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河川での水難事故 防ごう!

□公明新聞 党活動 / 2022年7月20日

見えぬ水底に急な深み/「浅い」との思い込みが命取り

04E81E6A-0AED-4526-947D-00BB85A24AAF(今日の公明新聞より) 夏休みシーズンに入り、子どもたちが水辺で遊ぶ機会が増える中、特に注意したいのが川の水難事故だ。

水難事故による子どもの死者・行方不明者数(2003~21年の警察庁統計)を場所別で見ると、「河川」が全体の48%を占め、「海」(約23%)の2倍を超える。

毎年、夏に繰り返される悲劇をどう防ぐか。必要な備えを探った。

昨年の河川における子どもの死者・行方不明者数は18人。過去5年間を見ても毎年、10人以上の子どもが川で犠牲になっている。

今年も6月に東京都の多摩川で少年2人が溺れて亡くなっており、同様の悲劇が後を絶たない。

水難事故による子どもの死亡率が海よりも高い傾向にある河川。

どこに特有の危険があるのか。各地で事故の調査に当たる犬飼直之・長岡技術科学大学准教授(水難学会事故調査委員長)は、こう分析する。

「例えば、遠浅のように見える穏やかな川では、実は注意が必要だ。浅いと思い込んで進むと、その先で急に深くなる。こうした地形が川にはたくさんあり、見えない水底の“深み”に沈んで命を落とすケースが多い」――。

犬飼准教授らが昨年8月に調査した白石川(宮城県)の水難死亡事故の現場は、その典型だ。川幅が広く、一見して流れは穏やかで安全な印象を受けるが、水深1メートルの場所から数歩進んだだけで同2・5メートルへと急に深くなる箇所がある。水の透明度の関係から、目で見て、この急激な水深の変化に気付くことは難しい。

思わぬ深みにはまり、パニックで息継ぎができない状態に陥れば、そのまま溺水に至るという。この場合、子どもの姿は一瞬で水面下に消え、水中でもがいたとしても陸上からは気付かれにくい。犬飼准教授は「子どもは浮具を着け、膝下までの水位で遊んでほしい。そして保護者は絶対に目を離さないで!」と訴える。

■(基本的な備え)
■ライフジャケット着用
■滑らず脱げにくい靴を
■天気や水位を随時確認

公益財団法人「河川財団」は、川の水難事故にまつわる独自のデータ収集を行い、そこから得られた知見をホームページなどから発信している。

同財団の分析では、事故の発生は7~8月に集中し、時間帯で見ると午後2時ごろから2時間程度が多い。小学生以下の事故では、「流れに立ち入って深みにはまる」「川に落としたボールを拾おうとして溺れる」などのパターンが特に多い。

事故の防止策について同財団の菅原一成・主任研究員は、「一番の対策は、ライフジャケット(救命胴衣)を必ず着用することに尽きる」と強調する。着用していれば、万が一、流されても、口や鼻を水面上に出し続けられるため、救命率が格段に上がる。ライフジャケットはホームセンターなどで手軽に購入できる。

その上で菅原氏は、川遊びの際には、ビーチサンダルなどではなく、運動靴のような滑りにくく脱げにくい靴を履くことを呼び掛ける。さらに、気象情報や水位情報を上流も含めて随時チェックすることの重要性も指摘し、「備えを万全にし、自然の川ならではの魅力を楽しんでほしい」と話す。