最低賃金の改定
令和3年度9月定例会 総務消防委員会にて
令和3年度9月定例会において、総務消防委員会に付託されました案件につきまして13日(月)、審議を行いました。私の方からは、議案第73号「高槻市会計年度任用職員の給与等に関する条例中一部改正について」の質問と意見を述べさせていただきました。
〔1問目〕
議案第73号「高槻市会計年度任用職員の給与等に関する条例中一部改正について」と、77号、令和3年度高槻市一般会計補正予算(第7号)にも係りますが、数点の確認をさせていただきます。
2021年7月、厚生労働相の諮問機関である「中央最低賃金審議会」の小委員会において、2021年度の最低賃金の目安を前年度比28円引き上げ、全国平均で時給930円とすることが決まりました。
本市においても、大阪労働局の決定により、この10月1日から大阪府においても、現行964円から28円がプラスされ992円引き上げられる見込みとなり、時間額制会計年度任用職員報酬表より10等級の報酬額を引き上げるとの提案がなされました。
確認として
- 時間額制会計年度任用職員10等級のみ報酬額を変更する意味
- 国・府は28円の引き上げとしていますが、本市の20円引き上げの意味
- 対象となる職員数は
- 他市の状況は
〔答弁〕
まず、10等級のみ報酬額を変更する意味についてですが、本年10月1日から大阪府内の最低賃金が992円に改定されたことに伴い、現行の時間額制会計年度任用職員報酬表の10等級の報酬額がこれを下回ることとなるため、改定を行うものです。
次に、本市が報酬額を20円引き上げる意味についてですが、現行の10等級1号給が975円であり、これが、新たな最低賃金額の992円を上回るよう、975円から20円引き上げることとし、同様に2~5号給についても20円ずつ引き上げを行うものです。
次に、改定の対象となる職員数は約500人でございます。
最後に、最低賃金にかかる他市の状況ですが、近隣市において、本市と同様に最低賃金を下回る報酬額を持つ箕面市において、下回っている部分のみ改定する予定と聞いております。
〔2問目〕
答弁をいただき本市では、この975円がもともと少し高い水準にあったこと、10等級以外の等級とのバランスがあることがわかりました。
最低賃金制度とは、最低賃金法に基づき国が賃金の最低限度を定め、働くすべての人に、賃金の最低額(最低賃金額)を保証する制度です。
最低賃金額より低い賃金額を労使合意の上で定めても、それは法律により無効とされ、最低賃金額と同額の定めをしたものとみなされます。
しかし、民間事業者では、コロナ禍で非正規の方々をはじめ、失業したり収入が減ったり、労働者が苦しい思いをしている状況をみると、今回の引き上げは当然のことだと思いますし、労働者と中小企業等のプラスになるよう、引き続き支援策等、国に期待をしているところです。
労働の対価としての報酬について、都市部においては平均より高くなっていますが、今後も、他の等級とのバランスを考慮し、全体感に立って進めることが大切だと思いますし、緊急事態宣言が延長される中で、民間の実態を、私たちも含め把握しながら進めることも大切だと感じます。
どうかその意味から願うのは、仕事の上で市役所としてサービスの低下を招かないよう、サービス向上を図れる取り組みを期待しています。
※正式な議事録は市議会会議録に反映
◇
総務消防委員会協議会(所管事務報告)
1. 富田地区まちづくり基本構想(富田地区公共施設再構築)について
2. 訴訟事件の現況について