あきひろ日記 潮4月号「天災と人災」-先人の知恵を語る(上part-3)を読んで
東日本大震災から7年。日本人が本来の人間観、人生観、共生する知恵、震災の教訓を、歴史学者の磯田道史氏と国文学者の中西進氏が語る。
天災と戦争の死者数
(磯田氏)茨城県の農村を歩き回り珍しい墓地を。日清戦争、日露戦争、昭和の戦争で亡くなった人を分けて集落ごとにお墓を並べて。太平洋戦争に至って、兵器の殺傷能力が増大し、戦場に動員される人の人数が激増しているのが一目瞭然。
過去150年だけで、天災で亡くなった人の数よりも戦争によるものが圧倒的に。第二次世界大戦だけで日本人は、300万人以上。
天災では、伊勢湾台風でも約5000人、福井地震で約3700人、天災は悲惨だが、実は人間の方が天よりもはるかに残酷。
(中西氏)「地震・雷・火事・親父」といわれる。地震・雷は天災、火事・親父は人災、中国では「災」を「天の火」という意味が。万葉集には、「君が行く 道の長手を 繰り畳ね 焼き亡ぼさむ 天(あめ)の火もがも」という歌が。
愛する人が流刑に遭うのに反抗して、天の火によって人間の誤った裁きを正してほしいと歌ったもの。「災」とは天の采配によって起こるもので、いい加減な人間が起こす火事は「災」とはいえない。と
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(中西氏)中学1年生の英語の授業、「it」は天候を表す言葉。
(磯田氏)「It is sunny」晴れです。主語の「it」は日本語に翻訳する言葉が特にない。
(中西氏)天候を表す「it」は「何ものか」、京都大学教授を務めた泉井久之助(いずいひさのすけ 言語学者)は「it」に当たる言葉は世界中いろいろなところにあると。中国や日本では「it」は「天」に該当するとか。
ビートルズの名曲「Let it be」は「あるがままに任せよ」、実に本質的なところをついているとも。
天という「何ものか」から与えられた震災や津波、洪水やさまざまな災害に順応しながら「災害は必ず起きる」と常に身構え、できる限り自分から災害を避ける。これが日本人の生き方。
(磯田氏)「災間」の時代を生きる私たちは、「信玄堤」や「聖牛」のような減災対策にもっと真剣に取り組まなければいけない。「災害を与える天を恨まず」、災害で人が死ぬのは天のせいではなく、減災対策を怠る人のせいかもしれない。
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戦争。人間って何て愚かなんだろう・・・天災、天という何ものか、「Let it be」 あるがままにまかせよ。自然災害の前では人間は無力かもしれないが、それでも諦めないのが人間。「対策」という知恵。被害を少なく。人間って何て賢いんだろう・・・
つづく