あきひろ日記 「地球大進化」を観て 第3集です…
2015年、いよいよ大晦日ですね。時間が1秒1秒進みます。今夜は除夜の鐘も聞こえてきます。「今年一年、本当にお世話になりました。吉田あきひろのホームページも11月から毎日更新させて頂いておりますが、時間を大切に、これからも頑張っていきたいと決意しています。どうぞ、明年もお付き合い宜しくお願い致します。ヽ(・∀・)ノ
さて、趣味の世界になってきているような46億年という時間のお話し、またまた、お付き合いをお願いできればと…「地球大進化 人類への旅 46億年」、「第1集・生命の星・大衝突からの始まり」、「第2集・全球凍結・大型生命誕生の謎」と続き、今回は「第3集・大海からの離脱・そして手が生まれた」です。
第1集は地球の誕生で46億年前、第2集は全球凍結、6億年前(40億年は地球に大きな変化はなかったのですかね?)、そして、今回の舞台は、4億5千万年前、1億5千万年も進みました。
当時の地球・陸上は、植物もなく、動物もいない荒涼とした大地でしたが、母なる海は生命で溢れていました。しかし、原始的な魚だった私たちの祖先は、この海を追われることになります。それは、大陸が動き、海が隆起する地球の大変動があったからなのです。ゾクゾク…
動く大地によって住処を追われ、試練を経て、新天地に向かう祖先の物語です。改めて祖先って魚なんですね?
ここで、山崎務さん、「右足の次に左足を出して、前へ進む…」と番組の案内がはじまりました。いつもの進化カレンダー、生命が陸に上がるドラマがはじまったのが4億5千万年前=進化カレンダーでは11月26日、上陸してオオサンショウウオのような両生類になったのが3億6千万年前=12月3日、約1億年は1週間の出来事!? 両生類になる??
4億5千万年前、赤道直下に3つの陸地がありました。その陸地の間に「イアペトウス海」という浅い海があり、生物の楽園がだったそうです。ここに、「アランダスピス」という、体長およそ20cmで脊椎を持ち、ヒレはなく、あまり泳ぎが上手くない、泥の中の微生物を食べながら生きているおとなしい魚がいました。祖先だったみたいです。
しかし、この楽園での暮らしは長く続かなかったようです。ある異変が襲ったのです!!
異変とは何か? その理由は、この時代の代表的生物、三葉虫が教えてくれました。三葉虫は、不気味な変化を遂げるのです。元々、平っべったい形をしていた三葉虫が、突然、似ても似つかわない、「ディクラヌルス」という全身トゲだらけのグロテスクな体に変化しました。それは、生存競争が激化し狙われることがあり、防御のために変化したのです。
原因は、数千度の高温である地球内部、マントルの対流で、表面にある大陸は絶えず移動を続けたため、イアペトウス海では徐々に大陸が接近、大規模な地殻変動がありました。珊瑚の多くは消滅し、魚は住処をなくします。大陸の移動は、年間数センチ程度ですが、数千万年とういう長い年月で、イアペトウス海は消滅します。このため魚たちの生息地は狭くなり生存競争は激化、わずかな珊瑚の海では弱肉強食の世界になり、三葉虫は変化しました。
この頃、同様に、祖先は進化を余儀なくされ、6千万年後、「ユーステノプテロン」として、ヒレを持ち力強い泳ぎをしていたそうですが、それだけでは海での競争に勝ち残ることはできません。祖先は、新たな戦略として海を去る大きな決断をします。
ここで、現在、見つかった化石の場所を、移動し続けた4億年前の大地に復元してみると、化石は大陸の中で発見されました!? 当時は、荒涼とした大地でした。大陸と大陸は両側から押され、4千万年、大地は隆起し、8千メートル級の巨大な山脈になりました。
「カレドニア山脈」、ヒマラヤにも匹敵する大きさです。この山麓(山地と平地との境界線)に化石は集中していました。what、何故?
巨大な山麓は、雲を遮り雨を降らせ河をつくりました。淡水の世界が誕生したのです。海に通じた巨大な河、魚達の逃げ場所です。この頃、陸上には苔やシダ植物がすでに進出していたようですが、太陽は容赦なく乾燥を、雨水は溢れ濁流となり、厳しい環境だったようです。
現在の、ペンシルバニア州、「レッドヒル」、赤い地層で生物の化石が発見されています。3億7千万年前のカレドニア山脈の山麓だったようです。
また、河を取り巻く環境も、現在の針葉樹に似た「アーキオプテリス」という、高さ20メートルくらいの地球最初の樹が密集しており、地球最初の森は、環境を一変させたようです。太陽が照りつける環境から日陰を生み出し、陸上の生態系も変化しました。
この時期、祖先も淡水に進出していたと考えられていますが、「アーキオプテリス」にはもう一つの役割がありました。水際の樹は葉を落とし、それは水中での栄養源となっていました。海を追われた弱い生き物は、豊かな淡水域で、恵みの樹と新しい世界に巡り会いました。
しかし、安心したのは束の間でした。Σ(゚д゚lll)今度は、生存競争と違う試練が訪れます。
現在の熱帯雨林、アマゾンは、アーマードプレコ? やアロワナ? と淡水魚の住処です。木の枝の栄養源や森からの有機物で恵みの世界が広がっています。
しかし、アマゾンは6月頃、魚たちに厳しい試練を与えます。雨の少ない乾季です。水面は18メートル以上下がり、これが4ヶ月間続きます。水が減り水温は高くなり、水中に溶け込んでいた酸素は少なくなります。水面に口を出して酸素を吸い込む魚もいます。深刻な酸欠状態です。
3億7千万年前も、海水域を追われ、淡水域に逃げてきた祖先は、環境の変動の中で、水不足という、同様の試練に見舞われました。さらに、災いが、恵みの樹であるはずの「アーキオプテリス」が、水中に落とした枝葉は、バクテリアなどで分解され、大量の酸素を消費してしまいます。
祖先など、淡水域で生き残るためには、酸欠の克服こそが最大の課題だったのです…
祖先は試練を克服しました!!
現在のアマゾンで、乾季の中、悠々と泳ぐ魚がいます。突然、水面に顔を出し呼吸する魚、肺で呼吸する魚、「肺魚」です。水中の酸素不足を苦とはしません。逆に水面から口を出して空気を吸わないと溺れてしまいます。
祖先に最も近い魚といわれる、「ユーステノプテロン」、酸欠に襲われる淡水域で肺を進化させたのです。食道の一部を進化させ、毛細血管を張り巡らせ多くの酸素を吸収しました。苦しめられ、やむなく獲得した器官、このことが、その後の生命に大きな飛躍をもたらしました。海に生まれ、地上や空に進出するきっかけになったのです。カレドニア山脈に広がる森と水の世界は海に続く第二の故郷になりました。
私たちは、普段あまり意識せずに呼吸をしているのでは? 鼻から吸って口から出す。生きています…
いよいよ、次は、「手」です。どうやって手を獲得したのか?
現在の東 グリーンランド、3億6千年前の地層から、「アカントステガ」の化石が発見されました。両生類です。地球上に手足を持つはじめての動物です。体長はおよそ1メートル、シッポにはヒレがあり、丈夫な頭蓋骨と首が動かせ、胸ヒレを手に、後ビレを足に、1千万年の進化でした。
何のため?…地上を歩くため? 科学者は骨格の分析をします。体に対する腕のつき方をみると、重力が掛かる陸上では体を支えきれず、歩くことは不可能です。水中では、体を左右にひねりながら泳いでいた「アカントステガ」は何故? 手足を進化させたのか?
その秘密は、アメリカ・レッドヒルで発見されます。8センチ程ある、巨大な魚の歯が見つかりました。再現すると、全長およそ5メートルで、硬いウロコで肺を持ち、獲物を襲う、どう猛な河の王者、「ハイネリア」の化石です。おそらく、祖先は早く泳げないので、ハイネリアの餌食になっていたのでしょう。海からの避難所だったはずの河、生存競争の厳しさ、「アカンソステガ」に見つかれば過酷な運命が、弱い立場の祖先はどのように生きたのか? その戦略こそが、手を持つことだったのです。
ブログが長くなってきましたm(_ _)m、熱中し過ぎですね!! もう少しお付き合い頂けますか!? ここからが凄いのです!!
現在も生きている「イザリウオ」、体長およそ10センチですが、ヒレを手足のように使い、水の底をソロソロと、岩にしがみついて小魚を待ち伏せします。
当時、枝ごと葉を落とす特徴のある、「アーキオプテリス」、大量の枝や葉が落ちていた水辺、祖先は、小枝や葉をかき分けて、水深の浅い湿地帯に息を潜めて生きていたのではないかと。巨大な敵、「ハイネリア」に対抗するのは、牙を磨いたのではなく、争いを避ける道を選び、手を持つことで水際に生息することができたのです。
そして、世代交代を繰り返し、次へのステージ、陸へ上がる生物へと進化していったのです(ここでは、紹介はありませんでしたが、以前、観た番組で魚が陸に上がるため、重力から内蔵を守るために肋骨をつくったと聞きました。すごい進化ですよね! おそらく、この番組でも紹介された肺を進化させた頃に肋骨ができたのでしょうか?…余談) 上陸への一歩は整いました。
アイルランドのバレンシア島で、祖先の足跡が見つかりました。手足が左右交互に歩いた様子、260個の最古の足跡です。3億6千年前、陸上を歩いた最古の動物、「ペデルペス」、両生類です。体長およそ1メートル。番組は紹介します。「弱者から大いなる挑戦者へ」と、「地上に続くすべての脊椎動物の飛躍に向けて!!」
生命を地上へと駆り立てた動く大地。上陸したあとの進化は一気に進みます。多様な環境は多様な進化を促しました。6千万年前、祖先は運命的な出会いをします。それは果実を持つ樹、「被子植物」との出会いです。爪を引っ掛け樹に登っていた動物は、果実をつかむため、親指の位置を変え、つかむ力を発達させました。私たち霊長類の進化がはじまりました。
森から出た人類は手をさらに進化させました。様々なものをつくり出す手、自分の気持ちや感情を表現する手。4億年前に湿地帯に逃げ込んだ生命は大進化を遂げたわけです。
大陸移動、隆起、生存競争、逃げる、魚、淡水、樹木、浅瀬、水不足、肺、呼吸、山麓、手足、歩く、両生類。キーワードですねヽ(・∀・)ノ
今日は、ここまで…長文なのに、お付き合いありがとうございました。次回、第4集は、「大量絶滅・巨大噴火がほ乳類を生んだ」です。また、宜しければお付き合い下さいね~ヽ(・∀・)ノ
.
46億年前から(2) 第2集・全球凍結・大型生命誕生の謎
46億年前から(1) 第1集・生命の星・大衝突からの始まり