高槻市議会議員 吉田あきひろのごきんじょニュース

明日の 希望は ひとりの人を 思う心から

あす開幕

□公明新聞 党活動 / 2021年8月8日

夏の甲子園大会が2年ぶりに開催

夏の甲子園昨年はコロナの影響で中止となった夏の甲子園大会が2年ぶりに開催。あす開幕を迎える。

一般客は観戦できず、スタンドへの入場が認められるのは、吹奏楽部員らを含む学校関係者のみ。監督、選手らにはPCR検査が義務づけられるなど、さまざまな制約の中、大会は3日間の休養日を含めた17日間、25日の決勝まで行われる。

予選では春夏連覇をめざした東海大相模や星稜らを含めた9校がコロナ感染により、出場を辞退。戦わずして敗れる非情の結末が全国で起きた。何より、滞りなく大会が執り行われることを願いつつ、49代表の顔ぶれを眺めると近畿勢の充実ぶりに目が向く。

6校中、大阪桐蔭、智弁学園(奈良)、神戸国際大付(兵庫)、京都国際の4校が春夏連続出場で、残る2校も、夏4年連続の智弁和歌山と3年連続の近江(滋賀)。激戦区を確かな強さで勝ち抜いてきた面々がそろった。

選抜で初戦敗退を喫した大阪桐蔭は、その夜から「夏の日本一」を合言葉に妥協することなく、チームをつくり込んできた。大阪大会では、準々決勝以降の3試合で、いずれも崖っぷちに追い込まれながら、耐え抜き、負けなかった。これで選抜後は春の大阪、近畿大会、夏の大阪大会と公式戦17戦を全勝。充実の戦力に日本一へ懸ける執念は、優勝候補の筆頭格だ。

その大阪桐蔭にも勝利した選抜で、ベスト8の智弁学園も日本一へ照準を絞り、仕上げてきた。戦力も経験豊富な左の西村王雅、右の小畠一心が引っ張る投手陣と、前川右京、山下陽輔を軸に破壊力を秘める打線。全国屈指のレベルだ。

県大会決勝でプロ注目の小園健太を擁した市立和歌山に完勝した智弁和歌山も、強さと負けにくさをそろえる。エースの中西聖輝、4番の徳丸天晴と投打の軸は決まっているが、彼らに頼らない戦力を持ち、元プロ・中谷仁監督の教えが浸透した選手たちは、試合状況などを読む野球脳のレベルも高い。

近畿勢以外では、プロの視線も集める投手がそろう愛工大名電(愛知)、選抜準優勝の明豊(大分)、県決勝で今夏ナンバーワン投手の呼び声も高かった森木大智の高知を破った明徳義塾(高知)、森士監督が夏限りの勇退を発表した浦和学院(埼玉)らに高いチーム力を感じる。

個々に楽しみな選手も多い。特に注目したいのが最速が150キロを超える3人の投手だ。

■風間(明桜)/最速157キロの右腕にも注目

未知の部分も含め、より大きな魅力を感じるのが、明桜(秋田)の風間球打。秋田大会で驚きの157キロを計測したストレートが最大の武器の右腕だ。粗削りな面が多く、変化球にも課題を残すが、体に力があり、球が強い。甲子園のマウンドが更なる能力を引き出せば、どこまでのボールを投げるのか、楽しみだ。

■松浦(大阪桐蔭)、木村(北海)/選抜出場の左腕2人に期待

選抜からの連続出場となる2人の左腕、木村大成(北海=南北海道)と松浦慶斗(大阪桐蔭)の成長も見もの。

共に力強いストレートを持ち、木村は、しなやかな腕の振りから投げ込むスライダーのキレも高い。南北海道大会では打ち込まれ、苦しむ場面もあったが、コンディションを整え、二度目となる甲子園。力を出して来るだろう。

松浦は選抜で敗れて以降、下半身強化とフォーム修正を徹底。夏の大阪大会は準決勝、決勝と追い詰められた状況の中で踏ん張り、技術だけでなく、精神面の成長もしっかりと示した。一方で好投手たちの活躍も楽しみにしつつ、各チームとすれば、エースにばかり頼るわけにはいかない。

この暑さの中、強豪がそろう大会を勝ち上がるには、計算できる投手を複数持っているチームでないと厳しいだろう。

すべての選手が悔いなく頑張っていただきたい。