公明新聞「北斗七星」より(3/30)
もうすぐ新年度が始まる。新しいランドセルを背負う小学1年生が上級生と一緒に通学する姿はほほえましく、明るい気持ちになる。ランドセルの色もカラフルになった。
◆日本鞄協会ランドセル工業会の2020年4月に小学校へ進学する児童を持つ人を対象にした調査によると、色の人気は男児は黒、紺、ブルー、女児は赤、紫・薄紫、ピンクの順。購入金額の平均は5万3600円だという
◆ランドセルは日本独自のもので、歴史は1887年(明治20年)までさかのぼる。大正天皇が学習院に入学する際、伊藤博文が箱形の通学かばんを献上したのが始まりで、両手が自由に使えるなどの長所から小学生の通学かばんとして広く普及した(同工業会)
◆すでに22年度入学する子どもの「ラン活」(ランドセルを選び、購入するための活動)が始まっている。ラン活ほどではないが、使い終えたランドセルの活用も注目されてきている
◆一つはリメイク。ランドセルメーカーや革の専門店などで財布や名刺入れ、キーホルダーなどにして再利用する。もう一つは、展途上国などの子どもたちに届ける団体への寄付だ。日本のランドセルは素材も良く丈夫なので、十分に役目を果たせるという。大切にしてきたランドセル、捨てるのであれば活用を考えてみてはどうか。
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この日の「北斗七星」の記事を読んで新年度がはじまり、入学式を迎えられるすべての皆さんに「おめでとうございます!」と一言、お祝いのメッセージを贈らせていただきたい。また、皆さまの成長を見守りたい、そんな気持ちです。
はじめて買ってもらったランドセル。実家のアルバムには、白黒の写真で、その日の喜びがランドセルとともに収まっていました。中学生になった時の学生服姿も。
今思うと、懐かしさと感謝の気持ち。
また、ランドセルの歴史と高価なことにも驚く。再利用されることには、物を大切にする気持ちが大切だとも感じ。いずれにしても、皆さんが大事に思われていること、たくさんの思い出を刻みながら喜びと緊張の中で一歩一歩、前へ進んでいただきたいと思います。