高槻市議会議員 吉田あきひろのごきんじょニュース

明日の 希望は ひとりの人を 思う心から

ずいひつ波音 潮3月号

あきひろ日記 / 2017年3月29日

国文学者 中西進氏の「黒い小人」とはを読んで あきひろ日記

20170324_053308046_iOS今回は何が書いてあるのか(ワクワク)、日本の先祖が海の道をたどってこの列島に到来したと説いたのは、民俗学者の柳田国男氏。その弟・松岡静雄氏も日本人のルーツを南太平洋に求めたひとり。「太平洋民族誌」(1925年)と中西氏。

南太平洋史上、重要な鍵を握る民族。その人々は、黒色の矮人(わいじん)、小柄で身長は1・49メートル。メラネシア(南太平洋、オーストラリアの北東の島々)に最初に住み着いた人々だとか。

彼らをインド起源説とみる説とオーストラリアからフィリピンまでの諸島に起源を求める説もあるらしい。ニューギニアの山中にも短身短頭の民族がおり、フィリピンの少数民族・ネグリトも矮民族だという。また、ニュージーランドのマオリの伝説では、彼らの遠い祖先がメネフネという矮人の土地を通ってきたと語り、タヒチにも同じ名の矮人がいたという(松岡氏)

メネフネはメラネシアの中のフィージー島の王の名にも見え、マリオはフィージー起源の民族なのか。メラネシアには、ポリネシア人が来航し、現在のメラネシア人が形作られた。

メラネシア人は精霊を信仰し、死界を地下と考え、火山坑を死界への通路と信じた。また、屍体との接触を避け、長老専制を敷いた。

原メラネシア人の体の小さい縮毛の黒人は、メラネシア社会史(1914年)などには「原始人」として扱われている。

現代にあって、モンゴロイド系の韓国人には少ないメラニン(黒褐ないし黒)色素が、日本人には多いという。弥生以降、モンゴロイド系の民族をいかに受容しても日本人の中になお消えない、縄文を思わせる「メラ」なる肌色と、一昔前の日本人の体形を思い浮かべては、なぞの黒い小人に吸い寄せられる心を、止めようとしていない自分に驚く(と中西氏)

松岡氏は、以上のようにメラネシアと日本との近似性を数々暗示させるばかりか、ニュージーランドの天地創造の火山神・マウイ信仰まで「黒毛短身の原始民族の信仰ではあるまいか」と言う。

中西氏は松岡氏の記述から、おぼろに浮かんでくる黒い縮毛の小人が、中国の「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」、「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」を通し、「倭人(わじん)」(小人)と称された太古の日本人のことは、松岡氏の空想の中に浮かんでいたのであろうと興奮されて記されていました。

私も、日本人のルーツに大変興味があり(人類のルーツにも)、以前、ユーチューブで見た「日本人はるかな旅~第1集マンモスハンター・シベリアからの旅立ち~」で、北方からやって来た人類に興味を持ち、また、第2集では南方から黒潮に乗ってやってきた人類にも関心を抱きました。現代は、考古学や科学等で、過去の歴史や事実が紐解かれていくのでしょうが…この頃の人類は、どんな風に感じ、考えていたのでしょうね!?

想像しますと、物のない時代から現在。食文化も変わり、今の日本人の体形の変化等。

時間とともに変化する様子。過去があるから今があり、これからの未来もあるわけで、1秒、1分の時間の経過に不思議なものを感じてなりません。また、過去の歴史を知るたびに、今の平和の尊さも感じます。

だからこそ、自分らしく生きること。心を大切することを大事にしたいと感じます。

人類はこれからどんな風に進化していくのでしょうか…