ポタリングとは
公明新聞より 自転車で街をぷらぷら散歩
今日の公明新聞に、誰でも簡単にできる「ポタリング」の記事が載っていました。
調べてみると、“のんびりする”、“ぶらつく”、“目的もなくゆっくりうろつく”というイギリス英語が語源になっているようです。
日本では和製英語として、目的地を特に定めることなく気分や体調に合わせて、周辺を自転車でめぐることとされているようで、お一人でのポタリングやご家族で楽しむのも良いものですよね。マスクを忘れずに・・・
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記事には、“屋内で過ごす時間が多いコロナ禍での気分転換の一つに、ぶらぶら散歩するように街を自転車で走る「ポタリング」があります。一般財団法人日本自転車普及協会サイクルアドバイザーの山口文知さんに楽しみ方や気を付けることなどを聞きました。
■行った先での様子をスマホで記録し楽しむ
ポタリングは、自転車があれば、誰でも簡単に始められます。
2、3時間もあれば十分に楽しめます。地元グルメや行ってみたいお店などを巡りながら、スマホやデジタルカメラなどを使い、行った先での貴重な体験や発見を記録。SNS(会員制交流サイト)に投稿、シェアすれば、多くの人にポタリングの魅力や楽しさを伝えられます。撮影や記録に夢中になって、交通事故を起こしたり周囲に迷惑を掛けたりしないよう十分気を付けてください。
ポタリングを行う上で、忘れてはいけないのは、自分の体に合った自転車に乗ること。そうでないと、走行中にお尻や腕、手、腰や足などに痛みを感じる場合があり、十分に楽しめません。危険でもあります。
■日常点検、携行品にも配慮
自転車に乗る前は、車体などの調整と日常点検を怠らないようにしましょう。
◎…サドル
サドルにまたがった状態で両脚が地面に着き、両膝がほんの少し曲がる程度に調整すると効率よくペダルをこげます。
◎…ブレーキ
ブレーキを作動させるワイヤ類に損傷や緩みがないかなどを確認。ブレーキレバーを強く握り、前後に自転車を動かそうとすると、ブレーキが正常であれば自転車は静止したままです。前後に動いてしまう場合は、早急に自転車店などに修理を依頼してください。
◎…タイヤ
空気圧が適正かどうかは、両手の親指でタイヤを押し込み、ほんの少しへこむ程度であれば問題ありません。パンクの原因にもなりますので、小まめに確認するよう心掛けましょう。併せて、タイヤがひび割れていないかを見ておくことも大切です。
そのほか、自転車に乗る上で何か気になることがあれば自転車店に相談してください。
予期せぬケガや病気に備え、以下のものを持っておくとよいでしょう。
◎…腰に巻くウエストバッグや食料品の補給袋とされるサコッシュなどのバッグ類(入れ物として)
◎…水やスポーツドリンクを入れたボトル
◎…雨具類
天気の急変時を考慮して、雨具は必須アイテム。コンパクトで軽量なものを選ぶとよいでしょう。
◎…救急用品
ケガや食あたりで腹痛を感じた場合に備えた薬などがあればOK。
◎…携帯用工具
走行中、思わぬ部品のねじの緩みに見舞われることがあるので六角レンチなどを用意しておきましょう。
コロナ禍では、携帯用の消毒液などを持ち歩き、自分が感染しない、周りにも感染させないという配慮も忘れてはいけません。
■事故多発の交差点は要注意
また、自転車は軽車両扱いとなり、車の一種です。そのため、車道を走るのが原則。歩道は例外です。車道は左側通行、歩道は歩行者優先、車道寄りを徐行するなどの交通ルールは必ず守ってください。特に交差点で自転車事故が多く発生しています。信号や一時停止のルールを順守し、安全を確認すれば、事故のほとんどが防げるといわれています。万が一に備え、自転車保険にも加入しておきましょう。
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自転車は身近で、とても手軽な交通移動手段です。ポタリングを含めたサイクリングは、両腕、両脚、腰の3点で体重を支えるため、ウオーキングやジョギングなどに比べて、体重が膝や腰に掛かる負担が少ない理想的な野外スポーツともいえます。健康面でも、走る爽快感によるストレス解消だけでなく、長時間持続可能な有酸素運動で血糖値やコレステロールを正常範囲に収めることで、糖尿病や動脈硬化の予防につながるほか、体の免疫力強化、心肺機能の向上などさまざまな効果が期待できます。
取り組みやすいポタリングからぜひトライしてみてください。”