対して市は支援するのかお聞かせください。(新規補助223万7千円)

次に、防災行政無線の修繕費に714万8千円が計上されています。設備のシステムが停電時でも対応でききるようになっていて、劣化に伴う交換、各種修繕と伺っています。これらの耐用年数を聞かせてください。

(ご答弁) まず、市民防災協議会への支援についてですが、協議会が円滑に運営されるよう市が支援してまいります。また、補助金については、協議会の運営に対する補助と事業実施に対する補助とがあり、事業補助では、例えばコミュニティタイムライン作成のワークショップや、気軽に楽しみながら参加できる防災訓練の実施などが検討されており、各地区における防災活動の推進や各種組織・団体との連携につなげていくことを期待しております。

次に、防災行政無線の修繕に関してですが、来年度に電源装置のバッテリー交換を予定しております。このバッテリーは7年程度が耐用年数となっており、非常時に確実に作動できるよう、修繕を実施するものです。

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(要望) 市民防災協議会への支援内容については、繰り返しになりますが、各組織・団体間の連携強化が確たるものになるよう期待をしています。

また、防災行政無線の修繕については、関連になりますが、今でも防災行政無線が聞こえない。何を言っているのかわからないなどのお声をいただきます。

雨の日や風の向き、建物による影響等、理解していますが、災害時には適格な情報提供が重要で、市民等も積極的な情報の収集は必要です。

従前から、問い合わせなどのマグネットシートの配布やJCOMによる個別受信機の対応、LINE、電話・ファックスなででの緊急災害伝達サービス、要望してきたQRコードを活用してのポータルサイト高槻防災へのアクセスなど取り組んでいただいております。さらに強い啓発の取り組みをお願いしておきます。

今後まさに、より一層、災害に強い人づくり、まちづくりが重要になってきます。今後とも、防災意識の向上など、宜しくお願い申し上げまして質問を終わります。