あきひろ日記 潮11月号を読んで
27日、「文字・活字文化の日」、今年で70回目となる「読書週間」、一冊の本との出会いが、一生の財産となる場合もある(公明新聞の主張から)
先月も感銘を受けた“中西進”氏の随筆波音。前号も“山片蟠桃(やまがた ばんとう)”「変える」=「交換」が人生のキーワードだと楽しく読ませていただきました。
今月号も「交換」の話し。但し、今回は江戸時代から“神話”の話しにヒトットビ!!
一番目は、“アマテラス”と“スサノオ”のお話し。太陽神アマテラスと暴れん坊のスサノオの競い合い。競い合いは、お互いの持ち物を交換して力を競い合ったとか。
アマテラスは弟から刀を、スサノオは姉の持ち物の玉を。その結果、アマテラスは弟の刀によって男の子を産み、スサノオは姉の玉から女子を得た。神話とはすごい!!
スサノオは大喜び、「俺は女の子を得た!!」、「だから勝った!!」、この話は、それぞれが相手の力を奪い合うことで勝負を決めようとしている。経済的にいえば富の競い合い。どちらにも利益があれば取引は成功。
仮に玉のような女子を文化力。刀のような男子を武力と呼べば、遥かに高級な文化力を得ることに価値があり、この交換はスサノオの勝利。武力は文化より劣るというのが、この神話の価値観。
二番目は、山幸彦(やまさちひこ)と海幸彦(うみさちひこ)の神話、「交換」の話し。(正直、さっぱりわかりません。がおもしろい)山を支配していた山幸彦、嫌がる海幸彦から釣り針を借りて魚を獲り、海幸彦は、山幸彦から弓矢を借りて山の獲物を獲ることになった。
ところが、山幸彦は釣り針を失くしてしまう。にもかかわらず海幸彦は、今まで通りがいいので、釣り針を返せと迫る。その挙句、山幸彦は、海神の助力を得て釣り針を返し、海幸彦を攻め滅ぼしてしまう。
結局、収穫の手段を変えたがらなかった海幸彦は滅び、積極的に交換したがった山幸彦が山と海を支配した。
返却を求められた山幸彦は、代わりに1000本の釣り針をつくって返したいと言ったが、海幸彦は、元の本物の釣り針を返せと言ったとか。現状の不変更にこだわる主人公の姿も描かれ、生産手段を変えない者が全財産を失い、しきりに手段を変えたがった者が、失敗にもかかわらず、外部からの助力にも恵まれて全財産の所有者となった。
中西氏はいわれています。このような語りが日本神話にあることをほとんどの人が知っているのか。神話は神話で、物語は物語で、それぞれの時代の教科書。知らなければ、そもそも何故、交換するのかと奇異に感じてしまうのは当然。そうではなく、変身にしても交換にしても、ごく平凡な日常生活の大切な知恵として、人々に持っておいてもらいたいと考えた長老が語り続けてきた教訓話が神話なのだと。
人は誰でもみんな幸せになってもらいたいから語り続けるのである。と・・・。
(感想)として、今回のキーワードも「交換」でしたが、身近なことでは、お買い物ですかね。必要なもの、欲しいものがあれば、お金と交換して物を得る。その物が価値に見合っているのか、物によっては、もっと安価なものはないかと、スーパーを回ったり量販店をはしごしたり、時にはインターネットで調べたり、購入したり。時代ですよね。時たま、イメージと違った物だと思い切り後悔したり。現代は、結果が出る前にいっぱい調べることができますが、昔は当然なかったものですものね。
人生では、重大な選択を迫られる場面ってありますよね。知恵と経験から選択したりして。場合によったら相談も。よりいいものを選びたいと考えること。たぶんそれは幸せになろうとする努力なのかも・・・これも交換?
山幸彦と海幸彦の話しはおもしろいと思いました。いつの時代も変化に対応できることが大切だと感じました。私も失敗経験はたくさんありますが、やっぱり最後は、くよくよ考えてもはじまらない。悪いところは反省して一から頑張ろうと、幾度、再スタートしたことか。あまりいい感想ではなかったですかね!?
先人はたくさんの知恵を未来の私たちに教えてくれていたのですね。ここまで、お付き合いありがとうございました。