高山右近伝“乱世なればこそ、永遠の勝利を”
福者認定記念公演「高山右近伝」 OSK日本歌劇団
舞台は400年前の戦国時代。忠義か裏切りか。選んだ道、それは“信念”だった。
高山右近の半生。OSK日本歌劇団の皆さんと主演・香月蓮さんの迫真の演技に大感動しました。
明日の命もわからない戦国時代。和田惟長(わだこれなが)の嫉妬と疑念に、死闘する高山右近。大怪我の中で確信したデウスへの信仰心。快進撃を続ける織田信長と摂津の支配者・荒木村重(あらきむらしげ)のどちらにつくのか!? 悩みに悩んだ右近の答え!? 裏切り者と言われようとも、デウスを信じる民の生命を守るため、全てを捨てて信仰心を貫き信長のもとへ。そして事態を収拾。
「心の師となるとも心を師とせざれ(あなた自身が心の師匠となって、うまく心を諭し導くことがあっても、心そのものを師匠のように大切なものと思って、それに流されたり翻弄されてはいけない)」とのセリフも…
福者認定(カトリック教会において、死後その徳と聖性を認められた信者 に与えられる称号)を記念しての公演。本当に素晴らしい舞台でした。
物語の中で、「高槻」が言葉として何回でてくるのだろう(笑)と期待しましたが、物語の内容と真剣な演技に涙が止まりませんでした。終演後、濱田剛史市長もご挨拶されましたが、まさに現代劇場のある場所が高槻城の敷地内、高山右近が苦悩しながらも信念を貫き通した場所。感動です。
400年の時を経て一人の人物の生き様を見た思いです。OSK日本歌劇団の皆さん、香月蓮さん、大成功の公演おめでとうございました。そして、お疲れ様でした。
高山右近 <あきひログ