テーマは「防災とコミュニティ」
第81回全国都市問題会議へ
7日(水)から8日(木)の二日間、「第81回全国都市問題会議」が鹿児島県霧島市で開催され、議長として参加させていただきました。
この会議は、全国市長会の主催で、本市の濱田剛史市長も参加されていました。
会議のテーマは「防災とコミュニティ」で、1日目は、はじめに基調講演、志学館大学人間関係学部教授 原口 泉氏による“鹿児島の歴史から学ぶ防災の知恵”。続く主報告として、鹿児島県霧島市長 中重 真一氏よる“霧島市の防災の取組ー火山防災ー”と題して、霧島市の観光をはじめ、まちのPRを含めた火山防災のご報告。
午後からは一般報告として、尚絅学院大学人文社会学群長 田中 重好氏から”地域から地域防災力強化への答えを出すために“、広島県広島市長 松井 一實氏から”平成30年7月豪雨災害における広島市の対応と取組について“、防災科学技術研究所火山研究推進センター長 中田 節也氏”火山災害と防災“などの報告が行われました。
印象的だったのが、霧島市長からのご報告。平成23年に約300年ぶりに噴火した活火山、新燃岳(しんもえだけ)噴火時の状況や安全対策、“火山防災”。住民・登山者向けの“新燃岳安全対策マップ”や“避難壕”設置など。他にも、広島市長からのご報告、”平成30年7月豪雨災害における広島市の対応と取組について“等々。
ちなみに、世界の活火山は約1500、日本には111箇所あるそうで、火山の噴火は海のプレートが動くことが関係していて、地震にもつながりますので、全国的に注意が必要だと感じました。奇しくも、この日に桜島・南岳(みなみだけ)山頂火口で噴火があり、霧島市からも黒煙が確認できました。
2日目は、「防災とコミュニティ」をテーマにパネルディスカッション。コーディネーターに追手門学院大学地域創造学科長教授 田中 正人氏、パネラーに専修大学人間科学部教授 大矢根 淳氏(コミュニティ・レジリエンス醸成のカギをさぐってー結果防 災〈活動・組織〉の掘り起こしー)、香川大学地域強靱化研究センター特命准教授 磯打 千雅子氏(目標と限界を共有する戦略的な連携計画)、霧島市国分野口地区自治公民館長 持留 憲治氏(地域コミュニティの強化を目指して)、静岡県三島市長 豊岡 武氏(安全・安心なまち三島を目指してー地域防災とコミュニティー)と、それぞれのテーマを持ちながら、行政と地域が「連携・統合・再構築」をいかに図っていくかについてのディスカッションとなりました。
全国的に自然災害の脅威を考える昨今、本市も平成30年に“大阪府北部地震”を経験、台風災害や豪雨災害にも遭いました。今回、学ばせていただいた内容を、本市においても、さらなる防災・減災対策の充実を目指していきたいと感じた次第です。
大阪北部を震源とした地震(参考)
追伸:2005年11月7日、霧島市は、国分市をはじめ1市6町が合併して誕生したまち。1日目はその記念日でした。